【ep15】発達障害者の最悪な結末
社会的な責任を人並みに負っている人間が発達を愛するというのは、ひどく現実離れしたファンタジーのように思える。少なくとも社会活動を行う上で、発達を愛する理由は僕にはほとんど一つもない。
しかし、もし彼らの住みよい社会を築けたなら、我々にとってもそれはストレスフリーな社会になるのではないかという期待はある。
ところで弟には、交際して十年ほどにもなる恋人がいる。彼の発達特性にずいぶんと悩まされているようだが、それでも「私には彼しかいません」と明言するほどの情である。
そう考え