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導かれている、と思うとき 〜 AYAKOさんのボイスヒーリング リトリート2日目朝@屋久島

記念すべきお一人目として紹介させていただくのは、アロマサンドリーズのAYAKOさん。今回はその3です。

▼前回はこちらから

たっぷり歩いたからなのか、ぐっすり眠って、朝は5時半に目覚めた。
昨日の体験で、わたしはもう奇跡が起こることに慣れていて、だから今日何が起こるんだろうと楽しみで仕方ないのだ。

今朝もやっぱり、車の中で今日のゴールを決めるところから始まって、昨日と同じようにAYAKOさんがオリジナルアロマを選んでくれる。
この日は、「愛」と「許」だった。
今日のテーマは女性性かな、と言われた後、「このテーマに心当たりはある?」と聞かれた。

「心当たり」はあった。
わたしは、痴漢に遭ったことが原因で男性への怒りと恐怖を抱えていた。
カウンセリングも受けたし、ヒーリングもしたし、自分の深掘りもして、すっかり手放せているつもりでいた。
けれど、まだ残っていると気づいたのは屋久島に来る1ヶ月前くらい、SundariYogaのKaihoという先生とのセッションでのことだった。

導かれてた、と思うのはこういうときだ。
屋久島に来る前に、Kaihoに出会って、自分の中に傷が残っていることを自覚していたことは、今回のボイスヒーリングを受ける前提として必要だった。
必要なことが、順番通り起こって、知らぬ間に準備ができている。

話が一息つくと、AYAKOさんは歌い出した。
わたしは、「愛」と「許」の香りで癒されながら、傷ついている自分を思った。終わりたい、と心から願った。

歌い終わったAYAKOさんは、今日自己統合する、と言い切った後、なぜか「あれ、今わたし言い切っちゃったよね?」と少し困ったように笑った。
ちょっと落ちていたわたしはというと、びっくりしていた。
自己統合?ってあのスピリチュアルでよく聞くあれ?をわたしが?

そのときは、まさか本当に自己統合してしまうなんて思ってもみなかった。

そして、2日目が益救やく神社へのご挨拶から始まった。
ここで、わたしは1日目の意味を理解した。
屋久島の自然と仲良くなっておくことが、今日のために必要だった。
益救やく神社の神様はわたしをどうぞ、と受け入れてくださった。
島に愛されていることが肌から伝わってくるのだからしょうがない。

AYAKOさんはひとりごとを言いながらルートを決める。
それはたぶんひとりごとではなくて、誰かと会話しているのだろうけど、2日目はわたしもそれに参加して、ここがいいとか言い始めていた。
名前を聞くだけで、なんとなく行きたいと思うから不思議。
そのルートは、その順番がBestなのだと後からわかるのだけれど、ルートはストーリーになっていて、このストーリーを組み立てる力もAYAKOさんの凄さだと思う。

最初の神社に入ると、ほわりと明るい光が差した。
女神様だ、と思った。
ほがらかで優しいエネルギーだった。体が軽くなる。
上から「ありがとう」という声が聞こえたと同時に抱きしめられた。

AYAKOさんが歌い出すと、過去世らしきストーリーが脳内で再生され始めて、それはわたしの中で途中になっていた話の続きだった。
過去世のわたしを見守っている神様たちの会話が聞こえた。
「あの子また泣いてる」「だいじょうぶ、あの子はちゃんとひとりで立ち上がれる」「転ぶのも大事な経験だからね」「ちゃんと帰ってくるよ」…わたしを神様たちがみていた。
わたしが追い詰められて、死んでしまうところでその過去世が終わる。
下の方から「ごめんね」と何度も何度も繰り返し誰かに言われる。

そこから、記憶はさらに過去に遡った。
わたしは何人かの友だちと毎日歌ったり踊ったりして過ごしていた。
雲の上みたいなところで、温かくてそばに湖がある。
ゆるくなだらかに続いていく毎日で、わたしは雲の下に見える人間というものに憧れを抱いた。
嬉しそうに何かを持って走っている女の子の頰は上気している。
なんで泣いたり笑ったり怒ったりするのかな、何だかうらやましい。
そう思ったら、わたしはみんなから切り離されて、ひとりで暗闇にいた。
さみしくてさみしくて、わたしは初めて泣いた。
そう、さっきの女の子みたいに。

AYAKOさんが「インナーチャイルド」とふと呟いた瞬間、子宮あたりで女の子がいやだ いやだ いやだ いやだ と暴れ出した。
それは痴漢に遭ったときの小さなわたしだった。
怯えてパニック状態のまま絶叫している。全身にその恐怖が広がっていく。
傷口はまだそのまま血が流れているみたいだった。
怖くて、体が凍りついた。
けれどそれは少しずつ落ち着いていって、わたしは元のわたしに戻った。
女の子はいなくなったわけじゃなくて、お雛様みたいに子宮に座っていた。

ふとかぐや姫を思い出した。
天に還りたいのか、地上にとどまりたいのか。
そんなことを考えた。
脳内には、ずっとAmazing Graceが流れていた。

AYAKOさんが、わたしの下腹部あたりに大きなクリスタルが見えるよ、と教えてくれた。

その後川に行って、肩まで水に浸かった。
水は冷たくて、何かが流れていったような気がして、頭がスッキリした。
AYAKOさんがこっちをみて、笑っている。
わたしもAYAKOさんみたいにオープンになれるているかなぁと思った。

▼続きます



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