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#ブックカバーチャレンジ

【ブックカバーチャレンジ:7/7】仏果を得ず

【ブックカバーチャレンジ:7/7】仏果を得ず

ブックカバーチャレンジ、7回目(1回目、2回目、3回目、4回目、5回目、6回目)

「仏果を得ず」作:三浦しをん

文楽の太夫(語りをする人)を主人公にした小説である。文楽を見に行き始めたころ、文楽のことが知りたくて、文楽の解説本をちょこちょこ読んでいたのだが、ふと見つけたこの小説がかなり面白く、若い太夫さんはラブホテルに住んでるんじゃないかとちょっと思ったりしている(決して住んでない。)ちなみに

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【ブックカバーチャレンジ:6/7】花よりも花の如く

【ブックカバーチャレンジ:6/7】花よりも花の如く

ブックカバーチャレンジ、6回目(1回目、2回目、3回目、4回目、5回目)

「花よりも花の如く」作:成田美名子

能楽師が主人公の漫画である。
同じ作者の作品で「NATURAL」というバスケ漫画があるが、この作品に出てくる西門(サイモン、名前である。)の兄・憲人(ケント)を主人公にした作品。憲人と西門の母は能楽師の家系で、父は神職でかつ弓道家の家系である(ただし、父は神職ではなく先生である。)憲人

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【ブックカバーチャレンジ:5/7】神さまたちの遊ぶ庭

【ブックカバーチャレンジ:5/7】神さまたちの遊ぶ庭

ブックカバーチャレンジ、5回目(1回目、2回目、3回目、4回目)

「神さまたちの遊ぶ庭」作:宮下奈都

宮下奈都さんといえば「羊と鋼の森」だと思うが、宮下さんの作品にはまるきっかけとなったのはこの本だ。いわゆるエッセイではあるのだが、「羊と鋼の森」を書くもとになった北海道トムラウシでのくらしを描いている。もともと福井に住んでいた宮下さんが家族全員で、北海道のトムラウシというところに1年間の山村留

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【ブックカバーチャレンジ:4/7】東京會舘とわたし

【ブックカバーチャレンジ:4/7】東京會舘とわたし

ブックカバーチャレンジ、4回目(1回目、2回目、3回目)

「東京會舘とわたし」作:辻村深月

東京の皇居のすぐ近くにある「東京會舘」。この建物にかかわる人たちの物語で上(旧館)と下(新館)の2冊仕立て。1作目にちらりと出てきた人が2作目で主人公になっていたりという1作1作ずつ独立しつつも、つながっている連作方式。東京會舘に勤めている人、東京會舘を利用する人、それぞれの人たちのターニングポイントを

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【ブックカバーチャレンジ:3/7】蘇我の娘の古事記

【ブックカバーチャレンジ:3/7】蘇我の娘の古事記

ブックカバーチャレンジ、3回目(1回目、2回目)

「蘇我の娘の古事記」作:周防柳

私は日本古代史が好きである。大学は史学科だし、卒論の題材は「平安遷都以前の京都盆地の古代史」だった。歴史小説といえば、圧倒的に戦国時代や江戸時代のものがほとんどで、なぜ古代の歴史小説がないのか!とよく思っている。江戸時代だといろいろな文献もあるから書きやすいというのがあるのかもしれないが、全くわかってない古代のほ

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【ブックカバーチャレンジ:2/7】八朔の雪ーみをつくし料理帖

【ブックカバーチャレンジ:2/7】八朔の雪ーみをつくし料理帖

ブックカバーチャレンジ、2回目。(1回目)

「八朔の雪ーみをつくし料理帖」作:高田郁

いろいろドラマ化されたりして、はまった人が多かった本だと思う。例にもれず私もはまった一人。これは「みをつくし料理帖」というシリーズの第1巻。全10巻ある。

登場人物それぞれにドラマティックなストーリーと展開があって、1人だけのストーリーでも1作品できるのではないかと思われるような群像劇で、それぞれが絡み合う

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【ブックカバーチャレンジ:1/7】ツバキ文具店

【ブックカバーチャレンジ:1/7】ツバキ文具店

Facebookで流行ってる【ブックカバーチャレンジ】。こういうものは昔のチェーンメールと同じようなものなので参加しないのだけど、ま、これを機会に、今まで読んだ本から7つ、ピックアップしてみるのもいいのかなと思って、依頼いただいた友人からのバトンを受け取り、記事にしてみようと思う。Facebookでは簡単に紹介するだけだけど、ここではちょっと詳しめに。
あ、誰にもバトンは渡しません。

「ツバキ文

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