第四回−「人生の旅コンシェルジュ」
何回かに分けてお客様との思い出を語ってきましたが、なにも三線やエイサーなど伝統芸能を目的とした人たちばかりではなく、普通の旅行客、ビジネス客、学生さんの合宿そして沖縄では移住者もいらっしゃったりするので、そういったいろんな方々との出会いも、この宿業の醍醐味です。
最初の頃は観光というより旅人といった感じの人達が多かったです。情報交換したり料理を持ち寄ったりして酒を酌み交わす、そんな出会いを求める人達が多かったです。ごーやー荘繁盛記も開業から3ヶ月ほど経った7月下旬からは連日満室になるなど嬉しい悲鳴の連続でした。
沖縄移住ブーム
1~2年くらいすると沖縄移住ブームがピークを迎え、ごーやー荘に泊まって家探しをするという若者が増えてきました。そんな彼ら彼女らが沖縄での新生活で周りに相談する人もいなくて不安にならないようにと「ごーやー荘OBOG会」を作って、サポートしたりしました。また、定住を決めつつも県外に戻らざる得ない方たちが、数年ぶりにごーやー荘に泊まりがてら遊びに来たり。そんな再会も嬉しいですね。
「ホテルだと味気ないんで」
ビジネス利用のお客様の中には「ホテルだと味気ないんで」とおっしゃる方も。
緊張した出張要件が終わってチェックインし畳の上でホッとしたひとときを過ごしたり、外のテラス・カウンターでのんびりビールや泡盛を飲んでちょっとばかりの沖縄気分を味わったりされています。ビジネス常連さんの中には金曜日に仕事を終わらせて、週末はコザのライブハウスで楽しむという方もいらっしゃいますね。
沖縄ではオフシーズンも繁忙期。
沖縄ではオフシーズンとなる2月3月も繁忙期。
2月はプロ野球キャンプ。広島東洋カープのキャンプ地である沖縄市にファンが多く来てくれます。
そしてこの季節は学生さんの合宿や卒業旅行シーズン。早春の沖縄はスポーツや思い出づくりの旅で賑わいます。
「人生の旅コンシェルジュ」
そんなごーやー荘も10数年が経過。
民宿でありながら懐かしいふるさとの実家のような雰囲気の場所だと皆さんにおっしゃっていただきます。観光旅行とは非日常を楽しむことなのでしょうが、ごーやー荘は沖縄にある実家に帰ってきてひとやすみするくらいの感覚で過ごしてもらえるような、「ただいま」と言ってもらえるような宿であり続けたいと思っています。
また、私自身もいい年齢になってきたので、人生の先輩の皆さんの話を素直に聞けたり、若い方にはそれなりに助言をしたりということもできるようになってきました。そんな私がこれからの宿運営でお客様や地域の人達と関わっていく時、こうなりたいと思って考えているのは、「人生の旅コンシェルジュ」。
最近、ある感謝や感動や厳しさなど、人生の転換点にもなるような様々な出来事に出会いました。「こんな生き方もある」「人生なんていくらでも変えることも変わることもできる」そんなふうに思ってもらえるよう手助けをしたい!そんなことを考えるようになりました。
この先も、夜の灯りの下で三線の音色に癒やされながら、お客様のこれからの旅と人生の中で、心の片隅に残れるような民宿と宿オーナーを目指していきます。
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https://camp-fire.jp/projects/view/112644
古民家民宿をまだまだ盛り上げたい。エナジャイズ=活性化のためのクラウドファンディングをやってます。
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