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AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト(SAA)を取得しよう、ついでにクラウドプラクティショナーも

最近知り合いがクラウドプラクティショナーに落ちました。この知り合いは、インフラ寄りのエンジニアでバリバリ経験もある方です。ただ、オンプレ系で(AWS含めて)クラウドはあまりという感じです。でも個人でAWSアカウントは作成してあり、ちょいちょいイジってはいるようでした。
あと、王道の以下の書籍も一通りは読んで臨んだとのことです。

まずは教訓(これから受験される方へ)

「クラウドプラクティショナーはエントリー向けかつエンジニア以外の職種の方も対象としている資格だが、舐めてはいけない」、です。

当初はこの記事ではSAAについてだけ触れようと思っていたのですが、ある程度経験があり一応勉強したエンジニアでもクラウドプラクティショナーに落ちることあるんだな、と知り二つ合わせて書くことにしました。
あと、実際に二つを行ったり来たりしながら学習したのですが、これがすごく効率が良かったと振り返るからです。

ちなみに、クラウドプラクティショナーはエンジニア以外の職種の方も対象としている資格ですが、エンジニア有利には変わりないです。DNSって何?IPアドレスとは?データベース?というところから始めるより、そこは知っていてそれに対応するサービス名と特徴を覚えるところからスタートの方が、有利に決まっています。

クラウドとは超単純に言ってしまうと、超巨大なデータセンター群なわけで、開発や運用を担当するエンジニアの方が、こうだったらいいのにな、あんなこといいなできたらいいな、の世界を実現するプラットフォームなので、オンプレの世界の延長です。ソフトウェア定義されているかの違いです。

当時の状況

自分のスペックや状態など

AWS経験数ヶ月(基本のコンピューティングサービスのみ)
非エンジニア
    ※ 普通に業務を行っているだけでは、対象試験の勉強にならない
会社(周り)にはAWS(これらの資格)に詳しい人はいない、要は相談できる人が周りにいない
    ※ 会社で誰一人認定資格持っていなかったです…この時代のこの業界的にマジか…
有償のトレーニングは(高いので、そして技術部門ではないので)受けさせてもらえない
勉強期間の残業時間 60時間 / 月
    ※ 休日家にいる時は、(子供が小さいこともあり)家事育児が重くのしかかる…

同じような境遇の方へ

巷には短期間でこれらを取得した話は多くありますが、正攻法中の正攻法で自分と同じような境遇の人には難しいと感じています。この話はそんな人でも資格を取るための勉強の参考になれば幸いです。

向かい風は強いが、せめてもの幸いがあった

◆週一回のジムでのワークアウト時間は確保できる
    ※後述する勉強方法の一部に関係する
会社名義のAWSのルートアカウントを使用する権利がある
    ※時間があるのであれば、予算内なら色々試すことはできる
30分始業を遅らせ毎朝20分ほどの勉強時間が確保できた
    ※ちょうどその頃時差出勤が取り入れられた
    ※家庭内には時差出勤は内緒、いつも通りの時間に家を出てた

合格に際して

SAA合格に大きく貢献したこと

①クラウドプラクティショナーの勉強にSAAが役立った
    逆もありましたが、二つを行ったり来たりしながら勉強しました。
クラウドプラクティショナーの試験がSAAの試験の前哨戦になった
   
十分な見直し時間を残して終わり、試験の方式を体験できました。

①クラウドプラクティショナーの勉強にSAAが役立った

前述したとおりクラウドプラクティショナーは、エントリー資格です。勉強用の書籍にはそこまで突っ込んだことが書いていません(書けないのだと思います)。
ココが技術系の職種の方には逆に厳しい(分かりづらい)ポイントだと考えています。フワッと書かれているので、個々のサービスの実態が掴みづらかったです。なので、私はもっと詳細に書かれているSAAの書籍も併せて読んでいたのです。

②クラウドプラクティショナーの試験がSAAの試験の前哨戦になった

クラウドプラクティショナーの試験が易しく感じました。これは上位資格の内容を勉強しているので当然かもしれません。横綱相撲は気分が良いですし、次に控えるSAAの自信になります。何より、クラウドプラクティショナーを余裕合格できるレベルに達すると、私の感覚ではありますがSAAの学習の6割は終えていると考えています。さらに、最初からSAAの方の学習にも手を出していますので、これを加味すると学習進捗はさらに高くなり、場合によってはそのまま練習問題などの本格試験対策に移行できます。
また、後述する受験方法(当日の持ち物や開始時間など)の確認をやったも同然です。

どちらも取得してしまおう!

・資格取得で評価(ご褒美)をもらえる会社にお勤めの方
・受験費用を負担してくれる会社にお勤めの方

は、どうせ勉強するなら二つ取得することをおススメします。SAAでは学べない料金と請求などもクラウドプラクティショナーでは学べるので、AWSが少なからず実際の業務で関わってくる方は、この辺りも知っておいた方が良いです。また、前述の通り本命(SAA試験)の前哨戦にもなります。
ただし、ベンダー資格ということで受験料はそこそこするので、

・自己負担で受験される方で経済的に苦しい方

は上位資格のSAAだけでも良いと思います。

✏勉強方法📚

◆試験対策本

書籍は冒頭で紹介したものと、以下のものを使用しました。
私が紹介した書籍以外にも色々ありますので、受験する試験に最新対応したものを必ず1冊はやったほうが良いと思います。

◆Well-Architected フレームワークのポイントを理解する

AWS Well-Architected フレームワーク 2020 年 7 ⽉
すべて読むのはしんどいのでポイントだけで大丈夫です。時間がある方であれば隅々まで読み、完全に理解することをおススメします。これを完璧に理解していれば、選択肢に迷ったときこれに基づくものが正解なので、自信をもって全問回答できます。ちなみに、これはAWS社公式のものですがAzureでもGCPなどでも基本的に同じで、クラウドの大前提の考え方です。

こちらのニュースは(障害含めた)対応のすばらしさが大きな話題でしたが、AWS自身も日本において、2019年8月に発生したAWS東京リージョンの大規模障害を起こしています。

AWSに限らず全てのシステムは「Design for Failure」に基づいており、根底に障害発生は前提です。その上で、発生は最低限に抑えよう、起きても最悪の事態にならないようにしよう、起きたら迅速に対処できるようにしようなわけです。
資格取得に関わらず、このフレームワークは非常に勉強になります。

◆YouTube 動画 (AWS 公式/非公式)

馴染みにのないサービス(言葉)を見ても中々頭に入ってこないものです。概念は動画やブログ記事など、初学者に分かりやすく解説してくれているコンテンツを活用するのがおススメです。そのあとだったり、理解が難しい部分はこういったコンテンツを併用して利用すると知識が定着しやすいです。
また、何回も見て(聞いて)いると、耳にフレーズが残ったりもするので試験中に思わぬところで正解を導く材料になったりもします。

また、中々机に向き合う時間が確保できない方にも動画は大変オススメです。わたしは、お皿を洗っている時間とジムでランニングマシンで走っている時間に、AWSの技術系動画をみて学習しました。
食休みでソファーで寝っ転がっているとき、電車に乗っているときなどの時間も活用できます。

とくに私は「くろかわこうへい」さんの解説動画に大変お世話になりました。

当時はなかったですが、現在は以下のような別チャンネルも創められて、試験対策にはもってこいの内容になっています。

これまた当時はなかったですが、現在は以下の書籍も販売されており、試験対策と並行して学習することで効率が上がると思います。

◆実際に触る

本業はマーケですので、業務の合間などであえて時間を作らないと難しかったですが実施していました。AWS管理者としての権利は持っていますので。
そうでない方は、個人でアカウント作成し実際に触れる機会は絶対に作った方が良いです。学習目的なら大した負担にならないです。

◆業務の合間にググったり調べて勉強する

退屈な会議や出る必要のない会議など、業務時間中にムダはいっぱいですよね。そんな時には逆にチャンスと捉え勉強しましょう。
リモートワーク、オフィスワーク、業務端末、監視体制など労働環境によってやり易さは異なるかとは思いますが、スマホでもなんでも隙あらば活用して勉強しましょう。

◆いつでもどこでも参照できる場所に勉強した内容をまとめる

私の場合は、o365が業務環境ということもあり、OneNoteにまとめて隙間時間に勉強しました。業務PC、スマホ、タブレットなどインターネットさえ繋がれば情報を引き出せますし、編集も可能です。あと、Evernoteも活用しています。
ちなみに、OneNoteは非常に便利な神アプリとして私は普段使用しています。これの便利な活用方法やショートカットキーなど別の記事でぜひとも書きたいです。

やった方が良い試験対策

◆模擬試験(有償)受講

お金の問題はありますが、公式の模擬試験は慣れるという意味でも受けておいた方が良いと思います。市場に出回っている問題自体少ないので、少しでも足しにした方が良いです。

◆試験対策本の付録の試験問題

これも同様の理由で大切です。むしろここでしかたくさんの問題に触れることはできないと思います。解説があるのが最大のメリットですので、なぜその答えが導き出されるのか?をしっかり一問一問つぶしていくことをおススメします。

◆連休後半日の午前中受験

横綱相撲がとれる状態になっていれば、いつでも良いですが、特にSAAについては文章量も難易度もそもそも試験時間もクラウドプラクティショナーより長いです。仕事が終わったクタクタの状態よりも、シャキッと集中できるコンディションで臨むことが望ましいです。もちろん、前日に飲みすぎて二日酔いとかはダメですよ(笑)
万全を期すならば、土日休みの方であれば、土曜日(試験前日)に最後のおさらいをして、日曜日(試験本番)に体調万全で臨むのが良いと思います。私はそうしました。

◆受験方法(当日の持ち物や開始時間など)の確認

ある意味ではこれが一番大事かもしれません。実際私の同僚は、せっかく申し込んだのに、持参した身分証明書が足りず受験できませんでした。実力はバッチリだったので、すぐに再申し込みをして後日合格していましたが。
実際取得したい本命はSAAなわけですし、クラウドプラクティショナーの試験方式と同様に受験すれば余計な不安はさらに減ります。私はテストセンター方式で、会場も全く同じところで受験しました。大学などの受験でも、事前の会場下見は結構行われたりしまうよね。場所はどこだ?受験時の注意事項は?となると、実力が出し切れない場合も多いです。せっかく勉強してきたのですから、つまらないことで足をすくわれないようにしましょう。(会社負担かどうかは置いておいても)高額な受験料を払いますし。
私はテストセンターで受験しましたが、最近では自宅やオフィスなどでオンライン受験も可能なようです。

◆勉強時間の確保

これは、特に社会人一人暮らしの方や所帯持ちの方にとっては、合否を左右する大きな課題と思います。以下は現在私として大変助かっている家電です。この当時はルンバしか保有していなかったですが、妻が育休中であったこともありそこは助けられました。
長期にわたって家事時間をこの程度のお金で買えるなら、こんなに助かる物はありません。食洗器については以前に記事にしたLinuC101試験勉強時には大活躍してくれた、工事が不要な優れものですし、ドラム式洗濯機は洗濯物を干す時間をほぼ皆無にしてくれます。雨の日でも干す場所不足で困りませんし、効果絶大です。

さいごに

実力(スキル)をつけるためには、公式ドキュメントを読むことや実際に手を動かして体験することが重要です。試験に受かってからも、スキルと実力アップは行いましょう。

資格要否論争は巷でしばしば起こり、先に述べましたが私は賛成派です。もちろん、資格があるから実力があるとは思っていませんが、最低限の知識保有の証明書になりますし、基本的に努力が必要です。

私は立場上中途採用面接を行いますが、資格は体系的なスキル保有の目安と自己学習による努力が可能な人間かを見極めるのに一つの指標にしています。業務上だけで身につく知識やスキルだけでは視野が狭くなりますし、スキル評価の客観的な判断も難しいです。
何より、程度によりますが入社してから少なからず学習してもらわなければなりません。100%必要スキルがマッチしてることは稀ですからね。教育の余裕がない会社であれば尚更です。

いかがでしたでしょうか?
理論と実践、両輪で頑張っていきましょう!この記事が少しでも誰かのお役に立てれば幸いです。

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