見出し画像

詩「ドアノブ」


ドアノブ4

冬のドアノブは ひんやりとした
あいさつをくれるよ

私どもは 当然のようにひねり、こたえるよ

ああ 私ども が、
考える間もなく 動いてしまうとき
ちいさな罪は
降り続き 身を濡らす

見かけのしっぽと意味を追って
両の手を余しながら。

さりげないあいさつは
さりげないように
忘れ去られてしまって。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?