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大事なものを取捨選択する年、32歳。

歳を重ねるごとに、自分は何を大切にして、何を捨てていこうかと考えることが増えた。なんだかんだ、現実的に将来を考え始めたのかもしれない。
いろんな人生がある中で、たくさんの選択肢を知った今、人生の彩りと呼ばれるショーケースの前で、私は何を選ぼう?と立ち尽くしている。

先の見えない未来に希望を託して、未来は明るい!と純粋に信じていた20代。なんとかなる!と思っていたし、実際そうだと思う。もちろん今も、なんとかなる!楽しく生きていけばOK!と思えば、ただ目の前にあるものを享受していくだけでいいのだから、簡単だ。

それでも、そろそろ考えようか、と思うのは、どうしても人生の先が短くなったことを感じてしまったからかもしれない。人生何度でもやり直せるのだろうけど、その理屈はわかるのだけれど、「どう生きていくのか」をここできちんと決めておかないと、未来の私が迷子になりそうな、そういう危うさを感じている。

まぁ、そもそも「どう生きていくのか」って超難しくて、「生き方」というとすごくスケールが大きく聞こえる。ので、私が散々考えた結果、結局「何にこだわるのか」ってことなのかなと結論づけた。自分は何が好きで、何が嫌いかを認識すること。好きってほどじゃないけどずるずる抱えていたものを、思い切って捨てること。今すぐに全てを決断するのは絶対無理で時間も結構かかると思うけど、今までなんとなく選んだり、妥協してきた場面で、自分にとって何が大事かを少し考えて、それだけは取りこぼさないようにしていこう、と思ったりした。

まさかこの歳で、自分と向き合いましょうみたいな時期がくるとは思わなかったけど、最近考えたことでいうと、私は衣食より圧倒的に「住」に譲れないものがあるなぁと思った。開放感のある部屋に住むこと、部屋から空が見えること、ベランダは広ければ広いほど嬉しい。小分けの部屋があるよりひと続きのフロアが良くて、それは電気代がかかることよりも重要だと思う。部屋は北欧風やホテルライクよりも、黄色や青の色があるインテリアが置いてあるほうがいい。大は小を兼ねるので、家具はできるだけ大きく、ゆったり使えるものがいい。

みたいな。

好きなものを知り、こだわることは、私の行く先に少しだけ筋道をつけてくれているようで、妙に心地が良い。

もちろん、理想を言い出したらキリがなくて、

身体にいいオーガニックな食材を使いつつ、質のいい少し高めの洋服を買って、アクセサリーはしっかりとしたブランドを。家族のために車は普通車で、友達のやっているカフェに通いたいから立地はその近辺で。ゆくゆく犬を飼いたいから近くに公園があるところで、実家からはあまり離れないようにしよう。結婚するかもしれないから、職場は産休育休制度が整っているところで、育児の相談とかしたいから地元の友達との繋がりは維持したい。

って、全部ぜーんぶ大事にできたらそれが一番いいけど。

今年32歳。私はこれから、どんな未来を送るんだろう。

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