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福祉×NFTアートによる仕事づくり:一次審査の結果公表

Good Job! Digital Factoryでは、福祉×NFTの実験的な取り組みをさらに広めていくため、2024年5月27日~ 6月30日の期間で、障害のある人の表現をいかしながら新しい仕事や文化をつくっていく団体を募集しました。

NFTアートの販売やオンラインコミュニティづくりを通して、障害のある人の新しい仕事づくりに取り組み、立ち上げにあたっては、Good Job!Digital Factoryが伴走支援をおこないます[助成:日本財団]。

このたび、14団体からご応募いただき、事務局およびアドバイザーで一次審査(書類選考)を実施して3団体を選出しました。

(募集要項に記載していた審査のポイント)
下記項目を重視し判断いたします。
●実施体制などを含めた実現可能性
●応募いただいたアイデアの先見性や独創性
●今後の展開の可能性

一次審査においては、これまでの活動や実績、NFT に対する関心やチャレンジ意欲、障害のある当事者との協働性、新規性、NFT を通して期待できる相乗効果、実施体制、実現可能性、周囲とのつながりや地域社会へのひろがり、中長期的な未来の仕事や仕組みなど、さまざまな視点を判断の基準としました。


「福祉 ×NFT アートによる仕事づくり」
一次審査・選出団体(3団体)

※事業所名 50音順

アップル梅田(大阪市北区)

[運営会社]株式会社リテラル
[WEB]https://apple-osaka.com/
[SNS]https://twitter.com/appleumeda

■団体紹介

主に、①ITエンジニアの養成、②施設内開発、③支援を要する大学生向けのITインターンシップに取り組んでいます。

①ITエンジニアの養成
発達障害がある人(大学生など)を対象に、プログラマーとしての基本的なスキルを身に付けることでシステム会社への就職を支援している。

施設内開発
アップル梅田内でプロジェクトチームを立ち上げ、様々なシステムやアプリを受託開発してリリースしている(参考記事)。

支援を要する大学生向けのITインターンシップ
主に関西の国公立大学と連携し、高機能自閉症を持つ学生のインターンシップを春季・夏季と実施している。そこでは20日間でシステム開発の基本を修得し、アプリケーション開発まで経験できるカリキュラムにしている。

NFTプロジェクトを立ち上げたい背景
プログラマー養成のノウハウがあるなかで、先進的なブロックチェーンやNFTの技術を取り入れて、さらにITに特化した事業所として進化していきたいと考えています。ブロックチェーン技術者やNFTクリエイターの育成、既存サービスとNFTのコラボレーション、教育機関との連携など、さまざまな取り組みを実施していきたいと思います。


カララ(静岡県沼津市)

[運営会社]合同会社アンドエス
[WEB]https://andsllc.com/kalala/
[SNS]https://twitter.com/_pistation

■団体紹介

放課後等デイサービス事業所(以下、放デイ)を運営開始してから8年が経ち2つ事業所を展開しています。地域の支援力向上を目的に、2ヶ月に1回、地域の放デイが集まって事例検討会を実施して現在で3年目となります。

子どもたちの描いたイラストをNFTにして販売し、売上はおやつを豪華にしたり活動備品の購入に活用し、感謝NFTも発行しました。

地域のキットパスアンバサダーのアーティストと共に窓に絵を描くワークショップを行ったり、メタバース空間に子どもたちのイラストを展示しています。さらに、アクアポニックスを活用し、放デイの子どもたちと共に水の生き物や農作物の育成にチャレンジし、就労支援へと繋げることを目指しています。

NFTプロジェクトを立ち上げたい背景
将来的に就労支援事業所を設立し、放デイの児童の進路や選択肢を増やす取り組みを模索する中、NFTでのチャレンジ精神と応援文化に魅力を感じました。子どもたちと共にNFTに挑戦し、応援の輪を広げることを目指しています。障害福祉で活動する方々と協力し、様々なアイディアを共有しながら、収益やつながりを生むプロジェクトとして取り組みたいです。


こきゅう+(京都府乙訓郡大山崎町) 

[運営会社]一般社団法人暮らしランプ
[WEB]https://kurashi-lamp.or.jp/
[SNS]https://www.instagram.com/kurashilamp/

■団体紹介

暮らしランプでは福祉制度に則ったサービスの提供も行なっていますが、それはあくまで一つの手段だと考えています。制度の中でどうするかではなく、目の前の一人の課題を改善することが同じ課題を持った他の人にとっても有益な取り組みになるようチャレンジしています。

たとえば、夜の23時まで運営している〈なかの邸〉という就労施設ではレストランを運営して地域の方々に利用していただいています。病院の中のスペースでカフェ運営も行い黒字化を達成しています。

また、最近では商店街の中に私設公民館としてアトリエスペースをオープンし、誰でも気軽に立ち寄れるコミュニティースペースの運営も行なっています。

NFTプロジェクトを立ち上げたい背景
現在、印刷会社と協業してボクセルアートに取り組む準備を始めており、専門スタッフも雇用して研修もスタートさせています。盆栽などのボクセルアートを中心とした仕事づくりしたいと考えています。さらに作成手順のマニュアル制作も行うことで、他の福祉事業所も参画しやすく、障害のある人の可能性を広げ、アーティストとして職業人として社会との接点を持てる活動にしたい。ファンがいるような人生や、友達ができる人生や、自分で自分を好きになれる、自分で自分に期待できる人生を送れる活動の一つとして実現させたい。

一次審査を終えて、選考の視点を振りかえるトークをXスペースでおこないました。こちらもよろしければお聞きください。

今後について

これから8月~9月にかけて3団体のもとへ事務局が訪問します。訪問時に勉強会および二次審査(面談)を実施のうえ、伴走支援を実施する1団体を採択いたします。

■訪問勉強会の実施
選出された3団体のもとに事務局が訪問し、NFTや仮想通貨に関する基礎的な知識や、NFTアートを用いたプロジェクトの可能性について学ぶ勉強会を開催します。また、勉強会後に面談の時間を設け、応募団体がどのような取り組みを実施できるか、聞き取りを行います。

■二次審査
勉強会および面談の結果をもとに、あらためて事務局およびアドバイザーで審査を行い、実行団体1団体を選出します。

訪問勉強会の様子など、随時アップしていく予定をしておりますので、ぜひXやDiscordをチェックしていただければと思います。


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