パライソグループ(五彩会)

福島県いわき市にある社会福祉法人五彩会です。マガジンごとに様々発信させて頂きます。宜し…

パライソグループ(五彩会)

福島県いわき市にある社会福祉法人五彩会です。マガジンごとに様々発信させて頂きます。宜しくお願いします。https://paraisogoshiki.com/

マガジン

  • 理事長通信

    月一で発信する会社からのメッセージをまとめています。会社として大切にしている考え、思い、今後の方向性などなど、職員全員に共有しておきたいことを発信します。

  • 月間最優秀ケア

    毎月、パライソの中でその月、最も素晴らしかったケアの内容を紹介します。

  • 職員活動通信

    • 4本

最近の記事

自分を磨く。基本を大切に本当の介護・保育を。

自分を磨く。基本を大切に本当の介護・保育を。 これが今年の指針です。 ここで皆さんに考えていただきたいことがあります。 「本当の介護・保育とは何でしょうか?」 身の回りのお世話をすることでしょうか? やりたいことをやってもらうことでしょうか? 新しいことに挑戦する事でしょうか? 出来なかったことが出来るようになることでしょうか? 生活過程を整えることでしょうか? 私自身、今も毎日考えています。そして、考え続けることが大事です。 時代とともに考えは変わります。介護保

    • 好きな場所で好きな暮らしを実現するために。

      2年前のエピソードです。ショートステイに利用されていたM様。 まだパライソの来る前、入院を機に車椅子生活になりM様も不安な気持ちだったのだと思います。夜間に壁を叩く、大声で家族を呼ぶ、携帯電話で用もなく電話してしまう等の行動から、自宅で介護を続けるのが難しいとの判断で、利用を始めました。4泊5日程度の利用で、週の半分以上をパライソで、残りを自宅で過ごす日々が始まりました。 パライソでは、毎月企画するイベントや、ケーキバイキング、マッサージ、食事の時間も皆で過ごすため、人と

      • すこし照れくさいけど、大事なこと。

        10月の投稿が出来ずになってしまい久々ですが。 今回は、素敵な文章と出会いましたので、シェアさせていただきます。 日本語の中で、いちばん美しい言葉は、「ありがとう」です。それには不思議な言霊があり、幸運を引き寄せてくれます。しかも、「ありがとう」という言葉は、お金がなくても、病気で寝ていても、言えます。もし誰にも感謝できないような厳しい状況に置かれているのなら、今も働いてくれている自分の心臓や手足に感謝することから始めればいいのです。感謝の心を言葉に表すことは、信仰がある

        • 最期を共に過ごさせていただく。

          以前のMMVCでもご紹介したパライソサンクスに入所されているF様。いよいよ最期の時を迎えられました。今回はその時間をお伝えします。 6月に誕生日会を行ったF様でした。それまで元気がなかったのですが、ほんの少し、心なしか元気になったかな?と感じていました。 ただその後8月に入り、食事をするも嘔吐や吐き気があり、食べる量も減っていきました。 スタッフ間でどうしたら食べてくれるかと考え、食事の時間を変えてみたり、声掛けをこまめにして様子を伺いつつ少しでも食べてもらえるようにした

        自分を磨く。基本を大切に本当の介護・保育を。

        マガジン

        • 理事長通信
          14本
        • 月間最優秀ケア
          7本
        • 職員活動通信
          4本

        記事

          スピード感を大切にしたい。

          キッカケは先月末(9月末)のたしか17時くらいだったと思います。 Yさまが「娘に電話してほしい。」そうお話しいただきました。 よくよく聞いてみると、ティッシュとそしてもう一つ、自宅にある歩行器を持ってきてもらいたいとのことでした。 「歩く練習がしたいんだ。」そうYさまは教えてくださいました。 Yさまは意志の強い方で、やると決めたことはやるまで気が済まない。この意思を大切にしたい。そう思い、その日のうちにすぐさまご家族様(娘さん)にアポを取り、Yさまとお電話いただきました。そ

          スピード感を大切にしたい。

          9月「改めて毎日の居室内換気を徹底」

          新型コロナも第何波になるのか、もうよく分からない今日ですね。 最近、街を感染注意のアナウンスをする車が走る時によく遭遇します。我々も改めて気を引き締める時期です。 そんな時期でもありますので、改めて換気の重要性を再認識したいと思います。 ※この重要性はコロナは関係なくとも、常々意識していただきたいことであります。 なぜ換気が大事かと言えば、空気の流れを作ることにあります。 空気の流れを作ることで、室内に漂う空気内物質を滞留させない。これが重要です。 空気内物質とは、塵や

          9月「改めて毎日の居室内換気を徹底」

          必ず元気になる。する。

          85歳のS様。腰椎の圧迫骨折で入院され、退院後、4月にパライソに入所されました。 S様の旦那様は船大工の仕事をされていて家にいないことが多く、子供四人の子育てをしながら1人で家庭を守っていたとのことです。60歳過ぎまで様々な仕事もしてきたとのこと。 そんなS様ですが、パライソに入所された時は、ほとんど寝たきりでした。ですが、自力がないわけではないのです。ただ起きようとする意欲が失われてしまっている様子でした。口数も少なく表情も乏しい、見るからに元気のない様子でした。 なん

          必ず元気になる。する。

          なにか元気になるキッカケを。

          今回のF様の事例の立役者は、ケアマネージャーの大平さんです。 日々ご本人とご家族様との間に入り密に関わりを持っています。そんな中で、少しでも元気に、明るく、ここでの暮らしがより楽しくなってもらいたいけどどうしたものかと悩んでいました。だからこそ、今回も何か出来ないかという強い思いを持っていました。それに呼応するように大平さんと協力して動いたのは、担当介護士の横田さんです。横田さんも日々、何か元気になるきっかけが作れないかと悩んでいました。 下記はそんな二人の活動記録です。

          なにか元気になるキッカケを。

          8月「1時間に1回は立っていただく」

          以前、心臓に強い痛みを経験しました。息のできないほどの痛みがしばらく続くようで、動くこともできず、痛みが引くのをじっと耐えるしかなかった。 普段の生活の中でも、実は同じような痛みを感じる時があります。エコノミークラス症候群。聞いたことがある方、ご存じの方もいるかもしれません。 エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)とは 人間が生きていくためには、酸素を体内に取り入れることが必要です。そのために肺では、吸い込んだ空気の中から酸素を血管内に取り入れ、二酸化炭素を血管内から体外

          8月「1時間に1回は立っていただく」

          介護は人生の後半生のデザイン。

          最初の投稿です。最初というのはなんでも肩に力が入る物で、これも、はてさて何を書こうかと悩みました。 悩んだ結果、パライソは「介護」という仕事で創業したということもありますので、「パライソの介護」というテーマで書こうと思います。 ずばり、「パライソの介護=人生の後半生のデザイン」と考えます。デザインと聞くとビジュアル的なものをイメージすると思いますが、本来は「設計」という意味を指します。 私たちの職場である老人ホームは、言わずもがな、その人が最期を迎える場所です。あえてスト

          介護は人生の後半生のデザイン。

          できないで終わらせない。

          100歳!大正10年生まれのS様は今年4月、100歳のお誕生日を迎えられました。 S様を一言で表すと「明朗快活」。 日本舞踊の先生をしていたこともあって身体がとても柔らかく、スタッフが驚くほど、足が高くあがります。 ユーモアがあり冗談を言って他のご利用者様やスタッフを楽しませてくださったかと思えば、ニュース番組を見るのが日課で日々の情報収集を欠かしません。 S様の印象に残っている言葉があります。 「一度きりの人生なんだから結婚なんてしてもしなくても良い。一度きりの自分の人

          できないで終わらせない。

          7月「3人目のレンガ職人になりたい。」

          イソップ童話に「3人のレンガ職人」という有名なお話があります。 中世のヨーロッパで旅人が3人のレンガ職人に出会います。旅人が「何をしているんですか?」と聞くと、1人目は「親方の命令でレンガを積んでいるんだよ。」と面倒くさそうに答えました。2人目は「レンガを積んで壁をつくっているんだ。大変だが賃金がいいからやっているんだ。」と答えました。 ですが、3人目は「完成まで100年以上かかる教会の大聖堂をつくってるんだ。完成すれば多くの信者の拠り所となるだろう。こんな仕事に就けて

          7月「3人目のレンガ職人になりたい。」

          6月「月間最優秀ケア」

          パライソで働くスタッフが日々のケアを通して出会ったエピソードを募集し、毎月その中から厳選した1事例をご紹介します。 3階サンフランシスコのユニットに入居されているT様は94歳です。 ゆっくりでもしっかりとした足取りでユニット内を歩いている姿をよくお見かけしていました。 口数は少ないものの人といることがお好きだった印象で、顔を合わせて挨拶をするとにっこりと微笑んでくれました。 ある時、転倒し骨折をしたことがきっかけで歩行が難しくなり車いすでの生活に。 それまではリビン

          6月「月間最優秀ケア」

          6月「いい意味で感謝を疑う。」

          6月の理事長通信。今月は、疑うことも重要であることをお伝えいたします。 事例は高齢者ケアでのものとなりますが、そこから伝えたいメッセージは、保育園の先生、その他職種の職員の方、全職員に関係することです。誤解のないため先にお伝えいたします。 日々、皆様はご利用者様と一生懸命に向き合っていただいています。その結果、心地よいケアの提供につながること、改めて感謝いたします。 そんな日々の中で、ご利用者様から、感謝の言葉をいただくと思います。例えば、お風呂で湯船に入る移乗の時、出

          6月「いい意味で感謝を疑う。」

          5月「実践してもらいたい10の事。」

          一日遅れでアップとなります、理事長通信です。 5月の本日は、ぜひ実践をしてもらいたい十のことです。 この十の事はどれも皆さん分かっていることと思います。でも分かっているだけと、実践できているでは雲泥の差です。理事長通信での内容はすべて実践して初めて意味のあることです。そのことを改めて知ってください。 ぜひ、「分かる」のその先、「実践」をしてください。 【1】 挨拶をきちんとする 基本的なこと(朝の「おはようございます」からはじまる一日の中での挨拶)はもちろんですが、挨拶は

          5月「実践してもらいたい10の事。」

          4月「責任を取るとは。」

          令和3年度、新入職員の方々も入社され、ユニット等移動もされて、初々しさと、心機一転の4月。 そんな4月の理事長通信は「責任を持つとはどういうことか」をお伝えできればと思います。 これを機に、責任を取ることとはどういうことか皆さんも考えてみてください。 よくニュースでも、こんな事例を目にすると思います。どこかのお偉いさんが、責任を取って辞任します、辞職します、と。 これは責任者として、決着をつけなきゃいけない、なんとかその場をなだめなきゃいけないための手段として、続いてきたひ

          4月「責任を取るとは。」