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“年上部下”のマネジメントはなぜ難しいのか?【ウェビナー レポート】

本日はウェビナーレポートをお届けします。
Good Teamでは管理職のみなさん、管理職育成に力を入れている経営者や人事の方に向けて月1〜2回ウェビナーを開催しています。


1.今回のウェビナー概要

現代の日本は、少子高齢化社会の加速により、労働人口が減少し続け、組織の人手不足は深刻に。その中、高齢者雇用安定法で定年の年齢引き上げや、定年後の再雇用の増加で、組織の高年齢化が進み、現代の管理職には年上部下マネジメントのスキルが必須となりつつあります。

”年上部下”が持つ現在の立場に対する葛藤や不安・不満が引き起きている置かれている現状や背景から”年上部下”とどのようにコミュニケーションをはかり、どのようにして豊富な経験・知識を活かしていくかについて考えるセミナーを開催しました。

2.”年上部下”マネジメントの4つのポイント


本セミナーは、人材開発・組織開発に必要な知識やノウハウを動画ラーニングにて提供しているenfac様とともに開発した「年上部下マネジメント」の動画教材発売を記念したセミナーでした。

年上部下マネジメントにおけるポイントは大きく4つの観点があります。

Part1:年上部下が置かれている状況を理解することで、難しいと感じている状況から脱却することに繋げられること

Part2:年上部下マネジメントにおいては「変える」ではなく「整える」という意識で向き合うことが大前提大事であるという基本原則があること

Part3:レディ状態という状態を作ると成果を出す支援ができる状態になること

Part4:年上部下が今までの経験や知識を活かしてチーム成果を出せる存在になる具体的な「支援の仕方」があること


本セミナーでは、特にPart3のレディ状態という部分が年上部下マネジメントをする上での考え方や視点を広げる上で肝になってくるため、詳しく解説させていただきました。

そのほかのPartに関しては、動画教材内で33本のコンテンツ(下図参照)をご用意しています。年上部下とともに成果を出す方法についての捉え方や具体的な方法をまとめております。気になる方はこちらから概要をご覧ください。

3.年上部下は”変える”ではなく”整える”支援が鍵

レディ状態を作るということは、年上部下の仕事への取り組み姿勢を整えることと定義しています。

年上部下のいる組織でチーム成果を出そうとすると場合、年上部下のやる気が見えないという状態や主体性を発揮してくれないなどのような状態を「変えてやろう!」と考える方も多いですが、年上部下は仕事への向き合い方や成果を出すための経験やスキルをすでに持ち合わせていることが多いです。
ただ、それが今はなかなか発揮しづらい何かしらの環境や状況があることが多いため、【変える】ではなく、【整える】という意識が大事なポイントになります。

では、なぜ経験や知識があるのに主体的に動いてくれないのか?という管理職側の声をよく聞きますが、

一般的に、年上部下は、定年した後で働き続けたり、定年間近で働いているとお給料も下がってきて、もともとあった役職も外され、仕事内容も変えられるということが多いです。
そんな状態になると自分の居場所がなくなる感覚やこの環境に自分は必要とされているのかわからないと感じる傾向が強くなります。

心も体も老いてきている中で、居場所や自分の必要性を感じられていない時に、年下上司からあれしてください、これしてくださいと言われると心が追いつかないということが多いのです。

だからこそ、今でもまだ組織に在籍して、仕事をしようとしてくれていること自体を受け止める、認めるということがまずは大事になります。

そして、年上部下が成果を出すために大事な変化の4つのフェーズというものがあります。

経験があるからこそ、先を見据える力に長けている年上部下は、この先、傷つく可能性があると感じると【拒絶】の反応が見えるようになってきます。

拒絶反応を受け取ると、年下上司からすると正直めんどくさいと感じると思いますが、むしろ【拒絶】反応が見えたら変化の入り口にいるということなのでチャンスと捉えていただきたいです。
そこから成果を出すためには4つのプロセスがあるため、その順番で支援していくことが成果を出させる支援ができる状況となります。

【抵抗】のフェーズに来ると、年上部下の感情がより色濃く見えてきて、ネガティブな感情が出てきやすい時期です。
その時にどのように向き合うかで次の変化のフェーズに繋げられるかどうかが変わります。
具体的には動画コンテンツでお伝えしています。

【抵抗】フェーズでの自分に対する年下上司の関わり方を通して、自分は受け入れられていると感じていくと、【探求】フェーズで、自分の役割を模索したり、理解できてきて、【決意】のフェーズに繋がっていきます。
そして、【決意】のフェーズになると、社内での処世術や人脈などありとあらゆる領域から年上部下が心強い存在・力になってくれたりします。

だからこそ、【拒絶】の状態をめんどくさいものと捉えず、年上部下やチーム全体で成果を出せる入り口に立っていると捉えるのがとても大事です。

4.管理職が強化していくべき力”事実と真実を分ける”

年上部下に限らず、これからの時代で管理職が強化していくべき力は”事実と真実を分ける”力です。

いろんな年齢や置かれた状況の方がいるからこそ、捉え方や解釈が人の数だけ存在します。

だからこそ、事実として起きていることが1つだとしても、人の数だけ解釈が発生し、それによって事実の背景にある真実も様々です。

価値観や解釈が違うということを前提に置いた上で、事実と真実を見極めながら、コミュニケーションをとっていける自分になることが、チームで気持ちよく成果をだす上で大切なポイントとなります。

こちらの記事でお伝えしているセミナー内容の詳細や参加者の方からの質問に対するお答えなどは動画販売をしております!
ご希望の方はこちらよりお申し込みください。

5.次回ウェビナーのご案内

Good Teamでは月1〜2回、オンラインウェビナー を開催しています。

5/30(木)19時30分開始:女性管理職が直面する壁と乗り越え方

《セミナー概要》
日程:2024年5月30日 (木) 19:30-20:30
参加費:無料
対象:管理職(リーダー/課長/部長)、経営層、人事

《このような方におすすめ》
・リーダーの役割の全体像を知り、実務に活かしたい管理職の方
・管理職になってからの悩みが解消できないでいる管理職の方
・女性管理職育成に力を入れたい企業の経営者・人事担当者

▶︎お申し込みはこちらから


6/29(土)10時開始:チーム成果を出す12の管理職の役割


《セミナー概要》
テーマ :チーム成果を出す12の管理職の役割
日程  :2024年6月29日 (土) 10:00-11:00
参加費 :無料
対象  :管理職(部長 / 課長/ 主任・リーダークラス)、経営層、人事

《このような方へ》
管理職の役割の全体像を知り、実務に活かしたい管理職の方
・プレイヤーとして実績を出した経験を元にマネジメントしているが、チーム成果が出ず悩んでいる管理職の方
・メンバーが成果を出せるようになる評価やフィードバック、個人目標設定の仕方を知りたい方
・新任リーダー育成をしたいがどういう観点で育成したら良いかわからない経営者や人事

▶︎お申し込みはこちらから


7/18(木)6時開催:【女性管理職の心と体のケア】集中力とセルフイメージを高める美姿勢プログラム

《セミナー概要》
テーマ :【女性管理職の心と体のケア】集中力とセルフイメージを高める美姿勢プログラム
日程  :2024年7月18日 (木) 6:00-7:00
参加費 :無料
対象  :女性管理職(リーダー/課長/部長)

《このような方へ》
慢性的な肩こり、腰痛、頭痛に悩まされている
巻き肩や猫背であることが悩み
久しく体のメンテナンスをしていない
集中力を高めたい
自分に自信を持ちたい

▶︎お申し込みはこちらから


当社は、 「Goodなチームを、Goodな自分で」をテーマに、自分らしいリーダーシップで、チームの「成果」と「笑顔」(働きがい)を引き出す管理職に進化する、管理職の社外メンターサービス「Good Team」を運営しています。

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