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ドサクサ日記 4/18-24 2022

18日。
『サーフブンガクカマクラ』続編のプリプロダクション。サーフ続編の曲は『プラネットフォークス』の制作より先にひとりで盛り上がって書いてしまった。早く録音してリリースしたい。けれどもいろいろなスケジュールが立て込んでいて、完成は年を越すかもしれない。自分が当初に考えた計画では、残り5駅分の楽曲を単独のEPとしてまとめ、のちに昔のサーフ(リマスタリング)と合体させて2枚組のLP及びCDを作る予定でいた。様々な事情でリリースのスケジュールが押していくのならば昔のサーフもいっそのこと録り直して、15駅をきっちり1枚にまとめて完全版とするのもありかもしれない。しかし、オリジナル盤の演奏が絶妙で最高だというのもある。悩ましい。追加で書いた曲は、サーフの曲に混ざっても絶対に映える。俺はパワーポップには自信がある。パワーポップおじさんだからだ。

19日。
都内でビデオ撮影。コロナ禍という苦境のなかで知り合った北山監督に撮影をお願いした。何もかもが止まった当時、「それでもポジティブな発信をしたい」と思って、mabanuaのトラックに言葉を乗せた。深夜にネットでMV制作の協力者を募集したところ、真っ先にリアクションしてくださったのが北山さんだった。今回の仕事のギャラの一部はAVMA賞に恵投くださった。素敵な人と会えて嬉しい。

20日。
スタジオで粛々とケーブルを自作する。使えなくなったケーブルのほとんどは、ジャックまわりの接触が悪くなっているだけなので、端っこを切って新しいジャックをハンダ付けすれば、新品のケーブルのように使える。ゴミはなるべく減らしたい。しかし、新しいジャックはもれなくビニールで個包装されているので、別のゴミがわんさかと出る。そのあたりに矛盾はあるが、ただ捨てる活動は避けたい。

21日。
アップルヴィネガー賞の大賞が発表になった。毎年、心の奥底がギューッとなるような罪悪感と緊張感がって寿命を確実に縮めていると思う。それでも、少しでも音楽の裏路地の地面が歩きやすくなることを願っているし、そうした活動でありたいと思う。若い人のみならず、新しく音楽を始める人たちが活動しやすいような環境を整えることも、自分の役割なのではないかと盲信している。

22日。
最近は食事の回数を制限して、なるべく内臓に負荷をかけない暮らし方を心がけている。簡単に言えば内臓になるべく食物がない時間を作って、ひっきりなしに何かを消化しているような食べ方をしないだけなのだけれど、身体が少し軽くなる。内臓の調子の悪さが背中や腰の痛みや、メンタルの不調にも繋がっているように思う。食べる量を減らすと、そのあたりがクリアになると感じている。

23日。
週に一度くらいは、何となく刺身が食べたいなと思う。そうなると口が刺身の口になってきてしまって、もう今夜は刺身を食べないと収まらないなという気分になる。しかし、そんな日に限って行きつけのスーパーには目ぼしい刺身がない。近所の別のスーパーに行っても食べたい感じの魚の刺身が見つからない。そう言う場合は烏賊で我慢するんだけど、烏賊もない。仕方がないので筍ご飯を炊いた。

24日。
昨日からの刺身への執着がデパートの売り場で爆発してしまい、本マグロの中トロの柵を買って帰った。ラベルには「中トロ」とはっきり記されていたが、大トロのような部位だった。切ると油がコッテリと光って、ヘロヘロと溶け始める。鮪の油と醤油を舌先で転がしながら、どうかしていたんだなと思った。冷静に量は倍だが値段は半分の赤身で良かったのではないかと思った。刺身を買うのは難しい。