コンサルタントって何だろう。
よく聞きますよねコンサルタント。
僕も健康経営コンサルタントの資格を持っていますが、巷にコンサルタントが多すぎて名乗るのも少し恥ずかしい気持ちがあります。
そもそもコンサルタントとは【顧問】【相談役】と言った意味合いがあるそうです。
なるほどソフィストみたいなものかと、読者の皆さん勘付いたと思います。
つまりはプロタゴラスのような人な訳ですね。
商売を上手く行うための工夫や民をまとめるための知恵を政治家に授けるような仕事な訳ですね。
めちゃくちゃ賢そうですな。
そういえばソフィスト達って最後どうなったんでしょうかね。確かソクラテスが出て来た辺りから空気のような存在になっていたような気もしますが詳しく調べてみましょう。
ソクラテスの簡単なヒストリー
町には人気の賢い若者ソクラテスがいました。
弟子がある日、神殿で聞きます『ソクラテス様より賢い人はいますか?』
巫女『うーん。いませんね。』
ソクラテス『そんな訳あるかい!!』
真面目な男ソクラテスは無知であると証明する
旅に出るとする。
ソクラテス『すいませーん。ソフィストの皆さん僕と議論してくれませんか?』
ソフィスト『私が賢人ですよろしくどうぞ』
ソクラテス『勇気とはなんですか?』
ソフィスト『これはまた簡単な話。それは敵に果敢に立ち向かうものである。』
ソクラテス『では相手が10人でも?100でも?』
ソフィスト『む、、男たるもの戦わねばならぬ』
ソクラテス『それは無謀と言うのでは?』
ソフィスト『まいった。』
ソクラテスは本当に偉大な哲学の基礎を作った方ではありますが、時の権力者にとってはとても憎い存在であったでしょう。
その結果様々な罪を着せられて投獄され、最後は毒を飲んでしまうことになりますが、ソクラテス式問答法は今でも使われる議論法となりました。
さてコンサルの話に戻るとしますか。
知識が限られたものだけに集中している状態であれば、ソフィストのような集団も必要であると思います。
日本でも吉田松陰などの思想家は似たような性質を持ち合わせています。
ただ現在は情報の民主化、つまり昔は一部の有識者しか知り得なかった情報が一般人にも広く知れ渡る事となりました。
ネットで検索すればすぐ情報は手に入ります。
僕も起業しましたがネットの知識で基本的に出来ました。役所に行ってカッコよく写真を撮ることも出来ずネットで全て終わらせることが出来ました。そのせいで未だに実感がありません。
そう考えれば今はコンサルタントの価値は下がっているのではないかと推察されます。
ということは誰でもなれる。
なるだけならなれる。
そういった風に表現することが出来ます。
そして現代は複業大歓迎ムードもありローリスクハイリターンなコンサルは更なる人気を生んでいます。
noteでもワンスクロールワンコンサルです。
1番の人気記事は売れるnoteの書き方です。
楽して儲けたい、成功したい変わりたい。
そんな貴方にコンサルタント。
今まで医療、哲学を軸に社会学や心理学を大学などアカデミックな場所で学んできました。
全て地道な努力の上に立っている学問です。
先人の研究が現在の研究に繋がり、疑問や否定から真実を見つけるそんな学問でした。
僕は知識は体系的に学ばなければ意味がないと思っています。
一つの画期的な教えで生活が一変するはずがなく様々な要因が重なり合って人生は少しずつわからない程度に変わっていくものだと思います。
健康経営コンサルタントとして気をつけている事は、これさえやれば完璧ですと言い切るような答えを出す事ではなく、話をしっかりと聞き、自分で決定して貰うための選択肢を幾つか用意するものだと思っています。
社員の健康を考えた経営者様に休ませろ、走らせろ、健康診断に行けとGoogleで調べればすぐ分かる程度の事を言うのではなく、何故出来ないのか、何がネックなのか掘り下げて言葉にしていく仕事だと思っています。
もしかしたらそれは少し意地悪な問答になるかも知れません、それこそソクラテス式の。
良いコンサルを見極めるにはソフィストなのかソクラテスなのか、そんな面白い切り口で評価するのもありかも知れません。
僕もまだまだ未熟なのでしっかり自分の専門分野について確かなエビデンスを元に知識を深めて胸を張ってコンサルタントしていると言えるようになろうと思っています。
とりあえずSNSの売れる〇〇!みたいなやつは全部経済学的に成り立ってないから気にしないようにやりたい事やりましょう!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?