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PR視点のカケアワセ~プレスドリブンのススメ→スタートアップ経営者と新規事業担当者は、プレスリリースを書きなさい!!!とか言ってみた~

epilogue.はじめに

PRに真剣に向き合うすべての人へ。
PRって、本当に真剣に向き合えば向き合うほど、もっと本質的に、もっと具体的な、もっと意義のあることをやりたくなるかもしれない。
でも、そのためには、PRとはなにか?を自分の中で落とし込まないと周りの人たちの参画は得られません。そして、周りの人たちを巻き込むために必要な理解を得ることは、本当に必要な活動です。
ここ最近、経営層や事業責任者の方々とお仕事をしてきて、PR視点を掛け算することで、少しずつですが、成果を出せるようになってきました。

なぜなら、誰よりも考えたという自負はありますし、誰よりも悩んだという自負もあります。だからこそ、PRパーソンをはじめとした、PRに関わるであろう経営層や事業責任者など、すべての人たちに何かのヒントになれば嬉しいです。

このnoteが、どこかの誰かのgoodstoryにつながることを信じて。

episode01.意外とみんな、”具体的な言葉で定義すること”が苦手なのかも!

「だーやまさん、こんな新規事業を始めようと思うんですけど、どう思います?」
「うちの会社のPR戦略を考えたいんですけど、どこから始めればいいでしょ?」
などなど、ありがたいことに「PR視点での事業成長」に関わるディスカッションをいただくことが2年前から徐々に増えてきました。(逆にそういう仕事ばかりでありがたやです!!!)

そんな時に、僕が見ている視点として、その会社やサービスが【何者であるか】。つまり、【誰のための、何のために、存在していて、どんな価値を提供しているのか】という、会社の人格となる骨子の部分です。

意外と多くの会社や担当者が、これらを定義できているようで、できていないことが多いという印象を受けます。理由として、具体的な言葉で定義をしていないことなのではないでしょうか。当たり前の話ではあるのですが、その要素を整理できていないと一貫したストーリーを設計することができません。結果的に、行き当たりばったりになり、提供すべき/伝えるべき価値がブレてしまい、言うことが毎回ちぐはぐになってしまうというケースも散見されます。

だからこそ、自分たちが何者か?の設計図を具体的な言葉で、しっかりと描くことは本当に大切なことなのです。その練習のために、最も取り組みやすいのが、実はプレスリリースをまとめることが一番有力なのではないか説が年末年始にいろんな人と話をしていて思ったのでした。なぜなら、最も簡潔かつ端的に情報を整理して、作成するものだからです。いわゆる"プレスドリブン"ってやつですね!

せっかく新年始まったばかりなので、騙されたと思って、会社設立や新規事業を作った!という前提条件で、一度まとめてみてはいかがでしょうか?!
経営層や事業責任者が、どんな情報をまとめておけば、一緒に動くPRパーソンが楽になるのか、そして、さらに成果が出せるのかを知るきっかけにできるかもしれません!スタートアップとか、事業責任者のみなさんが、PR視点を持つことで、世の中のPRパーソンの仕事が、情報の整理ではなく、情報の編集→最大化へ。そして、より本質的に、よりクリエイティブになればいいなって心から願っています。

episode02.プレスリリースを"設計図化"することの価値は、価値の言語化による見える化

プレスリリースに対する、多くの人の認識は、メディアに取り上げてもらうためのツールというものではないでしょうか。

ここで定義を書いておくと、プレスリリースは、PRパーソンが、対メディア関係者や公の文章として、作成し、発表することが多い手法の一つです。その、本質は、「伝え、動かすこと」。そのためには、耳障りが良いストーリーではなく、人が理解し、参画を得るためのストーリーが必要です。

だからこそ、誰のための何のための?を突き詰めたストーリー設計は必要不可欠です。そんでもって、プレスリリースだけなくて、伝え、動かしていくことは、どんなシチュエーションでも避けては通れません。
特にスタートアップ経営者や新規事業担当者は、多くの人、コトを巻き込んでいかなければいけないため、ストーリーを語り、参画を促すための力を身につけておくことは、事業の成功への第一歩であると考えています。つまるところ「ストリーテラー」たることは、基本スキルとして必要です。
つまり、その前段階で、何を語るか?であるストーリーの設計図を持つことの重要性は、想像できるかと思います。

誰のための?
なんのための?
どんなビジョンの?
サービスか?

を言語化することは、伝え動かすための設計図を作る上で、必要な作業なのです。

往々にして、会社や新規事業の立ち上げは、暗中模索になりがちです。
そして、大量のスライド資料が生成されるのだけども、結局、一言で言うと、「誰のための、何のための、どんな価値のサービスなんだっけ?」が、
見えなくなってしまうケースも多いように感じます。
言語化されていると、ニュアンスも含めて、コンセプト、戦略、価値が見える化され流のです。つまるところ、ちゃんと"ブレない設計図"を作りましょう!って言うのが、今回お伝えしたいメッセージです。
なぜなら、人は、すべての情報がストーリー化されていないと、自分のコトとして、理解できないと言うか、想起することができない存在だからです。

Amazon社が、新規事業や製品開発を始める際に、全社員をストーリーテラーにするため、プレスリリースを書かせるという話は、PR業界やIT業界では、誰もが知る有名な話ですので、ご参考までにリンクを貼っておきますね。

episode03.プレスリリースのまとめ方のまとめを簡単に6Stepで!

プレスリリースの書き方なんてわからんぜお!って方も多いと思うので、簡単ではありますが、下記にて、ざっくりとTipsを書いてみました。
コツとしては、具体的な言葉で書くということです。
あとは、いろんな人に伝えて、フィードバックをもらいましょう!

Step1.情報を整理する
まずは設計図の構成要素となるミッション、ビジョン、提供価値を整理しましょう。具体的には下記の情報を整理しましょう。

・ミッション:
誰のための何のための事業、サービスなのか?
つまり、どんな課題を解決するために誕生したのか?
その原体験はどんなことか?

・ビジョン:
その事業、サービスを利用することで、どんな明るい未来が待っているのか?提供する会社や人たちの自己肯定感をどのようにリフトアップするのか?

・提供価値
どんな体験価値を提供して、ビジョンで描いた状態に到達させるのか?そのために提供するブレない価値とはなにか?

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Step.2:目的を設計しよう
このプレスリリースは、なんのために作成するのか?
どのように使われるべきなのか?の目的を決めましょう。

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Step.3:ゴールを設計しよう
定義した目的を基に、誰をどのように動かすことがゴールなのか?
どうなっていれば、ゴールが達成できた状態なのか?

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Step.4:構成を考えよう
この記事にほぼ書いてあるので、こちらをご覧くださいませ。

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Step.5:社内メンバーにレビューしてもらおう
経営者であれば、ボードメンバーに。
新規事業担当者であれば、チームメンバーに。
それぞれレビューをしてもらいましょう。
意外と事業や新規事業を作っていく中で、自分が見ている風景とメンバーが見ている風景がずれていることがあります。だからこそ、まずは、言語化をすることで、その認識を合わせること。
さらに前提条件のない人々に説明をするための揺るぎない骨子を固めるために、このStepは必要不可欠です。

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Step.6:第三者に質問をしてもらおう
文章を書きなれていないと、
自分の頭の中にある言葉やフレームワークを多分に使用してしまい。
第三者に伝わらない表現や言葉が溢れかえることが予想されます。
だからこそ、PJに関わっていない第三者に質問をもらいましょう。
伝えるべき言葉、そして、ストーリーのあり方をさらに磨き上げることができます。
理想は、フラットに意見を言える関係値の人、そして、その事業や業界への知見が薄い人たちです。

<レビューをもらうべき第三者の条件>
1.自社以外の人
2.全く事業や業界に知見のない人
3.想定されるユーザー

実は、フィードバックをもらうことは、プレスリリースや文章がうまくなるだけには留まりません。口頭でのプレゼンテーションもそうですが、資料をまとめる時にも、どのような言葉で、どのような順序で説明していけばいいのか、が磨かれて明確になるからです。
相手のことを想像する、理解する力は、PRもそうですし、マーケティング等々、ビジネスをする上で、マストなスキルなはずなのです。
苦手だ!って思う方は、スモールステップとして、まずはこれらの作業をやってみましょう。
意外とハマりますよ!

prologue.最も大事にしてほしい納得感を得る方法とアドバイス

最初は、まず一人で考えてみるということがめっちゃめちゃ大事です。
自分の頭の中にある言葉をしっかりとアウトプットすること。
そこから、さらに専門家と磨いていくことが良いかと思います。
最初に専門家に入ってもらうと、そもそもフィーがかかるのと、専門家の言葉には力があるので、引っ張られてしまい、自分の中にある本当の言葉を見つけられない可能性があるからです。
だからこそ、自分の中での納得感を獲得すること。
納得感のないまま、全てを進めるとやはりどこかで矛盾が生まれてしまいます。
まずは自分と向き合う、そして、納得のいく設計図を書いてくださいね!

いつかどこかで、あなたのストーリーを聞かせてください。
Tell your goodstory!

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