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森村誠一


親お下がりの同著同氏収録作「死海の廃船」が入口(もちろん「ミステリー」「推理小説」そのものは、更に前)。

リアリティー厳しい「社会派」小説、ミステリー、そして性描写。一気に魅入られました。今となっては、タイトルそのものなオチも感慨深いものがあります。

ミステリーのザ・先生と思ったら、と呆気にとられたものです。

チートヒロインによる強引もありましたが、ミリタリーモノも書けるのかとその見識の広さを知る機会になりました(まぁ、書けるかな「悪魔の飽食」だし、とは思いましたが)。

時刻表駆使したトレインミステリーもさることながら、アイドル業界の悲哀には社会派を見る思いでした。

内田康夫の前例もあるし、ま、流石に、一休みの年だわな、と思ったら、本当に終の「一休み」でしたね。

お疲れ様でした。

何気に確か、この光文社同アンソロシリーズに読切が掲載されたのだよな、さるやんごとなき方は。

今や光文社本社ビル巡りに、日常の謎、そして――…いや、分からないものですね。坂木司先生も『アンと青春』文庫版「あとがき」で述べていた事ですが、まずは手を挙げ、前に出てみるものですね。

しかし、まさかのトリ! 何だ、知っている(同じ場に並んだ)のか。それは好都合。ま、そういう訳です。今後とも、よろしくお願いします。

どうしても下に見てしまうものがあるという事ですね。それも他ならぬご自身が自作一強に驕らぬ、先輩作品に囲まれて生きて来た、それこそ読者を「推理」して疑える一読書家という事で、ご理解頂ければ、と思います。

お疲れ様でした。どうか(私自身を含めた)語るに値しない雑魚共を見守りくださいませ。

西村京太郎に引き続き、どうもです。