背筋がピンとした人とは

先日、用があったので福岡に行った。
私は旅先ではその文化を楽しむのが好きで、福岡に行ったら必ず屋台に行く。
週末だったこともあり、天神周りは仕事終わりのサラリーマンや帰宅ラッシュの車で溢れかえっていた。
あまり人混みは好きではないので、中洲の方の屋台街に行くことにした。

屋台の料理はどこも美味しそうに見える。
悩んだ末になるべく空いてるところを選んだ。
私の他に二人組のサラリーマンが飲んでいた。
お腹が空いていたので、ラーメンと焼きラーメン、ハイボールを頼んだ。

サラリーマンの会話が聞こえてくる。
どうやら関西の人らしい。
阪神タイガースのことや東京の人はこうだ〜とかいろいろ言っていた。(詳しくは割愛)
私は直接関係はないが方向で言えば東に属するので、何となく肩身は狭かった。

屋台の大将に「お兄さん、東京からきたの？」と聞かれたが、否定した。

「へ〜まあ都会の人には変わりないでしょ！どうりで背筋がぴんとしてるわけだ。」

「こっちの人は、どこか背筋が曲がってるんだよ。」と言われ、考え込んでしまった。

私にとってはそんなに変わらないと思っている。

私自身立派に胸張って筋の通っている人間には思えないし、私から見ればこの屋台の大将や隣で飲んでいるサラリーマンも背筋がぴんとしてるように見えた。

おそらく、外見のことを言ってるのではないのだろう。

私にもそのくらいはわかるのだが、本質は理解できなかった。

それがわかるのは、この人たちくらい人生経験を積まないといけないのかな。

そんなことを考えながら食べたラーメンは筋がピンとしたバリカタだった。