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いつか特大ホームランを

ああ、これだ。やっと本当の気持ちがわかったぞ。

そんな瞬間がこれまでに何度もあったのだけど、何度もあったということはつまり思っていたことじゃなかったということなのだ。

それは「実は思っていなかった」のか生きていくうちに「変わっていった」のか今となってはわからない。両方なのかもしれない。


「シンプル」はただ単純なことではなくて、簡単なことも複雑なこともまとめて一気に解決してしまう魔法みたいなものだ。

心も頭も難しく考えれば果てしなくむずかしいし、単純に考えればおかしなほど単純でまいってしまう。それが面白かったりもするんだけど。

シンプルになるためには何度も複雑と単純を行き来しないといけない。

悩んだりわかったりを繰り返していくうちにちょっとずつ自分の真ん中に近づいてきていると感じるのだ。


答えだと思ったことがずれていたとしても、僕がいろいろと変化していたとしても、ど真ん中にあるものは実は変わっていないんだなあと思う。

繰り返して繰り返して、いつか球を真芯でとらえた特大ホームランを打ちまくれるようになりたい。


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