朝活day16 孤独の美しさを想う
人との繋がりの素晴らしさを思った昨日。今日は逆に、孤独の持つ美しさを考えたいと思います。
素材にしたいのは、「悲しみよこんにちは」で有名なフランス人作家のフランソワーズ•サガンの著書。題名は、「孤独の名言集」です。
フランソワーズ・サガンとは?
1954年、 世界を驚かせた19歳のフランスの少女がいました。 彼女の名前はフランソワーズ・サガン。 デビュー作『悲しみよ こんにちは』が爆発的にヒット、 瞬く間に時代の寵児となりました。
その若さと才能により作家としてはもちろん、 破天荒で先進的なライフスタイルが注目の的となりました。 そのセンセーショナルなライフスタイルは「サガニスト」という言葉まで生み、 社会的・文化的なアイコンになりました。
孤独の名言集
たくさんの作品を残した彼女ですが、そのテーマは大きく2つ。孤独、そして、愛、です。そのことを端的に表した言葉がこちら。
人は孤独のなかで生まれ、 孤独のなかで死んでゆくのです。 その間はなるべく孤独にならないように努めるのです
絶対的な孤独。そのことは避けがたい事実として存在します。あなたが怪我をして苦しんでいても、他の誰かがあなたの痛みを完全に肩代わりすることはできない。
あなたの心も、見える景色も、聞こえる音も、感じる匂いも、誰かと全く同じものになることは、永遠にない。そこには、「あなた」というフィルターがどうしても存在するから。肉体的な制約があり、言葉の限界もある以上、すべてを共有することはできないのです。
だから、私たちは永遠に、孤独ではあります。
けれど、だからこそ、私たちは人との触れ合いに、震えるほどの喜びを見出すのだと思います。
孤独であるがゆえに、私達は誰かを想い、想われることの得難い美しさに気付けるのだと思います。
それはまるで、冬の雪の中に、雪を押し分けて咲く小さな花を見つけた時のように。
おやすみなさい。
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