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なぜイメージに訴え語りかけるのか

スポーツのコーチングの世界では、トレーニングや試合中にパフォーマンスをあげるために、どのような声掛けや運動指示が効果的か研究されています。

そこでは、人間の短期記憶に関わるワーキングメモリの性質を考慮して、なるべく簡潔で、記憶、想起しやすい表現をつくりだしてアスリートに伝え結果を出しています。

そのプロセスで重視されているのは、すでに経験があるもの、すでに知っているものが記憶に残りやすいという人間の脳の性質です。

記憶に残りやすいということは、再現しやすい、つまりパフォーマンスしやすいということにつながります。

また、人にはアナロジー(類推)という、すでに知っていることをもとに、新しい物事についてたぶんそうではないかと判断をする能力がありますが、これを使うとイメージがしやすくなります。イメージを喚起するアナロジーを用いた運動指示は運動を的確に理解させることができます。

さらに、人間の脳は動作を頭の中でイメージすると、その動作に関係する脳の部分が活性化するということがわかっています。

これはイメージトレーニングが有効だとする根拠ですが、このこともイメージのしやすさが動作を再現しやすく実行しやすくするということに関係してきます。

ですから、イメージへの刺激やイメージのしやすさは運動指示の大事な要素となっているのです。

そして、声掛け、運動指示の内容に心をつかむような表現や、親しみやすさがあるとアスリートの関心が高まり、さらに記憶に残りやすくなるということも考えられているようです。

つまり、声掛け、運動指示の内容が理解、記憶しやすくイメージを刺激し、アスリートの感情にヒットするものであればあるほどパフォーマンスの向上も期待できるということになります。

だとすれば、デスクワーク中のフォーム=姿勢に対してもスポーツと同様の効果的な声掛け、指示を行えば、よい姿勢をとりやすくそれを長く保持することができるのではないでしょうか。

良い姿勢を保持して肩こりなどの不調が軽減すれば、それは集中力の向上や、その結果としての生産性の向上にもつながるはずです。

ただし、あなたはデスクワーク中ですから、大きな声を出して姿勢について指示するわけにはいきません。

また、仕事中は上司や取引先から無理難題を投げかけられ、タイトな締め切りに追われて交感神経も高ぶっているでしょう。

ですから、語りかけるようなメッセージを用意しました。

イメージへの訴えと語りかけの理由をご理解いただけたでしょうか。

そういう意図でつくったメッセージを考えて用意しましたので、デスクワーク中の姿勢が悪く、肩こり、首こり、腰痛などに悩んでいる方はぜひ試してみてください。



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