音楽は主役ではない。
音楽は主役ではない。
音楽に限らず芸術、表現物は人の持つ「感情」があって初めて必要とされる。
今月の営業ノルマを達成できそうにない。とにかく飛び込みでインターホンを鳴らすも名乗った瞬間にシャットアウトされる。ひどい時には「しょうもないことで人の時間奪わんといてか!やめてまえ!」と罵声を浴びせられる。
もうダメだやめてしまいたいと公園のベンチでうなだれながら、無意識にイヤホンをつける。Spotifyをランダム再生したらミスチルの終わりなき旅が流れてきた。
「高ければ高い壁の方が登った時気持ちいいもんな まだ限界だなんて認めちゃいないさ」
どうしてこんなタイミングよく今欲しかった言葉をくれるんだろう。もう少し頑張ってみよう。
そんな経験をした人は少なくないのではないか。
こういう時のランダム再生はまるで自分の気持ちを理解してくれているような選曲をしてくれることがあるから不思議だ。
思いつめている時にごっつええ感じのゴレンジャイを見て腹を抱えて笑ったらジワジワ元気が出てきたこともあった。
情熱がどこにいったか分からなくなった時にちはやふるのアニメを見て目の前のことに全力で取り組むキャラクターたちを見て毎話号泣したこともあった。
いつもいい作品に触れると僕の感情はブルブルと震えたり軽快に弾んだりする。
ものを作る側になると強い思い入れが宿る。表現活動を続けていると認めてもらいたくもなる。作るこだわりが強い人は特に陥りがちな罠だ。
僕もどっちかというとそっちのタイプだから「作品を見て」「僕のことを見て」というエゴに飲み込まれないように気をつけながら、いつでも主役は受け取ってくれる人の感情なんだということを思い出すようにしたい。
それを続けていたら、そのうちの何人かがふと、作品や自分自身に目を向けてくれることがある。
チャレンジも大切だけど、今の僕はゆっくりでもいいからそれを根元に置いた活動をやっていきたい。
読んでくれてありがとうございます:-D
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