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平田 豪成(ひらた ひであき)
2021年5月24日 18:42
あの時代のこと、喪った時間は、陽光にさらされた雪像のように細部が曖昧になり、やがて溶けるように忘れていく。毎日毎日、雪溶け水が流れていくように思い出はどこかへ流れていく。でも、人間は思い出をなくしたら生きていけない。だから、消えていく記憶を無意識のうちに想像で補って新しい思い出が作られていく。どこまでが心と頭と身体のどこかに蓄えられた真正の思い出で、どこからが後から作り上げた第二の思い出なのか、