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Summer Vacation

毎日毎日自転車で走り抜けていく
木漏れ日を浴びながら
風を切って進む

いつも通っているこの道は
どこまでも続く
その先を知っているのなら
どうか教えてよ 神様

雲ひとつないけど
その先はいつも見えないよ

あの日がきっと出会いだったんだろう
けど、気付かずにいたよ
まだ子どもなんだね

広い海を渡るおんぼろ小舟
太陽が沈んだよ
子どもは帰ろうかな

「好きだよ」
ドラマみたいに簡単には言えないよ

そりゃ僕だってまだ帰りたくない
あの水平線に舟が消えても

あなたとの出会いが神様の仕業なら
いると信じきっていた
あの頃の夢の続きを

ゴールの見えない道を走り続ける
声に出して言ったなら
どんなに楽だろう

僕なりの恋愛観をいつまでも引きずって

まだ進めるさ、ひとりだけでも
そう、今までだってひとりだったさ

大人になるにつれて
子どもは夢を見ない
最後の夜に見た
あなたと手を繋いでた夢を

身体はもう大人で
心はまだ子どもで
そんな最後の夏を
ゴールにしたくはないから

2001年/4th ALBUM 「youthful days」収録


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