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部屋とルンバと私

朝起きたら、夫がいなかった。
ここのところずっと在宅勤務だったのだが、出社したようだ。
これはチャンスと捉え、下剤投入。ここまで無意識。
またやってしまった。


※もしよければ私の摂食障害についてはこちらを読んでください。


これはいつになったら辞められるんだろう。
数日調子が悪かったので、もし元気だったら外に出ようと思っていたのに今日はもう引きこもることが決定だ。予定がみんな狂ってしまった。
家でなんかやろう。

しかしどんどん太っていく。それが怖いのだ。
うつ病になってから何キロ太ったのだろうか考えるだけで恐ろしい。
50キロになったらこの世の終わりだとか思っていたけどもうとっくにこの感じでは突破しただろう。


でもそもそもこの感覚から治さねばならない。
私は163cmくらいあるので、50キロいったらおしまい、とまで悲観的になるほどではないはずだ。
世の中に細い人がたくさんいるからあれですけれども。少なくとも二度見されるほどのことではない、はず。

しかし過食になるうつだった上に、そもそも引きこもって寝ているばかりだから運動量は減っているし、通常の食事でも太って当然なのにこのままでは目も当てられなくなるかもしれない。

というより下剤を乱用したところで別に痩せないから辛いだけなのに。わかっているのに。動いていないのに何か食べたくなるなんて自然の摂理に反しているじゃないか。

私には克服しないといけないことがたくさんあるようだ。

今日はそんな始まり。

さて。
我が家にはルンバがいる。お掃除ロボットのあの円盤型の。
でも私はルンバがあんまり好きじゃない。

思ってたより掃除中の音はうるさいし、家電のコードとかバスマットの段差とか本当にちょっとした高さのものも乗り越えられなくて、ただでさえうるさいのにずっとウィンウィンその場で大騒ぎしているし。

見かねて助けに行く私。
持ち上げて別の場所に置いて、ほらお行きとリビングに放つのになぜかいつもルンバは同じところに向かっていく。
何度も何度も立ち向かうのだ。
その度にうるさい→助ける、が繰り返され、イライラしてきてちょっと足蹴にしてみたりする。
しかも乗り越えられない段差の周りで空回りするたびに今まで吸ってきた細かい砂鉄みたいなゴミを撒き散らす。
結局私が普通の掃除機で吸うことになる。
しかも、ちゃんと賢いので動けなくなるとまあまあな大きさの音声で「左か右かタイヤが絡まっています」とか「ゴミを変えてください」とか伝えてくる。何度も。

在宅勤務の夫の電話だとか会議だとかにこの声が入り込んで立場が悪くなったらどうしようとか勝手に大ごとになる想像をして、ZOOM会議に写り込まないようにスパイみたいに床を這ってルンバを回収したりしている。

全然自動お掃除ロボットじゃない。なんて手間がかかるんだ。

もうなんでこのくらいの段差も乗り越えられないの!とか何度も同じところで引っかかって!ここはもうやらなくていいってば!と本当にイライラしてくる。

でも、なんだか、何でこのくらいとか何度も同じところで、とかだんだんルンバが自分に思えてきて何で足蹴にしちゃったんだろう。というより諦めずに何度も同じところを掃除しようとしているルンバの方が私より立派な気がする。

私も何でこれくらいできないのと思われたり、何度同じことしても失敗ばかりとか思われてるんだろうな。しかも私は諦めが早いし。

だから、ルンバに優しくしようと思ったんだよね、ルンバって偉いよと友人に話したら何の話?と冷たく一蹴された。


たしかに私は何の話をしているんでしょう。

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