映画を通して歴史を学べる番組「世界サブカルチャー史」が面白い

SNSで「映像の世紀バタフライエフェクト」が近現代史を学ぶのにとても良い、という意見がある一方で

この「世界サブカルチャー史」についてあまりにも論じている人が少ない。noteでもわずかしかいない。

どんな番組かというと、簡単に言えば戦後アメリカや日本のサブカルチャー、いわば映画、音楽、アニメ、マンガ、ゲームが生まれた社会背景を教えてくれる。
現在、シーズン4で「アイドル」を取り扱っている。フランク・シナトラからはじまりエルビス・プレスリー、そしてシルヴィ・ヴァルタンで「アイドル」という言葉が定着する。
そして日本で「スター誕生」という番組がはじまり「アイドル産業」が興隆する。今日19日はたしか3回目だと思う。
昨日、録画しておいた第一回、第二回がおもしろくて一気に見た。
ついでに、この番組のスピンオフ番組「思考オルタナティブ」を見た。

世界サブカルチャー史にも登場した
ジョセフ・ヒースとモリス・バーマン

ヒース氏のかたる「西洋が想像する東洋」、「西洋がもとめた理想郷を東洋に探しているだけ」という簡潔にまとめられたことばになるほどとなる

モリス・バーマンは、やや日本びいきなところがあるが
同時に日本の禅の思想からくる「無の思想」は個人であるならばいいのだが、それが集団になると世界大戦の軍国主義、帝国主義、高度経済成長の資本主義に悪用される危険性を示唆した。

モリスは小泉八雲の言葉を借りながら「他人の胸を借りることはせず、日本はどこへいくのか。それを発展させなければならない」

当てもなくさまよう旅は刺激に溢れているが、心はどこへいきつくのか、どこまでいけるのか不安なものだ。

そういう不安の穴を埋めるのがサブカルチャーなのだ。

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