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GPPなりの年間ベストトラック2022〜これで君もMusic Lover〜

おはようございます
こんにちは
こんばんは
おやすみなさい
お疲れ様です
最近、お尻を拭き過ぎて血が出たGPPです
いきなり汚い話で申し訳ないですと言っておけば丸く収まるので一応謝っときます
いやね…血便?!と一瞬思ったんですが、どうやら違うみたいです
僕の坂本勇人が切れ痔っぽい感じになってて悲鳴をあげてました
軟膏を使用して何とかしようと思います(肛門科に行け、俺 そんなこと恥ずかしがるな)
今後はウォシュレットを上手く利用して自分の可愛い遊撃手は優しく扱おうと思います
それにしても寒くなりましたね
当たり前ですけど、具体的な僕の職場はここに書けませんが割と静かな街で川が近くにあるってことだけは確かなんですよ
川が近くにあって周りに高い建物や遮蔽物がないとですね、夏は日当たりが良過ぎてメチャクチャ暑くて冬は冷たい風がビルを包み込むので超寒いんですよね
あれ、みんなどうにかして
きっと、皆んなが旗とか振ってデモすれば都市化が進んでGPPが快適に仕事出来ます
W杯の勢いをそのままに頑張ってください
夜中の渋谷で暴れられるパワーがあるなら僕の働く街を変えていくことなんか朝飯前でしょ?
はい またまた性格悪が炸裂しました
そんなことより!皆さん!
この時期って音楽好きの世界ではあの現象が発生することで有名じゃないですか?
そう!年間ベストアルバムorトラック発表祭りのことです
あれ、鬱陶しいですか?
そんなことないですか?どうなんですか?
どうなんだよ!そこのお前に聞いてるんだよ!
はい まあ、ぶっちゃけ次の感想を抱いている人…多いと思います ってことで次




アーティストor作品が被ってない?

今年もSNSで2022年ベストアルバムなんて検索をするとまとめられた沢山のブログや記事、投稿が散見されます これは毎年の恒例行事
ただ、どの年間ベストを読んでもリストアップされているアーティストが大体一緒なんですよね(完全一致ってわけじゃないです)
勿論、独自の目線と角度でかなりニッチなセレクトをしている方もいるにはいますが適当に目を瞑って指差したソレを1つ読めば一件落着ってぐらい変わり映えのしないベストなんですよね
※今年は宇多田ヒカルの被りが多かったです
なんか「こんな音楽が今年は誕生したんだよ!」って感じじゃなくて「こんなに音楽聴いたんだぞ!俺って凄くね!」って自己満足で終わっちゃっている気がするんですよね
まあ、趣味でやっている以上自己満足の世界でなんら問題ないんですが…
結構僕なんかより発信力があるインフルエンサー的な立ち位置の人がロッキンオンとリコメンドしている内容が被りまくってたりしてて…
インターネットで何のしがらみもなくお気に入りの音楽を展開出来る世界で勿体無いことしているなぁと思ってしまうのです
つまり!何が言いたいのかというと!
もっともっと深くまで音楽の地層を掘り進めていき、他の誰も紹介していない今年のナイスな楽曲を集めてベストを決めた方が充実するんじゃないの?って話
このGPPのnoteでしか出会う事の出来ない音楽を皆んなに味わってほしい
と言うかそういう音楽にもっと触れるべき
これは僕が自分のことを偉そうに自画自賛しているわけじゃなくて、キュレーター的目線でネット上に転がる音楽を常に舐め回し続ける年ごとの努力をここに残したいだけ
あともう一つこの年間ベストトラック執筆に至った経緯として「俗に言う音楽好きが聴く音楽」って類のヤツを聴かなくなってきたことも大きい
俗に言う音楽好きが聴く音楽って言うのは以下に当てはまるアーティストたちの楽曲
・FUJI ROCKあたりのフェスに出演している
・関ジャムあたりの音楽番組で激推しされている
・メディア露出が極端に少ないが故にたまにテレビに出ると騒がれる
もう、これに当てはまりそうなアーティストの新譜ってあまり聴かなくなってしまった
別にアーティストに罪はないが常田大希周りとか90年代が全盛期のジャパニーズオルタナあたりのセンスある系ジャンルの新曲に対して不感症になってしまった あまり刺激や発見がないなと
小山田圭吾とか坂本慎太郎とかサニーデイ・サービスとかVaundyとか藤井風とかTempalayとかPUNPEEとかWONKとか中村佳穂とか挙げればキリがないが…(これはあくまで例であって別に特定アーティストのDisじゃないです)
誤解を生まない為に書いておくけど、こう言った方々の新曲に興味関心が薄れてしまったと言うだけです 旧譜、過去作は今でも聴いたりします
つまり、何が言いたいのか
国内の新譜に関しては非常に身近な人たちの作った曲を聴いてますよって話
洋楽に関してはまだレジェンド枠、ルーキー枠問わず新譜は追える気持ちになるけどね(それでも以前に比べて薄れてはいる)
理由としては「皆んなの作ってる曲の方がよっぽどイケてる場合があるぞ THE FIRST TAKEとかを鵜呑みにするなよ ごめんね、ダルくて
コレです
なので今回の企画はこちら!
GPPなりの年間ベストトラック2022〜これで君もMusic Lover〜
ウザめの副題を添えてお届けします
ベストトラックの選考基準については以下になります 必読せよ

その1・GPPとSNSやリアルで少しでも繋がりのある人を選出します(全然絡まないけどフォローしたままでいてくれる方も勝手にぶち込んでます やだ 図々しい)
その2・海外アーティストの場合もその1と同条件とします(なので圧倒的に洋楽の量は少ないです 申し訳ありません)
その3・とは言え偶然出会った形の音楽、トキメキを優先します
その4・今年リリースされた楽曲に限定します
その5・特に順位とかは付けません
その6・サブスクでの配信曲のみとします


この6つを選考基準としてベストトラックの記事を執筆していきます!
と言うことでよろしくお願いします


【年間ベストトラック】


No.1・lullaby/luvis

京都を中心に活動するシンガーソングライター兼プロデューサーのluvis氏
タワレコの「NO MUSIC , NO LIFE ! 」に選出されるなど期待が膨らむアーティストで僕のSNSをフォローしてくれていた上にDMでのやり取りも少しさせて頂いてたので去年あたりから新譜を追っていました
そして、今年リリースされた「lullaby」も勿論チェック済み
ネオR&Bとも言えるサウンドに心地の良いグルーヴが刻まれるリズム隊が特徴的な今作は短い作詞の中で印象深いフレーズを残している
"過ぎ去ったあの日々よ 
永遠になれぬ日々よ 眠れ眠れ"

終わってしまったどうしようもない日々を呼び起こしてはいけないと思う今日この頃
コロナ渦で何気ない日常の尊さに気付かされた我々に突き刺さる一曲だ


No.2・Last Vacation/Tartino & Windu

八王子出身のラッパーで実の兄弟でもあるTartino & Winduは常にイケイケのHipHopユニット そんな彼らは今年、活発な音楽活動を展開していたがその中でも特に良かったのが9月にリリースされた新曲の「Last Vacation」
夏の終わりを感じさせる哀愁がビートから滲み出てくると同時に2人のラップの掛け合いは一度聴くと忘れられない
Tartinoのブラックミュージックへの愛を感じられるサンプリングも効果抜群
"グラスに注いだ色仕掛けと
溶ける度薄くなるリキュールは似てる
リテイクの効かない心理戦
キミは強引にタッチする禁じ手
"
僕は彼らとHipHop Collectiveを結成して共にラップをしているのだが、2人の陰気臭さを一切感じないアーバンでアダルトなリリックは聴く者の心を踊らせる
来年の夏もこの曲を欲してる事間違いなしだ
そして、スクールカースト上位であっただろうTartinoに玩具にされながら過酷なHipHop&お笑い道場で日々鍛錬に励む俺のことを応援してください


No.3・White Room/ZUGA

宅録ポップユニットのZUGAはこの何とも言えないタイムスリップ感が個人的にツボだ
ジャケットのシンプルさに全体的にザラザラした音の粒の集合体 まさに宅録って感じ
男女ユニットならではの混声とパッキリしたアコギのバッキングはヒットチャートを探しても出会う事の出来ないレトロの世界への鍵を渡してくれるのだ
歌詞はどこにでもある白い部屋で君と何気ない時間を過ごそうする戯れのアベックを淡々と描いているだけで非常に聴きやすい
80年代昭和アイドル歌謡を令和で再現している(本人たちがそんなつもりじゃなかったらすいません)と言っても良い、この懐古な雰囲気の虜になる人がいる事を願っている
余談ですが僕の母は小泉今日子と同い年です
手出すなよ もう一度言う、手出すなよ



No.4・Mehbooba/Hiroko,Salim Khan & Jaisalmer Beats

ここでまさかのインド音楽をご紹介
まさかフォロワーにインド音楽を表現している方がいたなんてびっくりです
ちなみに僕ん家の近所のインドカレー屋さんは勝手気ままに店を休みます 冨樫 義博か
外タレ枠で選出しましたが参加されている女性はHirokoさんと言うムンバイ在住の日本人の方
ここで色々と疑問が浮上してくる
と言うのも僕はインド文化に疎いですし、歌詞がヒンディー語なので何を歌っているのか分からないのですよ
で、調べましたGPP
タイトルの「Mehbooba」はどうやらボリウッド制作のロマンス映画の作品名らしい
歌詞も分かる範囲で翻訳機を使って解読してみると「私の心はあなたの愛の海に浸かっていますよ」なんてフレーズがあり、情熱的なラブソングが歌われていた
インドの伝統楽器のハルモニウムやドーラクなども使われている だけど、ジャンルはフォーク
日本×インドのハイブリッドミュージックを聴けるのは…このGPPの年間ベストトラックブログだけ!って感じでご賞味あれ



No.5・CHILL THE END/Orihusay

ビート一本で勝負!
そんな音楽もリコメンドしておきたい
Orihusay氏は東京を拠点に活動しているビートメイカーで地道な楽曲制作が身を結び、なんとタワレコ渋谷店では限定販売がされた上にガッツリ面出し&ポップで激推しの好評っぷり
Phum Viphuritなどもリリースをするタイのレーベル・Earthtone Recordsにも所属しており、海外からの注目度も高い新進気鋭のアーティストである
アナログ盤を出せば即完との勢いも小耳に挟んでおり、こんな熱い人にフォローされていたのかと思うと何だか嬉しい気持ちでいっぱいだ
彼の持ち味はとにかくChillを意識している点
最近はあまりにも音楽におけるChillの大量生産が激しくて目に余るものがあるが、ここまで海外のインディーズシーンで評価を受けている「Chill」を聴くと音で説得させられてしまう
新作のCHILL THE ENDも2分20秒と短尺でありながらも彼の武器であるLo-Fiを意識したEQの全てが詰まっている
そして、Chillがシンボルの彼がタイトルにCHILL THE ENDと付けるところがまた面白い
それでは、ちょっと一息吐きませんか?



No.6・Before After(Cleaning Man)/HIROKI ART

大阪の友達の曲も聴いて欲しい
HIROKI ARTは関西を中心に活動するラッパーでKeep Holiday Recordsと言うインディペンデントレーベルに所属する一匹狼
彼には大阪観光の際に案内をしてもらったが非常にラフでHipHopを愛する好青年って感じでコテコテの関西弁と明るい性格が印象的だった
あと、大阪のおばちゃん並みの行動力の持ち主なのでリアル大阪ストラットですわ
それを考えると彼の生み出す楽曲は良い意味で物凄く西っぽくないのだ
渋谷生まれ渋谷育ちと言わんばかりの洒落っ気全開なラップはスタイリッシュでフロウのデリバリーも豊富
そしてビート選びのセンスも長けていて自分のラップの特性を分かっていた上でのセレクトが素晴らしいと思う
RIP SLYMEに影響を受けた脱力系ナチュラルラップは唯一無二のライムをも生み出す
この当シングルでも
"ダサい過去は洗い流し 
今じゃRhymeになって笑い話
"
なんて押韻を魅せてくれる
冴えなかった学生時代を変えてくれたHipHopへの思いを綴った今作を聴くと自分のどうしようもなかったティーンの思い出と重ねてしまう
クラスの隅っこでこのブログを読んでいるそこの君! ラップ始めてみないかい?



No.7・珊瑚/Lil Hyvää

てっきりLilとつくのでラッパーの方かなと最初は思っていたのですがそれは僕の悪い癖で本格的なSSWの方でした
名前の読み方はリル ヒュバー
2019年から活動を開始し、独自のインディーポップを展開している弾き語りルーキー
どうやら僕と同い年みたいで力の差を感じます
僕ももっと色々と頑張らないとカイジの地下労働施設に連行されてしまう
彼は金の卵箱コンテストやHARVESTなどオーディションや賞レースへの経験が豊富であの「日村がゆく」で称賛を浴びた自転車大好き・崎山蒼志からもお褒めの言葉を頂いたそう
Ellie Gouldingからクリープハイプまで幅広く音楽に影響を受けており、その片鱗が楽曲で見え隠れしている
そして、この「珊瑚」からもその要素が感じられることは言うまでもない
今年聴いた曲の中で一番ホール系の深いリバーブがかかっており、ギターとボーカルだけで音数も極端に少ない
エモーショナルなアルペジオと透き通った歌声で聴き手の魂が海底へと沈みそうだ
"深く深く また潜ろう"
そんな歌詞が繰り返されながらタイトルの珊瑚を探す様は何とも言えず神秘的だ



No.8・なみのゆくえ/yuriko imaoka

オルタナティブの新世代が爆誕!と言うことでyuriko imaoka氏で「なみのゆくえ」です
彼女は0(オー)と言う独創的なアンビエントを奏でるユニットでも活動しておりSNS上で特に絡んだことはないけどこんな弱小ラッパーの私をフォローしてくださっていたので感謝を込めて新曲を紹介します
この"なみのゆくえ"ですがジャンルを何に形容したら良いのか分からない程、個性的です
溶け出してさらに希釈された歌唱はジワジワと五線譜から漏れ出してリスナーの耳に届く
全体的にノイジーなんだけどストリングスの美しさが際立って新しいシューゲイザーを聴いているかのような感覚に陥る
ジュワッと滲む上物の音色とミニマルなドラムが組み合わさってそれはまるで波のよう
"静かな波の音は
甘いような約束
揺れたままの心は
流されてゆく"
まさにこの歌詞の通り、僕たちの身体ごと緩やかな波が沖まで導いてくれる感じ 良いです
ナイスですね グッドですね アメイジング
疲労と共に痩せ細ったメンタルに栄養を与えてくれそうじゃないですか? そんなことないです?
いや、そんなことあるね 絶対あるね
皆さん、音楽は波です 揺れろ 揺れろ


No.9・Hope/Kiyo a.k.a. Nakid,MC Scarf & h.i.l.a.c.k.

「MC Scarf氏がフォローしてくれた!」と喜んでいたら既に5年近くの歳月が流れてしまった
ラッパーのMC Scarf氏率いるHipHopバンド「Scarf & the SuspenderS」は超カッコいいので是非とも聴いて欲しいが今回はScarfパイセンが客演で参加しているシングル曲の「Hope」を紹介していきたい
今密かにアンダーグラウンドシーンでビンビンキテいるレーベル・LowCulTokyo Recordsからリリースされたポップと渋さが同居するHipHopはまさに今後のJapanese HipHopのHopeだ
HipHopサウンドの命といえば低音なんですが、ビートがあまりローを感じないミックスになっていて低音厨ヘッズは拍子抜けしちゃうかもしれないけど、ドンシャリってよりかはかまぼこ型のバランスは良い意味でサラッと聴ける
ネットに転がるHipHopを聴くとしつこいぐらい低域バキバキの音作りに励む音源が多めの印象なんだけど敢えて抜くとこは抜いてるサウンドメイクがライトさを出しててGood
と言うかラップのフロウやノリとビートの質感があってる
Scarfパイセンのリリックも生き生きしている
"歌詞書き綴るほど 進むほど
早くなる鼓動 hold on
動悸 息切れ 歳かな?なんて
自分次第で誤魔化す 数年
小休止 救心 行動"

ほど→鼓動→hold on→行動と"おおう(oou)"で気持ち良く韻を踏みつつ、作詞する上での高揚感と年齢ならではの症状を重ねる洒落っ気も抜群
最後は某CMのフロウで落としていくユニークさを魅せてくれる
やっぱり、ローカルのHipHopは一味違うね



No.10・continue/jam da bomb


次は個人的大注目のHipHopバンド・jam da bombのcontinueを聴いてもらいたい
僕自身もHipHopバンドで活動しているので生音HipHopには常に関心が深い
そして、掘りまくって出会ったのがこのjam da bomb マジでカッコいい
バンドのアカウントにフォローバックされていたことに最近気が付きまして、真摯に新曲をレビューさせて頂きます
まずホーンセクションの合奏が気持ち良すぎる
管楽器ありの大編成バンドは昔から大好きなんですけどjam da bombも完全にソレ
HipHopバンドってどうしても安易にサックスとかをメンバーにぶち込んでそれっぽいファンク感を演出し、あとはラップするだけ!みたいな構図がお決まりな気がしてならないのですがこのバンドは少しエッジが効いてて違った角度からアンサンブルでアプローチしてくるから凄いです
ベースとドラムのコンビネーションも最高
あとラップのライミングに品を感じます(何様やねん すいません、うさぎ跳び100回します)
なんか韻を踏み倒して、さらに踏むみたいなラップは少し下品に感じる時もあるんですよ
だけど、gamaさんのラップは踏んでるけどしつこさがないから上品
"理想と現実の距離を測る鉛筆と旋律"
とかも"えんいう(eniu)"で踏める単語をもっと差し込みたくなるが最後に添えるだけにしている
ラップに関しては常に勉強の毎日だ
そして、HipHopバンドって何とも言えず最高だ



No.11・Beautiful World/vuefloor & Kool

さてさて…まだまだHipHop紹介していきますよ
と言うことで次はvuefloor & Koolで「Beautiful World」です
今回はラッパーのKool氏とSNSで繋がっていると言うことで選出させて頂きましたが理由はそれだけじゃない
シンプルにビートもラップもイナたいです
ビートはネオソウルなギターがスモーキーな香りを惑わせた少し大人めな作り
後半からのギターソロはHipHopを聴いてることを忘れさせてくれるようなパッションに満ち溢れている それに対してドラムは硬めなのでこのコントラストが堪らない
この激アツなビートに果たしてどんなラップが乗っかるのかって話ですが…Koolさんのラップも中々ホットです
"色褪せた景色もBeautiful World
過去も未来も変えられるまだ
死にたくなる前に入れなPlay List
飾りつけてやる お前の1ページ"

これは胸熱 Hookに相応しいリリック
そして、リスナーの意思までコントロールしかねない燃えるようなメッセージ性
死にたくなる前に聴かせてやりたいって言う自分の曲に対する自信にHipHopを感じる
"切り取った場面に残す足跡
明日は今日より少しマシだろ?"
verseでもしっかりとパンチラインを記しつつ、
消費者の背中も押す男前っぷり
人生に嫌気がさして、何もかも投げ出したくなっている人に渡してやりたい一曲です



No.12・Old Man Show/Di9

そうだ、Di9を聴こう
と言うことでDi9で「Old Man Show」です
怒涛のHipHop攻撃で既にお腹いっぱいかもしれないがフードファイターの人みたいにトントンってジャンプして胃にスペースを作ってくれ
まだまだHipHop食えるぜって話
Di9はMCの平蔵氏とViolaeor氏によるユニットでお互いのスキルフルなラップの掛け合いがやみつきになること間違いなし
韻を重要視した正統派のラップと低音バキバキの硬派なビートのコラボレーションがやわな鼓膜に侵入してくる
そして、彼らの綴るリリックはキレキレのストレートを放つ
"US 流行り猿がモノマネ
早く気付けよこの大雨
B-Boyは土砂降りでも傘はいらない
意味が分かるだろ?"

メインストリームで流行っているTrapに対して苦言を呈する2人だが、その言い回しがオシャレ
そのまんまじゃなくて比喩を上手く活用して毒を吐く感じはまさに「THE ラッパー」
僕もラップをする上でよく何かに例えたりすることは好きだけどDi9の歌詞からはそれの愛を受け取ることが出来る
BoomBap至上主義と言った感じの若きDi9がタイトルに「Old Man Show」と付けるところも粋だと思います 彼らの今後も要チェックだ


No.13・Yamate Street/YOKO.T

続きましては南米・カリブ海へとお連れしましょう と言うことでYOKO.Tで「Yamate Street」でございます
皆さんは普段からラテンやボサノヴァを聴いたりしますか?
ジョアン・ジルベルトあたりは雨の日なんかに聴いたら最高ですよね
日本人でボサノヴァって言ったら間違いなく小野リサでしょうね
小野ちゃんの曲、いっつも俺ん家の近所の美容院でかかってんだよ
もうそこは良い値段するので行かなくなったけど、通ってた時は散髪しに行ってたと言うよりかは小野ちゃんを聴きに金払ってたようなもんで…
あのカット料金、小野リサ税とか含まれてないよな 異様に値が張ってたんだが…
って、そんなことはどうでもイイ伊直弼
YOKO.T氏もSNSで繋がっているミュージシャンの1人でたまたまフォロワーの仕分け作業をしている時にこのYamate Streetを聴きました
そしたら、山手通りと銘打っておきながら世界観はブラジルじゃないか 
パーカッションのリズムキープが気持ち良いこと、気持ち良いこと
ベースラインも動くこと、動くこと
このリズム隊のハジケ具合がツボを押された
独特なバックビードがグルーヴを生み出している
そして、ボーカルもジャズと同様に音で遊ぶ感じの発声で声が音符として映像化されるような力を持っている
午前4時の山手通りをイメージしたこの楽曲に和製南米音楽の光が瞬いている



No.14・Fit into my heart/Lotta Love

Gtの小久保ヒロキ氏とVoの鵜沼麻衣子氏によって東京で2019年に結成されたLotta Love
バイリンガルにクォーターとメンバーのインターナショナル感が強い国際派バンドだ
ジャパニーズダンスロックの系譜を辿りつつオリジナルを追求したオルタナティブポップを展開している彼女たちの新曲は無意識にココロオドル
ココロオドルと言えばnobodyknows+がリバイバルヒットしてますけど皆んな老けましたね
ホクロマン半ライス!!!さん、神取忍化してたぞ
遠目で見たら神取忍 enjoy!音楽は鳴り…
失礼しました 関係各所にお詫び申し上げ
話を戻しますがLotta Loveの演奏、セッションって凄い満足感に溢れている
だから、今回の新曲も心が豊かになる
展開の仕方が良い意味で狂ってる
verse部分は常夏トロピカルサウンドと表現したくなる音作りなのにchorus部分は急に歪んだ縦ノリロックに切り替わる
あと、各パートを担当するメンバーたちがそれぞれ変わったリズム感を持っている気がする
ドラムなんかは若干後ろノリ
よく聴くとそう言う発見もあるのは面白い
歌詞も全編英詞で訳してみると応援歌のようにも取れますが男女の恋愛模様を描いた歌詞と言われればそうだなって感じで思考させられます
fit into my heart 皆んなの心の欠けた部分にパチっとハマるピースのような音楽
日本人離れしたjamを体感して欲しい



No.15・When My Cat Invites/Vanians

スペイン出身・在住のマルチプレイヤー「Vanパの(音楽家としての通称、由来は知らない)」ことPanoの別名義ソロプロジェクトであるVaniansの曲を紹介したい
彼は僕のソロ楽曲のビートを作ってくれている会ったことのない相棒みたいなヤツで日本語勉強中の可愛いさが堪らない
写真を見る限り、タトゥーバリバリの肉体派イケメンって感じ
元々ギタリストであり日本のV系にハマってからは速弾きを極めていったらしい
そして彼自身ラップも熟せる上にビートも作れて、ミックスまでDYI とにかく器用な男
そんな彼のソロプロジェクトのVanians
新曲はHipHopでもRockでもなくまさかのJazz
まだまだ作品数は少ないけどポストロック系の軽快なJazzを聴かせてくれるのは熱い
Jazzならではのベースの滑らかさとニューオリンズの匂い漂うフィルインが最高なドラム、モダンなピアノフレーズが三位一体となって混ざり合う
愛猫家でもあるPanoならではの角度で猫をテーマにした曲調とタイトルの「When My Cat Invites」もクスッとくる
スパニッシュ発でここまで特濃なドJazzが身近に転がってるなんて素晴らし過ぎる
ヒットチャートを追ってる暇なんてないぜ
と言うことでVaniansでしたー
あと、Pano!スペインの謎の国道でドライブしながら俺の曲を爆音でかけるのやめなさい!
俺が有名になっちゃうでしょーが 次


No.16・酎ハイラプソディー/Payao

どんどんいきますよ!
次はPayao氏で「酎ハイラプソディー」です!
Payaoは日本のポップの草の根を支えるSSWの1人でSNSでも中々なインフルエンサーっぷりを発揮している何だか強そうな人
僕の数百倍知名度が高いのに、時たま絡んでくれたりこっちがツンツンしたりしている
歌もお上手で良い声してるんですよね
そして、なんせ良い感じの爽やかさが見た目に出ていて言うことなしって感じなんですわ
楽曲制作にも余念がなくて新曲を拝聴する度にミックスが上手いなと音の良さにも感銘を受けます
僕なんか専門学校でわざんざミキシング理論なんて授業を受けていたにも関わらず人にミックスぶん投げてますからね 裸祭りとか参加して腐った根性を改めて直した方が良い
そして、今作の「酎ハイラプソディー」も中々メロウで心持ってかれました
サビもしっかりと作り込まれていてソウルなギターが終始良い味を出している
このギターをツマミに酒を飲みたい(普段、酒は飲まないですが)
スネアのデッドな感じも鳴る度に気持ち良い
この人は詩人なので作詞もグッとくる
"生温い缶酎ハイを片手に はしゃぐ君に
いつまでも見惚れてた 揺れたのは桜並木"

春先になったから是非、聴きたいナンバー
そして、題名通りラプソディーで聴き終わるとほろ酔い気分になる
酎ハイを視点に男女の関係を優しく描いている
さて、久しぶりに酎ハイでも買おうかな



No.17・Fight the Power(feat.1LOW)/MCミチ

ついにこの人のお出ましです
我らがラップボスこと(俺しかそう呼んでない)MCミチパイセンの新曲で「Fight the Power(1LOW)」です
ここらへんで経験値が段違いな下町発のバリカタHipHopが聴きたくなってきた頃合いでしょ?
そうじゃなくてもそうさせます
ミチパイセンはレペゼン両国の整体師でありながら長年ラップで存在証明をしてきたベテランラッパーでもある
お会いしたこともあるし共にラップをレコーディングしたこともあるけど、とにかくこの人はラップが上手い
ラップの上手さって何を基準に上手いとするか曖昧な部分があるけれどミチパイセンはスポーツ的にも音楽的にもラップが巧みである
ラップをパーカッション的に捉えているようなフロウと音符的に扱っていそうなビートアプローチは学ぶところが沢山あります
これはミチさんにFG(ファンキーグラマーユニット)のバックボーンがあることが大きな理由とGPPは分析している
さらに客演の1LOW氏含めて2人のライミングは硬くて重い ズッシリしている
「でっかいオーラ」「先輩後輩」「限界突破」と脚韻でハンマーのようにバシバシ叩き踏んでいく感じはカッコいいし00s年代初期のJapanese HipHopの雰囲気も滲み出ている感じがする
だけどサウドメイクとラップのグルーヴは令和式
某レジェンドHipHopグループの代表曲でも「Fight the Power」は叫ばれているが大和魂のこもった日の丸Fight the Powerは再生するだけで強くなれる気がする
TrapとBoomBapの間を取ったような疾走感のあるビートもカーチェイスのような動きを見せる
これぞ東京のストロングスタイル
俺たちもやれば出来るぜ アーイ



No.18・Shatter/niafrasco

HipHopも良いけどこのトラックでも踊ろう
niafrasco氏で「Shatter」です
久しぶりに最高なElectronicに出会えたなと
DE DE MOUSE以来だなと そう思いました
とにかくまずは聴いてください
説明不要のビート過ぎて実家が円山町のクラブと化したことはここだけの秘密な
こんなすげえコンポーザーの方にフォローされていたとは…ネットの海は広い
そして、何故皆んな知らないんだ
知っとけよ すんごいぞ、今回の「Shatter」は
何も食ってないのに即トランス状態へと誘ってくれる回転数爆上げドラムにはテンションMAX
ギターのカッティングも無機質にひたすらループされるから脳が次第にコントロールされる
このビートの上にラップをしたら…
このビートの上でダンスをしたら…
このビートをクラブで聴いたら…
これ…いったい、どうなっちゃうんだぁー
イッちゃいます
もっとイッちゃいます
イッちゃいすぎて天国逝っちゃいます
ダメーーーーー
皆んな!この曲を聴きながら爆踊りだ!
それぞれのリズムを刻んで音楽とSEX!
エレクトロふたりエッチだ!
はい 反省します 次



No.19・Diary/hoodiee

正直、今年聴いたフォロワーのHipHopソングの中でかなり上位にくる作品だったかもしれません
順位をつけるのは好きじゃないけどね
と言うことでhoodiee氏で「Diary」です
いやね、マジで歌詞まで覚えちゃうレベルで聴いてた曲かもしれない
東海岸の王様とも言える90s HipHopユニットのMobb Deepに導かれ、HipHopに目覚めたと言う98年式のラッパー・hoodieeはUK drillやハーコーなスタイルも熟せる万能型
温故知新と言う言葉がピッタシな音楽に対する姿勢はクールだし、英語×日本語のスタイリッシュなラップは中毒性高め
新曲の「Diary」はビートがイケイケでサウンドもダークで尖りまくり
そして、何よりもリリックがイカす
マッチョイズムとはまた違ったユーモアを感じる言葉の連続が聴神経を刺してくる
"タトゥー入れないけど汚れる手
落書きから歌詞に変わるペン
昔からの長所 高い背
ストレスで覆われる赤い手
月1、1万のお会計
金ないのにプライド払うPay
"今彼女はいらない"言って別れた後に
ビッチの知らない家"

手、ペン、背、会計、Pay、家で波を乗りこなすように押韻していくのは当然のように気持ち良いわけだがライム以上に作詞のデリバリーがナイスだなと思うわけです
ラップを書き過ぎて刺青を入れた手のように跡を残していく
そして、金欠だけどプライドだけは保つ強気のアティチュード
でも、落とし所はストリートの夜遊びから垣間見える日常の一コマ
こんな歌詞が散りばめられているDiary
聴くしかないっしょ この出会いに感謝



No.20・Kilesa/Ch0c0

さてさて ここらへんで3人目の外タレ枠いきましょうか ちょっとニューメタルを紹介させてください ジャンル幅広くがこのブログのモットー
Ch0c0で「Kilesa」です
この方もスペイン!まさかのバルセロナ産!
ゴリゴリのディストーションに地鳴りまくった縦ノリドラムのコンボが波動拳出しまくり
まさに格ゲー的メタルソング
HipHop漬けの日々を送る私としてはフレッシュなチューンです
なんだか中学の時に夢中になったLINKIN PARK中心で回っていたと言っても過言ではないジャンル・ニューメタルを彷彿とさせる楽曲で少年の気持ちを取り戻せた気がします
どうやら先ほど紹介したPanoと交流があるらしくて今後は彼のラップする姿も見てみたい
皆んな!この曲を聴いて久保建英あたりを応援しよう!
なんだよ久保建英あたりって あたりって


No.21・Vocabulary Labyrinth/Shigesano,Mr.Theodore,超TS & OGBeBe

そろそろこの年間ベストトラックも大詰め
21曲目に紹介するのはVocabulary Labyrinth/Shigesano,Mr.Theodore,超TS & OGBeBeです
Mr.Theodore氏と超TS氏とは相互フォローの関係性なので定期的に2人の楽曲は聴いているんですがこの「Vocabulary Labyrinth」もカッチョ良かったのでリコメンドします
とにかく全員ラップが最先端
次にどんなワードが飛び出してくるか待っちゃってる自分がいる
まさにボキャブラリーラビリンスだ
語彙力祭りと言っても良い渋いリリックの掛け合いが聴いてて楽しい
"元々口から出任せの小僧
だからこそこの迷路にようこそ
「門番です」チケットをどうぞ"

これはMr.Theodore氏のverseだけど口から出まかせはRHYMESTERからサンプリングしているのかなと思ったりもして、最後の落とし方もラップのダンジョンに誘う感じで面白い
他にも「道はアビーとエビーみてぇにヘビー」なんてリリックはラストオブアスネタかなーとか
考えるだけでワクワクする
やっぱりラップのリリックって小ネタが重要だと思うんですよ
知ってる人だけニヤニヤ出来る話題が撒き散らしてあるのがオツと言うかなんと言うか
僕もラップを書き上げる上でそこは大事にしている
各々のビートへの乗りこなし方も変幻自在でまさにグルグルと複雑な迷路のようなフロウ
皆んなはゴールに辿り着けるか



No.22・The One(feat.阿弥陀)/C-la-who

最後はこの曲で締めようかな
C-la-whoで「The One(feat.阿弥陀)」です
最後の最後もHipHopで終わりにさせてください
C-la-whoはラッパーのIori氏とビートメイカーのWorld Technique氏によるHipHopユニット
そして、The Oneは私たちの周りではワーテクさんと称されている最強ビートメイカーのWorld Technique隊長による新進気鋭でDOPEなビートが光る一曲
勿論、Iori氏と客演の阿弥陀氏の熱いラップも胸にくるものがある
GPPはこのユニット自体がそもそも大好きでして何故もっと皆んな聴かないのか不思議で仕方ない感じですがそれを広めるのが僕の役目
しつこいですがGPPは己のことをキュレーターと思っている節があるので責務は全うします
昔、ワーテクさんにDMでインタビューをした際にビートの作り方の裏側を少し教えてもらったことがある
この方は膨大な音楽知識を兼ね備えているのだがそれ故のサンプリングの秀逸さはお見事としか言いようがない
しかし、最近ではオーダー内容的にサンプリングでは作れないビートもあるそう
ワーテクさんは時代と依頼内容に合わせて縦横無尽にビートを打っていく
その真骨頂とも言えるビートがThe Oneでは聴けるのだ
声ネタの引用の仕方やドラムのミックスはスマートでモダン 自然と身体が縦に揺れる
2人のラップも非常にスムース
韻やワードセンスも抜群でスキルを感じるお達者なコンビって感じ 痺れる
"これは灯火 それも希望のな
常に超えてるんだよ 昨日をな"
"今、声枯らすRec Booth
レッドブルなくても翼を広げる"

言葉の説得力で捻じ伏せるスタイルがカッコいい
曲終わりの会話が空気感込みで収録されているのもHipHopとしての文化を感じる
これぞC-la-who ありがとう

と言うことで計21曲とかなり中途半端な数にはなりましたが以上になります
ここまで読んでくださってありがとうございます
そして、他にも書きたかったフォロワーの楽曲は沢山あったのですが絞って絞ってを繰り返していたらこう言う結果になりました
あとは12月中に投稿しなくてはいけなかったので時間の関係上、間に合わなかったのもあります
全部紹介出来なくて申し訳ありませんでした
なので、掲載仕切れなかった曲たちはプレイリストにして以下にまとめましたので貼付しておきます
皆さん本当に素敵な音楽をありがとうございました 感謝感謝です


そして、何度も書きますが…
僕はどんな曲にも魅力があると考えているので音楽に順位をつけるのは好きじゃないのですが振り返ると自分なりに「このブログで紹介した中で特にこのアーティストにはグッときた」って人たちがいたので最後にそれだけまとめさせてください
こんなことを偉そうに書ける人間ではありませんが音楽ライター志望の自分に課した課題でもありますので「もしかしたら自分のこと書いてくれてる?」と思った方はこの先を読んでみてください
本当に「テメェ、何様だよ」と思ってる方もいらっしゃるでしょう その感想、正しい
※今年もGPPの音楽ブログを読んで頂きありがとうございました
これからも日々、精進していきます

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