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ボルドリッジに学ぶ ビジネスに効く11の価値観

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2020年9月の記事一覧

イノベーションを生む組織

イノベーションを生む組織

イノベーションとは、意味のある変更を加えて、組織の製品、サービス、プログラム、プロセス、業務運用、およびビジネスモデルを改善することです。そこには、利害関係者のために新しい価値を創造するという目的があります。イノベーションは、組織を新しい次元の成果に導きます。

組織としてイノベーションを生み出すのに必要なのは次の3つです。
・イノベーションを支援する環境
・何に戦略的に取り組むか(戦略的機会)を

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短期も長期もどちらも大切

短期も長期もどちらも大切

コロナ禍の今はまさに生き残ることを第一に考える必要があります。人も組織も。それでも、短期志向になりがちな事業環境において、ポストコロナや更にそれより先の長期的な成功にも目を向けることは大切です。

現在および将来の組織の成功を確実なものにするために必要なことは、まず、組織やその市場に影響を及ぼす短期的および長期的な要因を理解することです。
これは例えば次の観点から理解を進めます。
・顧客の短期的お

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試行錯誤でなく実行

試行錯誤でなく実行

変化の激しい事業環境において、組織は、リスクを管理し、かつてないほど短いサイクルタイムで変革をもたらす能力が求められます。

変革への対応時間を大幅に短縮するには、
・業務システムの刷新
・業務単位や業務プロセスの単純化
・サプライヤーやパートナーとの連携の迅速化
・プロセスや場所の切り替えの迅速化
などが求められます。

どこかで試行してうまくいったらそれを現場に導入するということでなく、現場で

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組織として学習する

組織として学習する

コロナ禍で社会や経済の様相は一変しましたが、それ以前からも、組織の置かれたグローバルな競争環境は絶え間なく変化し、ITを中心とした革新的な技術や製品の投入、経済的な激変や圧力、大規模な気象事象、あるいは、社会的な要求が引き金となって、破壊的な事象がより頻繁に発生しています。

こうした環境において、組織として高い水準のパフォーマンスを挙げるには、組織としての学習と俊敏性が求められます。

ボルドリ

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俊敏性

俊敏性

競争の激しい市場で事業を展開する上で、成果を持続し、競争上の地位を維持するための戦略的に重要な要件の一つに、「俊敏性(Agiity)」があります。

簡単に言えば「俊敏性」とは、変化する要求事項に迅速に、柔軟に、かつ効果的に適応する能力です。
戦略と市場の特性によっては、俊敏性は、例えば、ある製品・サービスから別の製品・サービスに迅速に変更する能力であったり、変化する需要や市場の状況に迅速に対応す

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多様性を受け入れる

多様性を受け入れる

組織の成功には、多様性を受け入れる文化(a culture of inclusion)が必要となっています。そうした文化は、従業員およびパートナーや協働者の持つ、多様な背景や特性、知識、スキル、創造性、行動の動機を活用することで育まれます。

このため、組織は、従業員やパートナー、協働者を大切にするとともに、彼らを取り巻く人々、すなわち、組織に利害関係を持つすべての人々を大切にします。

人を大切

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関わる人皆を幸せに

関わる人皆を幸せに

人を大切にする(Valuing People)
成功する組織は、働き手と、顧客、コミュニティメンバー、サプライヤーやパートナー、およびその行動の影響を受ける他の人々を含む組織に関与している他の人々を大切にします。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーより)

ボルドリッジでは、組織で働く人々(働き手)を大切にします。
働き手を大切にするとは、彼らの仕事への熱意(engagement)、満足、成長

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