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【アトピー書評①】油を断てばアトピーはここまで治る(永田吉隆:著)

私のアトピー歴

アトピー歴40年の私の自己紹介

まず私について軽くご紹介すると、生まれながらのアトピーもちでその年月は40年に至ります。

34歳の時にダイエット目的で始めた糖質制限でアトピーが良くなっていることに気づき、そこから本気でアトピーを治してみようと色々トライした結果、ステロイドを使用せずとも生活ができるようになり、医者もいつの間にかいかなくなりました(そうです、アトピーを克服したのです!

でも40歳になり原因不明のアトピー再発。そこから再度あの時を思い出し糖質制限に挑戦するもアトピーは改善せず、あの時本を読んだことを思い出し、もう一度ゼロから自分の体と向き合う覚悟を決めました。

原因を突き止め、実際にアトピーが良くなるまでをつづった記録を残すとともに、誰か一人にでも私の経験が役に立てばと思い(また自分が再発したら見返すためもある)noteにまとめる覚悟を決めた次第です。

私がアトピーを克服するきっかけとなった本をご紹介するシリーズ:その①

この本は2006年に出版された古い本ですが、私がこれを最初に目にしたのは2015年でした。この本からたくさんの知見を得たのは言うまでもなく、その後の食事管理するうえで非常に有益な本でした(もちろんアトピー寛解に役立ったことはいうまでもありません

著者の永田先生は1982年アトピー性皮膚炎の食事療法を開発し、大きな成果を上げた日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本東洋医学会専門医です。以下に詳しく

著者のプロフィール

1940年、鹿児島市出身。1965年鹿児島大学医学部卒業。1970年鹿児島大学大学院(小児科学講座)修了、医学博士取得。1973年下関市立中央病院(現市民病院)に小児科循環器医長として赴任。1976年長年のリウマチ熱研究の功績が認められて「日本リウマチ学会賞」を受賞。1978年地域ぐるみの「肥満児対策」に取り組み、下関市内をはじめ、山口県内を啓蒙講演。1980年気管支ぜんそくの予防対策への取り組みを開始。1982年アトピー性皮膚炎の食事療法を開発し、大きな成果を上げる。1991年小児科部長就任。1994年栄養管理部長就任。2006年3月に定年退職し、4月より同病院・アレルギー科嘱託(週2回外来診療)。各種の難治性アレルギー疾患に対して「和食に戻す」という栄養学的アプローチで多大な功績を上げて各方面から注目されている。専門医・認定医:日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医、日本東洋医学会専門医

作品の背景

永田吉隆先生は1万人を超える方々の臨床から得られた実証効果を用いてたくさんのアトピー患者と向き合わられた偉大な先生です。「かゆみ」や「炎症」の真の原因は、キッチンの換気扇のような「油汚れ」がついた体内にあるといいます。日本の伝統食の和食に注目され炎症の最大の原因は「植物油」だったことを突き止めました。

本の概要

本の詳細な内容はぜひご購入いただいてもらうとして、実際に私が大切だと思う部分を5つに厳選して抜粋・引用しながらご紹介したいと思います。

①「アトピーが治る食事」にすれば、あらゆる人が劇的に解決に向かい、大人の重傷アトピーでも3ヵ月をメドに必ず治っていきます。大人のアトピーの場合、およそ14日間で新しい皮膚に生まれ変わっていきます。

②アトピー性皮膚炎は、たとえれば「燃え盛ている火の固まり」です。火事の燃料とは、ズバリ、間違った食べ物のことです。何よりまず、アトピーの燃料にならない食事に変えることが必要なのです。

③次にやるべきことは皮膚表面の消火活動です。アトピーで火を消すための水に当たるのが外用薬です。「弱い薬を少量ずつ使う」ということは、大火事なのにバケツで水をかけているようなものです。
ステロイド剤は確かに作用の強い薬ですが、短期間に戦略的に使えば、かゆみが止まり、ひっかくことがやめれます。短期間で使う分には、副作用も無視できる程度です。そうなれば、十分な睡眠がとれ、新しいきれいな皮膚の再生が早くなります。

④現在アトピーに悩んでいる人は、すでに長期にわたって体がアレルギー体質になってしまっています。そのため、本来は有益なはずのタンパク質(卵や牛乳)にもアレルギー反応を起こします。さらに、最近では米や小麦などの主食にまでも過敏になっています。

⑤アレルギー体質になる原因の第一は、現代の食事で飛躍的に増えた「植物油のとり過ぎ」と考えられます。必要以上にとり過ぎた植物油は体内からあふれ出し、皮脂腺を通して皮膚表面に排出されます。そして、これがかゆみ、湿疹の元になります。

油を断てばアトピーはここまで治る:永田吉隆著

自分の感想や批評

本のさわりの部分だけ抜粋しました。

抜粋させていただいたこれだけの情報でも目からうろこな発見だったのではないでしょうか?

ボクがツイッターで14日サイクルの皮膚状態を公開していたのもこの本の根拠に基づくものです。大人の皮膚が生まれ変わるサイクルが14日だということ、ただし条件があり食事管理をしっかりしていることが必要条件です。

本全体には「体内の火事を消す」メカニズムの解説や、具体的な食事方法・ステロイドの種類と使い方まで書かれています。

この本の結論としては「植物油」と「動物性たんぱく質」がアトピーの原因と説いています。

ただ私が最初にアトピーが良くなった7年前は、もちろん植物油脂は一切摂取しないことに加え、糖質制限をしっかりと行い(糖質を限りなくゼロにするケトジェニックダイエット)、鶏むね肉や豚ヒレなどの動物性たんぱく質をしっかりと摂取していました。

厳密にはその人その人で体質が異なり、アレルギーの可否によっても摂取する食材が変わるので一概には言えませんが、ここで推測されるのは「糖質+動物性たんぱく質」の同時摂取がアトピーには大敵だということでしょうか。

のちに腸内環境に関しての書評も上げますが、肉を消化できないのは腸内環境の影響もおおいに関係がありそうです。

ただ間違いなく確実に言えるのは、本のタイトルにもある通り「植物油(オメガ6脂肪酸)」の多量摂取がアトピーの原因であることは確実といえるでしょう。

本書の後半には実際にアトピーが改善した患者さんからの感想もまとめて掲載されており、よくある質問もQ&A方式で記載されていますのでぜひ手に取って読まれることをおススメします。

【まとめ】私のアトピー奮闘記(長文)

結論をまとめたnoteは「こちらの記事」にありますので、
・まだご覧になっていない
・本気でアトピーに悩んでいる(苦しんでいる)

方はこちらだけ読んで実践していただければ十分です

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