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アシンメトリーな日記 : 36日目

日本語のことば

今回は日本語の言葉の細かなニュアンスについて、書ききれなかったので2日に分けて投稿します。

僕はアメリカ留学を経て日本に帰国して気づいたことがある。
何故か皆さんが「頑張れ」という言葉をたくさん使っている。
なぜだろう?

「さよなら」のように「頑張れ」を使っている
「ご機嫌よう」のように「頑張れ」を使っている

24歳でアメリカへ留学するまでは日本で生活していて、あまり意識もしないでたくさん使っていたのだろう。

帰国してからそのことに違和感を感じた。

「頑張れ」と言われた人は、ぐうたらな奴で頑張らない人なのか。

いや、それなりに頑張っていると思う。

「頑張って」という言葉を

「こんにちは」「ご機嫌よう」などの挨拶の言葉と混合しているのか。

休日に会って酒を飲む時、乾杯は「お疲れ様」と大半の人はグラスを酌み交わすだろうし、そのことに疑問は持っていないと思う。

要は、色んなことを考え無くて済むから楽なんだろう。

以前TV番組でこんな紹介があった。

日本は欧米に比べて、大人もアニメ(漫画)が好きな理由として、あまり深く考えなくても楽しめるから良いからという理由だったと覚えてる。

それじゃあ「頑張れ」「頑張る」

とはどういいう状態のことをいうのか?

がんば‐る【頑張る】
1. 忍耐して、努力しとおす。気張る。
 「よく―・って見事に仕上げたものだ」
2. ゆずらず強く主張し通す。
 「―・って言い返す」

ーWeblio辞書参考


少し視点を変えてみると
欧米では、キリスト教が主流の宗教。
古代ギリシャでは労働は苦、または奴隷のような身分の低い人がする苦行という文化がある。

「労働=罰という認識」

日本では戦後頑張ってきた人への労いと感謝も込めてなのか
「労働=価値」
とした文化が現代でも根強く残る。

参考文献
https://www.hrpro.co.jp/agora/6121

だから今でも日本では「頑張って」と言ってきてるんだと思う。
添付した辞書の文言を参考にすれば、「頑張る」とは、忍耐強く歯を食いしばって。

しかし、そういう時代はポケベルと一緒に終わってしまった。

それではまた、あす!