ごまどうふ

まごうことなきごまどうふ

ごまどうふ

まごうことなきごまどうふ

記事一覧

そろそろかな、ゆっくりと飲み干す

もらったものぜんぶ、わたしを映していて嫌だった、椅子から見えないところに置いてしまった。雨の匂いがして川、頭の中ですくってみる。飲み干す場所を決めたくって、大切…

ごまどうふ
5か月前
1

アウフヘーベン

もうちょっと うまくいきたい 忘れ物をしないくらい タイミングを読めるくらい そつなく もうちょっと うまくいいたい くすりと笑えるくらい でもピンと張った弦みたいに…

ごまどうふ
5か月前
3

なだめること

しずかさではなくてただ静謐さがほしかったのだと思う。音がないのは寂しくなってしまう。距離のあるほど鼓動が小さくなっていくのは、神様のいじわるだと僕も思うよ。あな…

ごまどうふ
7か月前
1

アルミニウムの海

ひと アルミニウムの海 果汁を垂らす 喉元にいる 叫びで息ができない 帰り道のきもち 雨上がり虹色のよどみ 1つのテーブルであなたと同じ水をこくこくと飲む たっぷりのあ…

ごまどうふ
7か月前
4

fragility

あなたのようにはなれない スケールの終わりなんてない 声が 気管を進む声が なつかしいと思っていたあなたの まなざし 地球の光を凝縮している しかしそれは ぼくのもの…

ごまどうふ
7か月前

緑青

あなたは銅をもっているか やわいがけしてもろくはない ちぎれこそしないが 変形するので あなたはまだ 少し痛むような手触りが 確固としていないかもしれない けれど一方…

ごまどうふ
8か月前

おちついてよね

遠くから 呼ばれたんだよ 昨日 あわく揺らいでたハーフトーンが AC から相対すなかで 季節感で貼り合わせ 洗濯 進んでないな 投稿とスタンプならすぐにデコードするのに …

ごまどうふ
10か月前

saenai vinyl

喉元 閉めないで まわせ あくるひ 泳ぎだす風 やぶれた つまさきあわせ そのこころはしらせよ さん てん さんの ごびょう 飽くでものれ さしんぼう 鎖骨 がたす 海流 ああ…

ごまどうふ
10か月前

こころがこわれてしまう!

おふろの栓をいれわすれた ぼくらの小舟はいま ゆっくりと沈んでいくだろう 海神を抱きしめる夢は叶うか おふろのせんの つららる金属の先の フウコウは求める ふつふつと…

ごまどうふ
11か月前

わたしの裁縫

自動人形に手をひかれて 水曜日はいまから晴れ模様 冷凍庫の霜 小皿に盛って 雨が降るよう祈って供えた 便箋だけ頼りに訪ねた そこにはもう なんにもなくて 悲しい…

3

b5

空想ひとつで学校へ行く 君の名前の字がついたシダ 美術室とおれば近道さ 嘘 じつは少し遠回りさ 世界の綺麗さを 信じてる 君の作文で書かれてたから 世界の狭さを まだ …

うちゅうさいタイヒミュラー理論

おくづけで待っていた しおかぜだけが持っている振動 パラフレーズと比喩じゃ もどしてしまう

100

宇宙際タイヒミュラー理論

奥付で待っていた 潮風だけが持っている振動 パラフレーズと比喩じゃ もどしてしまう 大腿に住まわせた 蜜蝋をいつも 解いているね 機能の銀塩で 撮り貯めた8巻 またこれ…

5

音楽の教科書

生まれくる前の 光の温かい 水の降る水面の 静かな でさえ 掻きむしっていた 言葉で 遠くの また傷ついた気もしてた 呑まれる あなたの すべて愛おしい 読み直したい この…

1

鍵がないの。鍵が。 どこかに落としてしまったみたい。 うん。 そう。 よく探してみた。 でも鍵がないの。 きっと、ここに来るまでに 落としてしまったんだわ。 うん。 う…

途中下車2

春の風がいってしまう から 支度をする 好きなものだけ 選びとって 急いでも仕方がないよ 足がもつれて どうしたらいいか わからない 覚えてる? 迷子なのは わたしの…

そろそろかな、ゆっくりと飲み干す

もらったものぜんぶ、わたしを映していて嫌だった、椅子から見えないところに置いてしまった。雨の匂いがして川、頭の中ですくってみる。飲み干す場所を決めたくって、大切に蹴り出した季節。昨日の雨がまだきらきらと道を濡らしている。

春キャベツはわたしと、珈琲店に運ばれているところ。タイムマシンは珈琲の香りなんです、むかしのこと思い出せば、日々、日々、さっさと通り過ぎてしまう。光、来た道を戻ってどんな心地

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アウフヘーベン

もうちょっと
うまくいきたい
忘れ物をしないくらい
タイミングを読めるくらい そつなく
もうちょっと
うまくいいたい
くすりと笑えるくらい
でもピンと張った弦みたいにまっすぐに

天気を変えてしまいたい
しらないお茶を買ってみる
とどめておきたい
ただ並んでいるだけの時間
つぎ会った時に話したいことが
うんとあって
アウフヘーベン
だからおわらないようにしたいのです

なだめること

しずかさではなくてただ静謐さがほしかったのだと思う。音がないのは寂しくなってしまう。距離のあるほど鼓動が小さくなっていくのは、神様のいじわるだと僕も思うよ。あなたは音がほしいねといった、なにも差し出せなかったね。自分に溶けている汚れた感情が束になっているのを目撃して、そのたびに必死で隠していた。そればっかりに。通話は切れて、少しの間があって、そうか、元には戻れないんだって、胸が軋むくらいにはっきり

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アルミニウムの海

ひと
アルミニウムの海
果汁を垂らす
喉元にいる
叫びで息ができない
帰り道のきもち
雨上がり虹色のよどみ
1つのテーブルであなたと同じ水をこくこくと飲む
たっぷりのあたたかいへやで
すれた手の甲を慰める
まだしびれている
真綿の降る森
わたしがわたしと
わからなくても
夜に爪を切ってしまって
構わないんですか
日没を撮るためになんだってする君は友達の会話に乗れなくて
一人で外に出てきた
祈るため

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fragility

あなたのようにはなれない
スケールの終わりなんてない
声が 気管を進む声が

なつかしいと思っていたあなたの
まなざし 地球の光を凝縮している
しかしそれは ぼくのものではないな

着ているものをいちどぜんぶ捨てよう
生まれなきゃよかったその自分にもどろう

そうして最後に残るつんとした揺らぎ
がたとえ涙であっても
あなたを傷つけたくはないな

緑青

あなたは銅をもっているか
やわいがけしてもろくはない
ちぎれこそしないが
変形するので
あなたはまだ
少し痛むような手触りが
確固としていないかもしれない
けれど一方で張力に
ひたすら反抗する銅を
感じたことがあるのでは無いのか
腹の辺りに沈んでるんじゃないのか銅が

それならばいま
いまからしばらく
次の1分から
その銅を熱せ
いましかない
これには周期があるんだ
そうだ いまから
その銅を

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おちついてよね

遠くから 呼ばれたんだよ
昨日 あわく揺らいでたハーフトーンが
AC から相対すなかで
季節感で貼り合わせ

洗濯 進んでないな
投稿とスタンプならすぐにデコードするのに
雷を、待ってる。
まだ腐乱ならば
静かな時間だっておもいのままだろうに
タイマー、 割り込んじゃえ!
とかくさっさと急行に飛び乗って
a dayごときを忘れてしまっていい
「あなたが休んだ日の方が楽しい」
っていうその皆勤賞を

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saenai vinyl

喉元 閉めないで まわせ
あくるひ 泳ぎだす風
やぶれた つまさきあわせ
そのこころはしらせよ

さん てん さんの
ごびょう 飽くでものれ
さしんぼう 鎖骨 がたす 海流
ああおつかれさまです
と 言いかけるよう 砕け
ちゃうよな vinyl

さあ
頭で のれ
ひとりであれ
あなたの不安感の多く

もっと遅くもっと遅く
もっと遅くもっと遅く
ゆっくりとやぶれていく無力
それでも残る

こころがこわれてしまう!

おふろの栓をいれわすれた
ぼくらの小舟はいま
ゆっくりと沈んでいくだろう
海神を抱きしめる夢は叶うか
おふろのせんの
つららる金属の先の
フウコウは求める
ふつふつと湧き出す思索の先を求める
なので僕は置いておいた
ポリプロピレンのノートに
3000hPaの遺憾を表す
過去の忘れてしまいたいことを
表していると
水のすっかり抜けてしまっていることに気づく船頭

は僕だ
後ろめたくて仕方がない濡れた

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わたしの裁縫

自動人形に手をひかれて

水曜日はいまから晴れ模様

冷凍庫の霜 小皿に盛って

雨が降るよう祈って供えた

便箋だけ頼りに訪ねた

そこにはもう なんにもなくて

悲しいとかそういうのもなくて

でも少ししたら泣いた踏切前で。

まだ渡してないものがある

ウルトラレアのキラカード

持っているって嘘ついたから

弾けるって言ったベースギター

さいごのさいごの最後には

ぜんぶを渡せるはず

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b5

空想ひとつで学校へ行く
君の名前の字がついたシダ
美術室とおれば近道さ
嘘 じつは少し遠回りさ

世界の綺麗さを 信じてる
君の作文で書かれてたから
世界の狭さを まだ 笑うな
知らん顔して遊ぶ約束をする

簡単なことじゃないよ
不安で息があがる
終わりの時まで
ちょっと楽しくいたい

全力で生きるには
無邪気さが足りないけど
鐘が鳴るまで君と遊ぶ
そうあるべきだから 今は

うちゅうさいタイヒミュラー理論

おくづけで待っていた
しおかぜだけが持っている振動
パラフレーズと比喩じゃ
もどしてしまう

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宇宙際タイヒミュラー理論

奥付で待っていた
潮風だけが持っている振動
パラフレーズと比喩じゃ
もどしてしまう

大腿に住まわせた
蜜蝋をいつも
解いているね
機能の銀塩で
撮り貯めた8巻
またこれを
自己紹介ともいう

アブダクションで帰巣してる
この世の喜びは全部
魔法とレトロスペクティブと
その意味を調べてみるあなたの血漿

辞書をひいてポストイットを貼りつけて
ここから3小節先まで繰り返してお願い

体力を失っている

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音楽の教科書

生まれくる前の
光の温かい
水の降る水面の
静かな でさえ
掻きむしっていた
言葉で 遠くの
また傷ついた気もしてた

呑まれる あなたの
すべて愛おしい
読み直したい
この身から溢れる
悔しさをわたしは見れないでいる

感覚で泳いだ
あの橙のように泳いだ
両腕を抱きしめた
羽化した時そうであったように

周回遅れの わたし 置いて
おいてかないで
南京錠の x軸で
花になった 楓になるわ

10

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鍵がないの。鍵が。
どこかに落としてしまったみたい。
うん。
そう。
よく探してみた。

でも鍵がないの。
きっと、ここに来るまでに
落としてしまったんだわ。
うん。
うん。
そうね、
心の中で、道を反対に歩いてみるわ。
駅を背にして歩いてみる。

駅の前は、花畑があったかしら。
わたし、あんまり周りを見てないのね。
それから、ロータリーの向こうにコンビニがあって
そこを曲がって
もしもし?

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途中下車2

春の風がいってしまう
から
支度をする

好きなものだけ
選びとって

急いでも仕方がないよ
足がもつれて
どうしたらいいか
わからない

覚えてる?

迷子なのは
わたしのほう
嫌いなものは
切り取って



に出る
わたしの旅
かすかな花火の香り