アダルトチルドレン 毒親じゃない

私は自分の親のことを毒親だと思ったことは一度もないんです。

お父さんもお母さんも、一生懸命私たち3姉妹を育ててくれたし、真面目に働いて、厳しくも優しく、今も親子関係は良好です。

私の敵は同居の父方祖母でした。
アダルトチルドレンの概念を理解した今ならはっきり言えるのですが、
彼女こそ本当の「大人子ども」でした。

祖母は手が不自由で、家族に依存しなければ生きていけない人でした。
母は、祖母との境界線を上手に引くことができなかったのです。
当時、私たち子どもを守るため、同居以外の選択肢は母のなかにはなかった。大人になった私には、母がどんな思いでいたのかが理解できます。

祖母のわがまま、母への依存は私たち3姉妹の人生に大きな影響を及ぼしました。私自身が30代になって、この問題の根深さがようやくわかってきたのです。
私が感じている無意識の劣等感無価値観は、子どもの頃、母に上手く甘えられなかったことに起因します。
母は祖母に遠慮をしていて、私たちは母に遠慮をしていました。
私の怒りと悲しみは、それゆえ祖母に向かったのです。
「お母さんはおばあちゃんのお世話してばかりで、
私たちの方を向いてくれない」
だから、私は祖母のことが大嫌いでした。

この、三世代に渡る負の連鎖をここで止めたい。
心の底から、そう願っています。

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