見出し画像

リハビリの技術革新と変化

こんにちは、総合予防医学事業所のSOMAです。

今回は、これからの理学療法の進化について、興味深い情報を共有していきます。
かなり込み入った内容になると思うので飛ばし飛ばし読んで頂ければ幸いです。

①VRの活用がもたらす効果

これはほぼ確実に来る未来と言っても過言ではないと思います。脳機能の観点からもよりリアリティーのある視覚刺激は有効であると言われています。

日本でも座ってゲームをするような感覚で身体を動かす事で実際の筋活動が見られるなど研究結果も出てきているようです。

ただ研究結果を見ると現状では、起立や歩行訓練など機能訓練時に随伴して活動する筋収縮と比べるとあまり変わらない様な印象があります。

メリットとしては、過緊張緩和など座位ならではの利点もあるようなので、今後を楽しみにしている技術の一つではあります。

②義肢や義手技術の進化


脳-機械インターフェースの可能性と未来展望
現状は電子制御が組み込まれた義肢など様々な最新技術が応用されています。それによって本来は不可能であった、膝を付く、屈伸など昔では考えられなかった動作が可能となりました。

僕も実際にリハビリをしていても、以前は諦めざるを得なかった動作も果敢にチャレンジ出来るようになってきた印象があります。

今後はそれを超えて脳と義肢を繋げてしまうというのだから驚きです。

どの程度まで義肢側が柔軟に対応出来るかによるような気がしますが可能性ある技術の一つです。

③AI(人工知能)の応用と効果


よく言われているのが、データ解析と個別化された治療プランの作成、運動指導が可能となるのではないかと言われています。
データの集約自体はかなり楽にかつ自動的に出来ると思うので、ビッグデータの活用法は今後の研究分野でも考えられていくと思います。

治療プランの作成に関しては、現場ではかなり懐疑的な雰囲気があるような気がします。
それは治療現場独特の患者様の性格など、数字に出せない部分があるからだと思います。

リハビリでは最大効果を得るには、ゴールの共有とモチベーションの維持は必要不可欠です。

これは根性論では決してなく、脳機能の観点からも根拠があります。

その点からもAIがそこまで加味出来るのか?
など疑問が出てくるのも分かります。

ただ、僕は個人的には大きな選択肢はAIが出してもいいのでは?と思います。
リハビリ業界も医療者の質はピンキリです。
なので、AIによる提案はベースアップには有効ではないかと思います。

不公平がないリハビリ業界というのは必ず実現しなければならないと僕は思っているので、それには技術、知識的な差は可能な限り無くしていきたいものです。

④オンラインリハビリ

これは正直安全面から難しい印象です。
ただコロナ禍など限局した場面では既に実用化されているので、ある程度可能かも知れません。

ただ我々がしているような、予防医学分野では主にオンラインが主流になると思っています。

理由としては、今はまだ病気、怪我になる実感がない年代や、軽微な怪我を抱える人にとっては運動する精神的コストは非常に高いからです。

必要だけど取り組みにくい、、、。
モチベーションが保てない、、、。

よく聞く事があります。

それが、オンラインで手軽に出来るようになれば少しは取り組みへのハードルが下がるのではないかと思っています。

今後、モノが溢れた世の中では【健康】など、唯一無二の資源が注目される時代になります。
その時にはオンラインで取り組めるトレーニングなど有用な手段が脚光を浴びると思っています。

以上長くなりましたが、リハビリの技術革新になります。今後も数多く出てくる新技術に対しては盲信し過ぎず、かと言って警戒しすぎず良い距離感で接していければと思います。


参考文献

American Physical Therapy Association:
https://www.apta.org

Journal of NeuroEngineering and Rehabilitation:
http://www.jneuroengrehab.com/

MIT Technology Reviewの記事
http://www.technologyreview.com/

Telemedicine and e-Healthの論文: www.liebertpub.com/tele


この記事が参加している募集

#最近の学び

181,541件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?