見出し画像

【ブックカバーチャレンジ:5/7】神さまたちの遊ぶ庭

ブックカバーチャレンジ、5回目(1回目2回目3回目4回目

「神さまたちの遊ぶ庭」作:宮下奈都

画像1

宮下奈都さんといえば「羊と鋼の森」だと思うが、宮下さんの作品にはまるきっかけとなったのはこの本だ。いわゆるエッセイではあるのだが、「羊と鋼の森」を書くもとになった北海道トムラウシでのくらしを描いている。もともと福井に住んでいた宮下さんが家族全員で、北海道のトムラウシというところに1年間の山村留学をした。このエッセイでは、宮下さんの生活だけではなく、子供たちの生活や学校生活、ご近所さんたちとの生活などが描かれている。もう、宮下さんの文体が面白すぎて、最初からゲラゲラ笑って読んだ。特に子供たちとの会話が面白い。あくまでも目線は宮下さんの目線なのだが、子供たちと同じ高さの目線というか、親子であってもきちんとそれぞれが独立しているような関係性が見えて、面白かった。

都会から山村に一家で引っ越しという思いきった行動ながら、全員がとても楽しそうに生活していて、トムラウシという秘境に近い山村での不便さも家族全員で楽しんでいた。田舎もいいな・・・とついつい思ってしまった。ま、おそらく私には田舎の生活は無理だと思うが。

もちろん小説も好きだ。「羊と鋼の森」を含め、片っ端から図書館で借りて読んでいる。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?