見出し画像

【ブックカバーチャレンジ:2/7】八朔の雪ーみをつくし料理帖

ブックカバーチャレンジ、2回目。(1回目

「八朔の雪ーみをつくし料理帖」作:高田郁

画像1

いろいろドラマ化されたりして、はまった人が多かった本だと思う。例にもれず私もはまった一人。これは「みをつくし料理帖」というシリーズの第1巻。全10巻ある。

登場人物それぞれにドラマティックなストーリーと展開があって、1人だけのストーリーでも1作品できるのではないかと思われるような群像劇で、それぞれが絡み合う見事な展開。後半になるにつれて登場人物たちが厳しい状況に追い詰められていってしまうので、ちょっと読み進めるのがつらくなってきてしまった。知りたくないわけじゃないんだ。気にはなるし、きっときちんと終わってくれると思ってるんだけど、続きを読む勇気が出ず、そのままになってしまっている。最終巻(「天の梯」)まで手元にそろえてはいるけど、かなり佳境に入り始めた巻あたりで読むのが止まっていたりする。ちょっと読み終わりたくなくて、もったいないと思ってしまって。とりあえず新刊だけは買い足して、そのまま積読になってしまっているのだけど。

主人公は、女性でありながら料理人として生きていく澪。今とは違う江戸時代の料理とは言え、彼女が作る料理がどれもこれもおいしそうで、食べる人たちも幸せそうなのだ。ちなみに、この作品に出てくる料理をまとめた「みをつくし献立帖」という本もある。彼女の料理によって問題を解決していくようなほんわかしたストーリーかと思いきや、かなり骨太な読み応えある作品なので、注意が必要。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?