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ノルウェーの気楽すぎる保育園行事&保護者面談

先週、1歳の子供が通う保育園で、サマーパーティーなる行事と保護者面談がありました。
「ほんと、気楽でいいよね」っていう結論です。

一大行事のサマーパーティー

子供の通う保育園では、年に数回、保護者を招いたイベントがあります。
今までは旅行のタイミング等が重なり不参加でしたが、今回初めて参加することに!

イベントの2週間前に、保育園の連絡アプリを通じて、招待状が届きました。

内容は、以下の通り。

  • 6/15 15:00-16:30に、保護者の方をサマーパーティーに招待します。

  • ケーキやビスケット、フルーツなどを持って来てください。廊下のノートに、各自持ってこれるものを書いてください。

  • 保育園はコーヒーとジュースを用意します。

出欠を連絡してくださいとか、当日何をします、といった連絡はありません。持参するものをノートへ書くこともすっかり忘れていましたが、無問題。

どこまでものんびりな行事

当日保育園へ着くと、門には可愛らしいデコレーションが。
園内も風船などで飾り付けられています。

園庭では、子供や保護者が思い思いに遊んだり、ベンチで飲み食いしながら談笑中。
1歳児にもアイスが配られていました(我が子も家では食べたことがなかったのですが、保育園で配られたので、今回初体験)。

こちらが各保護者が持って来たお菓子やフルーツ。
中にはスーパーでスイカを丸ごと買ってきたらしく、袋ごとホイっと先生に渡す方も。
手作りのものを持参した人はほぼ皆無で、どこでも買えるような既製品でぱぱっと済ませるあたり、気楽でいいです。

既製品のパンがずらり
きっと1番手のこんでいたもの

園児のダンスや歌など、「ザ・行事」的な催し物がある保育園もあるようですが、我が子の保育園は一切なし。
持って来たお菓子を外でのーびのび食べるだけ。行事感がゼロで、こんなにも適当なのか、と少々びっくりしました。笑
保育リーダーからのお話とか、新しい入園児の紹介とか、そういった類の時間もありません。

一方で、6月末で保育園を卒業する子供(8月から小学生になる子供)は、1人ずつ名前を呼ばれ、先生から手作りアルバムが渡されていました。
まだ卒園には2週間あるものの、これにて卒園の儀は終了の模様。

きっと、「ザ・行事」を期待する人からすると、肩透かしを食うイメージかと思いますが、個人的にはこの塩梅が心地よいかな、と感じます。
日本であれば、どんなお菓子を持っていくか、どんな服装で行くかなど、多少悩むかもしれません。
けれど、こちらでは保育園サイドも自由にのびのびやっているので、保護者側も過度な期待もしないし、負担も全くありません。

実にあっけらかんとした保護者面談

イベントの数日後、保護者面談がありました。子供は昨年の10月〜保育園に行っていますが、今回が初めての面談です。
こちらもアプリから連絡が来て、都合の良い日を予約するスタイル。
選択可能な時間は、平日の12:00-12:25、12:30-12:55、15:00-15:25、15:30-15:55と、保育園のあいている時間のみ。
仕事があっても、なんとか時間をつくりなさい、ということらしいです。
ただし、実施方法が電話(おそらくzoom等)と直接訪問のどちらかを選べます。
仕事の関係で訪問が難しいご家庭は、電話を選択するのでしょう。
我が家は夫も私も都合がついたので、訪問して直接話を聞くことにしました。

持ち物は特にありません。
こちらの保育園は連絡帳などもなく、ノルウェーには母子手帳等もないので、本当に手ぶらです。

到着すると、「ちょっと今部屋が空いてないので、外のベンチでやりましょう〜」とのことで、まさかの青空面談。笑

そこで、保育リーダーの先生から、以下のようなお話がありました。保育リーダーは普段から英語堪能ですが、今回は私たちに説明する為に、PCにノルウェー語の英訳をメモしてくれていました。

  • お昼寝の状況(寝つきや睡眠時間等)

  • 昼食、スナックタイムの状況(好みの食べ物や食べ方等)

  • 保育園にいる時の遊び方(どんなおもちゃが好きか、誰と遊んでいるか等)

  • 他の園児に対する接し方

  • 先生が感じる子供の個性、特徴

個性を尊重する北欧スタイルだからか、特にネガティブなことを言われることもなく、何事にも肯定的な発言が多かったです。

私たちからも何点か質問させてもらった後、時間通りきっちり25分で終了。
実にあっけらかんとしており、青空効果もあってか、想像以上にカジュアルな雰囲気でした。

何事も、適当くらいでちょうどいい

サマーパーティーも保護者面談も初めてでしたが、終わってみると、負担感ゼロの、本当に気楽なものでした。

良くも悪くも日本の保育園や幼稚園と比較すると、全般的に情報量は少ないのでしょうが、最初からこんなものだと思えば、全く不自由は感じません。

普段から連絡帳的なものがないので、こちらから聞かない限りは、子供の日中の様子は詳細には知りえません。
お昼寝の時間はアプリからわかりますが、日中のランチの内容や食べた量、おしっこやうんちの回数は、聞かなければ教えてくれません(オムツの持ち帰りなど、もちろんありません)。
ただし、必要最低限のこと、例えば誰かから引っ掻かれて傷になったとか、発疹ができているとか、そういったことは教えてくれます。

きっと日本では、子供に関する情報量が多いかわりに、保護者に求められる肉体的・精神的・金銭的な負担も多いのでは、と推察します。

忙しいから保育園に預けているのに、保育園のイベントで気を揉んだり、準備に時間を取られるのは本望ではないので、これぐらいがちょうどいいのかもしれません。

こうやって、過度に神経質にならず、どうにでもなるさ精神で物事が進んでいくノルウェーの空気感が好きです。


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