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営業・広報担当者さんのための動画制作入門【ワークフロー&企画編】

大商談会や展示会などリアルなイベントがなかなか出来ない今日。
リアルなPRの場が限られている今だからこそ味方につけたいツールの一つが動画です。

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。
動画をPRや広報にもっと気軽に活用して頂こうと、ぐっでぃテレビでは2018年より兵庫県内の企業・自治体を中心に、社内クリエイター養成の社内研修を行っています。

冒頭にも綴りましたが、”face to faceで伝える”ことが難しい今日。こんなときだからこそ動画を活用してほしい。より多くの営業・広報担当者さんに動画制作に興味を持って頂きたい。そんな思いで動画作りに関するノウハウをnoteにまとめてみました。
第一回目の今回は動画制作のワークフローと企画編です。

動画作りのプロでない、非クリエイターの方が動画作りの第一歩を踏み出しやすくなるように、出来るだけ難しいことは抜きにしてシンプルにまとめてみました。興味のある方はぜひ気軽に読んでもらえると幸いです。

動画を作るワークフロー

動画を作るワークフローを単純明快に表すなら『企画・構成』『撮影』『編集』の3つにわけることが出来ます。

【ちょっと一言】
ざっくりといえば
◆『企画・構成』は準備・計画の工程
◆『撮影』は素材集め
◆『編集』は建築

といった具合でイメージしてもらったらいいと思います。

『企画・構成』とは『設計図』作り

動画を制作する際、一番最初にするのが工程が『企画・構成』です。
『企画・構成』とは”何を”、”誰に”、”どのよう”に伝えたいかを考え、その為にはどんな形でどんな表現を使って伝えるかを決めるセクションとなります。

ターゲットの設定から、そのターゲットに合わせた動画テイストの選定、その動画を作るための表現方法、映像構成の作成(場合によっては台本の作成)、演出の検討、撮影場所の検討から撮影機材の選定まで様々な手順を踏んで『企画・構成』を行います。

本格的な動画制作の場合『企画・構成』はかなり重要な工程で、クリエイターの提案力の見せどころです。またクライアント様とのコミュニケーションも非常に大切となり、共に力を合わせて進めていく部分でもあります。

【ちょっと一言】
家づくりに例えるなら『家づくりのプランニング』であり『設計図』作りにあたります。

もっと細かく言うなら、
『企画』は全体のテイストや狙いなど抽象的な計画を含み、
『構成』は撮影や編集などの指示(指標)を含むより具体的な計画といった感じです。

初心者の方は『企画・構成』は気軽に考えてOK

本格的な動画制作の際は非常に重要な部分ですが、初心者の方や自社内で動画を制作する場合、あえて私はこの『企画・構成』の部分にあまり力を注ぎすぎなくてよいと思います。

なぜなら『企画』のスキルはすぐに身に付くものではなく、経験を積むことで身に付いていくものなので、ここで行き詰ってしまうと前に進まない可能性があるからです。

『企画・構成』をする際、伝えたいモノとそのモノの紹介したい部分を箇条書きにまとめておくと大変重宝します。(下記の【ちょっと一言】にまとめの例をあげておきました。)『企画・構成』についてはこれくらいシンプルに考えても大丈夫なので安心してくださいね。

【ちょっと一言】
万能ホッチキスを紹介したい場合を例にとると、紹介したい部分を下記のように箇条書きに描き上げてみます。

・コンパクトなボディ
・コピー用紙30枚まで綴ることが出来る
・ホッチキスの芯はワンタッチで詰め替え可能
・静音設計
・フラットとじができる
 など

”1分で○○を紹介しよう”というシンプルな括りだけ設定

初心者の方に私がオススメしている制作は”1分で○○を紹介しよう。”というシンプルな括りのみ設定する方法です。

表現方法などは撮影しながら後から考えてもOK。
撮影してまた企画に戻るといった行ったり来たりの荒業もOK。

このくらいライト感覚な計画の方がさっと撮影に作業を移すことが出来、初心者の段階ではいいと思います。とにかく煮詰まるのが一番良くありません。

とはいえあまりにもノープランで動画制作を始めてしまうと、全く方向性がなくこれもまた路頭に迷う原因になるので1分で制作するという枠組みだけ設定します。

【ちょっと一言】
ワークフロー的には、『企画』→『撮影』→『編集』ですが、例えば『企画』→『撮影』→『再企画』→『追加撮影』→『編集』→『追加撮影』→『再編集』→『完成』となっても全然OK。このように各工程を行ったり来たりしやすいのも1分動画という企画の醍醐味です。

映像構成はオープニング→本編→エンディングでOK

企画と共に立てる映像構成ですが1分動画の構成はシンプルでOK。場合によっては構成なしという動画もありますが・・・ここは練習のために簡単な構成を組んでみましょう。

私がオススメする構成はオープニング→本編→エンディングといった3要素だけの構成です。古典的な構成なので目新しいことはありませんが、動画を構成していく訓練にもなるので是非このパターンで一度動画を作ってみてください。それでは構成ごとの役割を簡単に紹介しましょう。

【オープニング】(5~10秒)
今からこれを紹介するよ~というのが明確にわかるカットをオープニングでは使います。1分動画の場合のオープニングは基本的に1カットでカメラ自身に動きのないカットを使用することが多いです。タイトルを入れるスペースをあらかじめ開けたカットがあればGOOD!!
尺の目安としてBGMのイントロ部分をオープニング枠としてとらえると映像がまとまりやすいです。
【本編】(40~45秒)
企画の際に書き出したアピールしたい部分を紹介するセクションになります。アピールポイントを映し出した映像を積み重ねることで構成されます。動きだけでは表現できない部分(大きさなどスペックに関する点など)はテロップなどを使ってもOK。動画の持つ表現力”動き”や”音”をうまく活用しましょう。
【エンディング】(5~10秒)
その商品の値段や、売っているお店(サイト)などを紹介したり、その商品の一番見せたい特徴をもう一度見せて購買へ向けて背中をひと押ししたりするのがこのセクションのポイントです。営業で言うクロージングってやつです。オープニングと同様にワンカットでカメラには動きがない安定感のあるカットを使うことが多いです。詳細データを入れるスペースのあいたカットも用意しておくと便利です。

最後に・・・とにかくやってみよう!!

動画作りとは一言でいうと『企画・構成』・『撮影』・『編集』といった点を線で結ぶ作業です。

そこが動画作りの面白いところでもあり、難しいとことでもあります。初心者の頃はこの点を線で結ぶ作業が難しくなかなかハードルが高く感じがちなのですが、落ち着いて分析すると動画には一定のパターンがあることに気づくはずです。後はそのパターンに則って制作するだけです。

今回は1分動画オープニング→本編→エンディングの構成といったパターンの中で動画制作することをオススメしました。
最後にもう一度お伝えしたいのは煮詰まるのが一番良くないこと。『企画』・『撮影』・『編集』という工程はあるが行ったり来たりしてもいいのでとにかく形にしてくださいね。

動画は作れば作るほど発見があり、自分の引き出しが増えるものです。

最初は下手っぴでもいいのでどんどん作って動画作りの面白さを感じてもらえると嬉しいです。

【今回のまとめ】
◆動画制作には『企画・構成』・『撮影』・『編集』の3つの工程がある
◆最初のうちは『企画・構成』は気軽にシンプルに
◆1分という枠組みの中で動画をまとめてみよう
◆”オープニング→本編→エンディング”のシンプルな構成を身につけよう
◆煮詰まりは禁物!とにかくどんどんカタチにしよう!!

また撮影編や編集編もnoteもまとめてみたいと思いますので楽しみにして頂けましたら幸いです。

最後まで読んで頂きありがとうございました。



P.Sぐっでぃテレビでは兵庫県を中心に営業・広報担当者様向けの動画制作に関する社内研修・レクチャーを行っております。動画を社内スタッフで作りたいとお考えの企業様・自治体様はお気軽にお問い合わせ頂けましたら幸いです。


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