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【ブックカバーチャレンジ:3/7】蘇我の娘の古事記

ブックカバーチャレンジ、3回目(1回目2回目

「蘇我の娘の古事記」作:周防柳

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私は日本古代史が好きである。大学は史学科だし、卒論の題材は「平安遷都以前の京都盆地の古代史」だった。歴史小説といえば、圧倒的に戦国時代や江戸時代のものがほとんどで、なぜ古代の歴史小説がないのか!とよく思っている。江戸時代だといろいろな文献もあるから書きやすいというのがあるのかもしれないが、全くわかってない古代のほうが好き勝手に想像できるやん!というのが持論である。文献があるからこそ、リアリティがあるのかもしれないが。(そのリアリティのおかげか、勘違いしている”歴女”なる人もいるという。)

この作品は、確か何かの書評で知ったのだが、私好みの古代史で、しかも蘇我入鹿の娘が主人公という。これはかなり面白そうだということで、図書館で予約して、読んだ。大化の改新の影で、かろうじて助けられた蘇我入鹿の娘が世間から隠されて成長していくのだが、最終的には彼女の能力が古事記編纂に影響するという作品だった。なんとなく信じたくなるこのフィクションは、個人的には信じていても面白いかも、と思っている。

そういえば、古事記編纂1300年とかで話題になったころに古事記の現代語訳も買ったのだが、積読になっている。

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