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桃太郎の本当の名前は清水です 生きたお金の使い方の話

この2週間の中でスタンドエフエム配信の中で
再生回数の多い配信の一つがこちらです。
読む方が好きという方向けに内容を文面に起こしました。
では、どうぞ。

西日本新聞 3月23日の記事から取り上げました。
タイトルは
「誰にも見つからないように お年玉 
 母校に届け続けた男性」

西日本新聞は福岡に本社がある新聞社です。
今回の記事は福岡県の(かわらまち)という町で
小中一貫教育の新たな義務教育校を導入することになり、
それまであった6校の小中学校は閉校となります。

この地域で洋菓子屋さんを20年やっている地元の男性が
2012年から自ら卒業した小学校に
現金の寄附をしていました。

それも直接校長先生に渡すとかではなく
現金3万円と
「こどもたちに本を買ってあげて」
の手紙を校門の柵に袋に入れてかけていたそうです。
小学校時代に昔話の本をよく読んだことから
差出人の名前は「桃太郎」に。

誰が毎年寄附をしているのか
発見されることの心配があり2018年が最後になりましたが
その間7年、毎年お年玉を校門の柵にかけ続けていました。

この寄附のお金で小学校では
本を購入して「桃太郎文庫」と名前を付けていました。
地元のニュースにも取り上げられていたそうです。

そんな中、
今回の小学校閉校のニュースがあり
この洋菓子やさんの男性が友人に自らが桃太郎であることを
話したところ、名乗りでるなら今だ、と勧められたそうです。

洋菓子屋さんは躊躇しましたが、学校に話をし、
昨年12月の2学期終業式で
全校生徒の前でお菓子屋さんはついにあいさつをしました。
「桃太郎の本当の名前は清水といいます」

小学校は閉校になりますが
清水さんのお店の前が 新しい学校の通学バスの乗り場に
なったそうで、清水さんは「こどもたちの顔が見れるのが楽しみ」
と話してるそうです。

これ、めちゃいい話じゃないですか?
お金の使い方ってその人のセンスとか生き方が出ると思います。
「こどもへ本を買ってあげて」という寄附って
寄附されたお金もきっと生きた使い方をされて
喜んでいると思うのです。

こどもが本を買ってもらうっていうのは
将来的に値段以上の価値になります。
桃太郎文庫の本の中で
その子の人生を変えてしまうような一冊があったかもしれません。

生きたお金の使い方をすると
生きているお金は
いったん手元を離れてもまた
手元に戻ってきます。

お金の家計セミナーなどで
支出の見直し
消費・浪費・投資どれだったか見てみましょう
などとよく言われるのですが

お金を支払う際に
これは生きた使い方かな?
とちょっと気にしてみるところから
はじめると
福沢諭吉さん、または2024年からは渋沢栄一さんが
あなたに微笑んでくれるかもしれません。



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