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「大腿四頭筋」について

みなさん、こんにちは。
この記事は、当アカウントで運営中の『セラピストのサークル』というメンバーシップ内で配信されるサンプルの記事です!
メンバーシップには、STANDARDとPREMIUMという2つのプランがあり、それぞれに特徴がありますので、ご確認ください。

今日のテーマは、「大腿四頭筋」という筋肉についてです。
STANDARDでは、解剖学を踏まえた基本的な部分をPREMIUMでは、STANDARDで勉強した知識をどう施術に生かすのかの手技をご紹介していきます!

この筋肉や骨など人間の身体の基礎中の基礎ですが、専門学校やスクールなどでは「とりあえずこうだからそのまま暗記して~」という感じで教えられます。
ここでは、もっと丁寧にご説明していきますので安心して下さい!
それでは、行ってみましょう!

大腿四頭筋


まずは、大腿四頭筋の基本情報を整理しましょう!
大腿四頭筋
大腿直筋
外側広筋
内側広筋
中間広筋
この4つの筋肉の総合を大腿四頭筋といいます。

どの筋肉も同じですが、大腿四頭筋の場合、「4つの頭」と文字が入っていますよね。なので、文字通り初めは、4つに分かれていて、最終的に合流するということです。

次の基本情報です。
起始、停止、支配神経、作用です。
セラピストの方々であれば、筋肉の起始停止というお話は分かるかと思いますがしっかりと覚えてますか?そして、場所もなんとなくお分かりでしょうか?

それでは、まず本当に初心者の方のために「起始停止って何の話?」と思われると思いますので、そこから行きましょう!

「筋肉」とは何?と聞かれた時、皆さんならどう答えますか?
・身体を作る物
・身体を動かすもの
・熱を産生するもの
・関節を支える物

筋肉の働きは色々あります。
ここでは、一番メインの働きである「身体を動かす」というところに着目します。
「身体を動かす」とはどういうことか?
身体は、「骨」というもので組み立てられています。また、この「骨」にも色々な働きがありますが、「骨」の深堀はまた別の記事で行います。

この身体を組み立てている「骨」がありますが、これは骨組みというだけなのでこれだけでは身体は動きません。これらを動かすためのものが「筋肉」ということです。

では、筋肉でこの骨をどう動かすのか?
下の写真を見てください。

大腿四頭筋の写真ですが、まずは特に「大腿直筋」に注目してみます。

起始と停止というのは、本当にその言葉通り筋肉の「始まり部分」と「終わり部分」という意味です。そして、大体の筋肉は、「起始が心臓に近い方」「停止が心臓から遠い方」となんとなくイメージしておいてください。

この大腿直筋の起始は、骨盤の「下前腸骨棘」という部分にあたります。
「下前腸骨棘」って何!?
と思われると思いますが、これはまた「骨」をテーマにした記事でご説明します。ここでは、「骨盤なんだ!」程度で大丈夫です。

停止が、膝下まで行ってますよね、すねの骨の一部「脛骨粗面」という部分になります。「膝下なんだ!」程度で大丈夫です。


さて、ここで、下の写真も参考にしながら見て下さい。
大腿直筋の起始である骨盤から、停止であるすね(脛)までの間にいくつの関節をまたいでいるでしょうか?

この「関節」というものも詳しくは別の記事にしますが、骨のつなぎ目ですね!

正解は、股関節が1つ目、膝関節が2つ目の合計2ヵ所です。
これは、「二関節筋」と言って、2ヵ所の関節をまたぐ珍しい筋肉に分類されます。

筋肉はゴムみたいなもので、伸び縮みする伸縮作用があります。
それでは、この大腿直筋が縮むと足はどんな姿勢になりそうですか?
<ヒント>
・股関節の前側をまたぐ
・膝関節の前側をまたぐ
・これが縮む


正解は、下の写真の右足の様な状態になりますね。
股関節は曲がり、膝関節は伸びる
「筋肉が収縮すれば、関節は曲がるものじゃないの?」と思われる方もみえるかもしれませんが、それぞれバラバラにイメージしてください。
これが、「大腿四頭筋(大腿直筋)の作用」になります。

改めまして、『大腿直筋』
起始   骨盤(下前腸骨棘)
停止   すね(脛骨粗面)
作用   股関節は屈曲、膝関節は伸展
支配神経 大腿神経

最後に、一番難しいものが「支配神経」というものです。
筋肉は、単体では動きません。そこへ脳からの動かすように命じられる神経という連絡網があります。
「神経」もまた別の記事で取り上げていこうと思います。
今回は、「大腿神経」というもの知っておくだけで大丈夫です。

※ちなみに今回、大腿直筋についてばかりお話しました。まだ、外側広筋や内側広筋、中間広筋といったものもありますが、少し難易度が上がるのでここまでしておきます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?大腿四頭筋についてテーマにあげました。
今回の記事はサンプルなので、このようなテーマを出しますよという一例です。筋肉の起始停止や作用、頭がいくつなど、初めは全く訳分からないかもしれませんが、後に行う記事で全部が繋がりますのでご安心ください。

おそらくこの記事単体でも教科書を読むより、だいぶ分かりやすい仕様になっているかなと思います。

このような感じで全てを上げていきますし、何か気になることがある方は、掲示板の方でお聞き頂ければすぐに回答出来るかと思います。


ここまでがSTANDARDの方々です。
それでは、これらを踏まえてどんな手技や施術に生かせるのかを次のPREMIUMの方々へお伝えしていきたいと思います。


それでは、ここからはPREMIUMです。

まず、「大腿四頭筋」について整理します。

起始   骨盤(下前腸骨棘)
停止   すね(脛骨粗面)
作用   股関節は屈曲、膝関節は伸展
支配神経 大腿神経

さて、リラクゼーションサロンの方もオイルマッサージの方も、ボディエステ、痩身、整体、治療と何でもですが、この大腿四頭筋を施術されることはありますでしょうか?

どのような時に施術をされますか?
・むくみの除去
・脂肪の分解
・膝の痛み
・オスグッド
・ジャンパー膝
・変形性膝関節症
などなど様々かと思います。

リラクゼーションサロンやオイルマッサージがメインの方々も、「治療」という観点は禁止かと思いますが、施術中のお客様から
「最近、膝が痛いんだよね」や「子供が膝が痛いって言うんだよね」などということが会話の中で出てくるかと思います。

その際に、
私は、整体師ではないですが良かったら少し膝も施術しましょうか?」と言い、施術を差し上げることが出来たら施術者側も嬉しくないですか?

極端な話ですが、僕は脳梗塞の後遺症の方のマッサージを行うことがありますが、患者様から「マッサージを受ければ前みたいに戻りますか?」と聞かれることがあります。

脳梗塞の後遺症はほとんど変わりません。悪化することをマッサージで防いでる意味合いになります。僕は、いつもその時、どうしてあげることも出来ない自分にすごく悔しくて、申し訳なくて、せめて自分に出来る範囲のことは全部やろうという気持ちになります!


今回の僕の経験は、器質的に難しいことですが、この膝が痛いなどということは自分が知っていれば、勉強していれば、お客様をもっと楽にしてあげることが出来たと後悔すると思います。

そういった面でも是非、より前により上の段階に向けて、お読み頂けると嬉しいです。

<施術>

それでは、実際にどんあ施術があるかということですが、本当にたくさんの種類がありますので、ここではその中から1つ挙げていきます。

それでは、「大腿四頭筋のストレッチ」についてご紹介します。
「ももの前を伸ばすだけやろ?」
「正座するストレッチのことでしょ?」
と思われた方少しお待ちください。

そのような一般的なものよりもなるべく、ニッチなものをお届けしていこうと思っています。もちろん一般的な方法も大切なので、それはまた別でお届けします。

今回、ご紹介するストレッチは、
ももの前をもうひと段階伸ばしましょう!」というものです。

どういうことかというと、下の写真は一般的な方法ですね。
これは、大腿四頭筋が伸びていますが、下の筋肉の写真と見比べてみると、股関節の状態は左右同じ状態で、左だけ膝を曲げているという感じです。

STANDARDでの作用を思い出してください。
大腿四頭筋は、股関節の屈曲と膝関節の伸展でしたね?
ストレッチというのは、基本的にこの作用と反対mの動きをすることを言います。

つまり、膝関節については、作用の伸展に対して、大きく屈曲させています。これは、ストレッチとしては、反対に動かしているのでOKですね!

では、股関節は、作用の屈曲に対して今どうなっていますか?
フラットな状態になっていますよね?反対に動いていないので、これは、ストレッチとしては、✘です



では、どんな方法があるのか。
下の写真のように、
①股関節を伸展
②足首をお尻に近付ける
この時、もちろん手で引っ張ってもOK、そして、フラフラする方は、どこかに捕まってもOK。

こうすることにより、2ヵ所にストレッチを掛けることが出来るので、各段にストレッチ効果は大きくなります!

これは、1人で行う方法なので、お客様にお家でのストレッチ方法として教えてあげてください。これを応用して考えれば、施術の時にこちらがかけてあげることも出来ます。
これは、タイ古式マッサージの方は得意かもしれませんね!

注意点!!
①しっかりとお客様のお身体の硬さに合わせてあげる
②無理に行わない
③声を掛けながら

初めに先のストレッチを✘と言いましたが、もちろんお客様によっては適正でありますし、まずはそのストレッチで様子見ることが大切だと思います。

まとめ

何はともあれ、STANDARDと違う所は実際に施術を行う領域ということです。そこで一番大切なのは、声掛けだと思います。
もちろんある程度は、こちらの感覚も大切ですが、怠ってはいけない部分です。
是非、練習してから取り入れてみてください。
そして、またリアル練習会で確認し合いましょう!

ここまでが、PREMIUMです。
よろしくお願いいたします。





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