師岡極楽

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最近の記事

小説「ずんぽこ」

ずんぽこは小学生である。 ずんぽこは本名を春家らいらというがこれを酷く嫌っている。理由は「全部外来語だから」という。かと言って日本語が特に好きなわけでもなく、好物であるプリンを皿に移す際のオノマトペから自身を「ずんぽこ」と称す様になったのだ。それはずんぽこからしたら独自言語なのだ。 ずんぽこは革命家である。イデオロギーはまだ無い。 ただ、それはずんぽこが無学故に自身の思想をカテゴライズする文法が見つかっていないだけであり、ずんぽこには独自の主義がある。 それは西側東側である

    • ロックンロールは頭で考えるもんじゃねぇけど、たまには頭で考えてレッツロックしようぜ

      俺が中高生の頃。 既にルースターズは解散して20年以上が経過していたが、当時活動していた日本のロックンロールバンドの多数がルースターズの影響化にあった事、同じ頃に海外で起きていたロックンロール・リバイバル(当時「いや、リバイバルもクソもロックンロールは別に一回も終わってねーだろ」と思ってた)の影響でルースターズ・リバイバル的な空気があった。 かくいう俺もルースターズはめちゃ好きだった。 ただ、そのカッコ良さの理由が説明できなかった。 ルースターズは「日本のパンクの名盤」的

      • 読んでない人にこそ知ってもらいたい「疾風伝説 特攻の拓」に見る所十三先生の凄み

        今から79年前。 世界最悪の規模で行われた第二次世界大戦が日本の降伏を持って終結した。 戦後、日本はアメリカGHQの指導の元、様々な改革が行われ、その後1952年に日本は主権を回復。 その後、怒涛の経済発展を遂げる事となる。 中でも日本が得意としたのが自動車、バイク、家電といった工業である。 性能、安価さ、アメリカの産業を破壊するほどの勢いで急成長する。 さしずめ、特筆すべきはHONDAの技術者であった本田宗一郎のエンジン技術で、世界初のロータリーエンジンを開発した事は20

        • Say good bye

          このnoteにたまに出てくる極道紛いの叔母が急死した。 コントの様にバタバタと親から連絡があり、墓に関して俺が余計なことを言ったとから何とかで危篤の心配おってけぼりにやんややんやと言い合いになる。 半年前までバカバカ酒飲んでたのに。 息子である従兄弟は絶縁していて無視だという。 それでも、なんだか叔母らしい、バタバタとした、それでいて周りをやたらと巻き込む様な生き様だったと思う。 俺は久しぶりにフィジカルが弱っていたのだが、自転車で夜中に通夜に行った。 叔母の顔を見る。 こ

        小説「ずんぽこ」

          ビーフシチューを作ろう

          ここ4日はライブに行きまくった。 純粋な三連休は久々だったし、何か制作に追われてるわけでもないのでのんびり楽しもうと思った。 が、ちょいとばかり暴飲暴食が祟ってむしろ体調が悪化した。 特に一昨日の夜はずんぼりと酒飲んでその後超こってりラーメン食べたら具合悪くなり、にも関わらずに酔っ払って爆安弁当を2個も買って帰り、その日のうちには食えずに翌朝食べた。 以降、酒で荒れて胃がボロボロになって何も食えずにライブに行き、ライブを存分に楽しみ(本当にどのバンドもカッコよく、盛り上

          ビーフシチューを作ろう

          能力バトル漫画を作ろう2

          「正統性」 その言葉にオレは狂っていた。 来る日も来る日もどうやったらオレは能力バトル漫画を書く正統性が得られるのかを考えた。 オレが書きたい能力バトル漫画はハッキリ言えば「オレ版のジョジョ」である。 主人公の後ろにオーラを纏ったキャラクターがいて、キザなセリフでお互いを出し抜きあう。 「これ以上続けるとオマエ…“死ぬ”よ?」 「通じないんじゃあない…、通じる事さえできないのさ」 「これが真の…“チカラ”…」 「ヤツは最初から“動いてなんか”いない!」 テンプ

          能力バトル漫画を作ろう2

          能力バトル漫画を作ろう1

          「厨二病」 と聞いた時、あなたは何を想像するだろうか? 簡単で意味が強い英語の技名であるとか、妙に回りくどくて気取った台詞回しであるとか、変に格好つけたポーズであろうか。 「中学生2年生くらいが喜ぶ要素、そしてその影響下から中学生2年生でなくとも抜けれない状態」を意味するわけだが、オレが思うに中学生2年生の感覚というのは少年層、青年層においてちょうど中間値となるので、決して軽視するものではないと思う。 この厨二的感覚を嘲笑っているとビジネスや政治など現実的でいわゆる真面

          能力バトル漫画を作ろう1

          シャンプー=ドラッグ

          俺は昔、シャンプーとリンス(トリートメントなど含む)が嫌いで親に怒られて嫌々使っていた。 髪を染める様になってもあまり変わらずで、ある時に人に髪の荒れ方を指摘されたのでハゲを恐れてシャンプーやトリートメントに(人並みのちょい下くらいには)気を使う様になった。 しかしある時、バンドの先輩にバスルームを貸した時、シャンプーを使っている事がよくないと指摘された。シャンプーは頭の脂を落としすぎる、リンスだけやるのが良いと言われた。 確かに先輩は会ってからずっと頭が赤髪(たまに金髪)

          シャンプー=ドラッグ

          gigi Never Die

          昨日のgigiは全員が主役って感じで良かった。 EOPは特に気合が明らかにいつも以上に入っていて狂気にも似た凄みを感じた。(最後まで見たかったけど打ち上げの用意で見れず) EOP、特にミナコさんミーミー嬢はgigiと関係が古く、そして深いのを知っていたので、緊急閉店を知ってショックが大きいだろうと思っていた。 が、その翌日くらいに企画を発表して驚いた、というか敬服した。 ゼロの状態から1週間後である。普通の人なら「さすがにイベントまでは出来ないよなあ」と思うところが、

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          超東京マキノギャバリオンのキャラとメカ

          ・未来日本側 「マキノ・タカユキ」…1500年も続くウゴン(未来の日本語で「うどん」のような料理の事)の名店、「マキノ」の後継者。15歳。 小さい頃からウゴン一筋で修行してきたのに、マキノギャバリオンに乗る羽目になってムカついている。そのためかぎゃばりぎゃんのと仲悪い。 いわゆるコミュ障であるが、戦中の突然の閃き、そしてウゴン職人としての才能(=マキノギャバリオンの操作能力の高さ)は目を見張るものがある。 「ぎゃばりぎゃんの」…本名不明。16歳。未来日本のぎゃんの。(ぎゃ

          超東京マキノギャバリオンのキャラとメカ

          超東京マキノギャバリオン

          最近、ロボットアニメが衰退している。 ロボットアニメの原作を見ていると、歴史に沿っている事がよくわかる。(※例外・新世紀エヴァンゲリオン) そこで、俺もまあまあ歴史を学んだので今ならロボットアニメの原作が作れるかもしれないと思って書いてみた。 是非、どなたかアニメ化してほしい。 ちなみに対立構造として面白いか否かしか考えてないので、政治的なメッセージとかは全くない。 超東京マキノギャバリオン 時は西暦3400年。1350年前に起きた「超祖国戦争」によりユーラシア大陸、アメ

          超東京マキノギャバリオン

          極楽のバトルハイスクール③完結編

          俺の通っていた高校の偏差値をあらわすようなエピソードが一つある。 時は2001年9月11日。 アメリカでの同時多発テロは日本のヤンキー高校生達にも衝撃を与えていた。 放課後に銀太達数名とたむろし、みんなでおいテロヤバいよな、今度は日本も狙われるんじゃねぇか、などと、テロがなんで起きたのかもよく分からない俺達がビビっていると銀太が「俺、次に狙われる場所、見当ついてるぜ」と神妙な面持ちで言う。 「銀太、マジかよ」 銀太は仲間の中ではギャグも機転が聞いて面白いし、勉強も俺たち

          極楽のバトルハイスクール③完結編

          極楽のバトルハイスクール②

          ギャグでH中(前回S中と書いたが誤りです)の頭だと言ったらマジにとられて同学年のヤンキー全員を敵に回した俺は、以降バトルを繰り広げる事になる。 俺は持ち前の発想の転換とハッタリでこれらをのらりくらりと潜り抜けた。 中でも役に立ったのが「偽引き分け」という秘技である。 ダントツで族が多く競合ぞろいのY中の危ない奴エースケ(仮名)戦である。 エースケはあしたのジョー、あるいはスネ夫のような直角に飛び出た直毛という凄い髪型で、常に手で口元を隠すと言う危ないルックス、その上カッ

          極楽のバトルハイスクール②

          極楽のバトルハイスクール1

          ※当時の話でうろ覚えなので、当時の同級生の皆さんは暖かい目で見守ってください。 最近「ジョジョの奇妙な冒険」に再びハマり、空条承太郎の帽子というなんの生産性の無いものを買い、俺の家で開いた忘年会でそれを被って回って、意外にも某氏が「俺は高校の頃、進学校だったからこういう帽子を実際に被っていた」と聞き驚いた。 俺の高校生活は短かった上に、高校外のことの方が色々あったのであまり思い出が無いと思っていたが、思い返してみればギャグ系ヤンキー漫画みたいで面白かったエピソードがあるので

          極楽のバトルハイスクール1

          日記

          仕事終わりに何の予定も無く、深夜の親不孝に行くと宇都さんと遭遇して、そのまま道端で飲んでいると先輩がすぐ近くで飲んでいたようで、呼ばれて集合する。 4時まで飲んだ。 翌日、東京の友達が遊びに来ていたので会う。 かなり楽しみにしていたが前日飲みすぎてグロッキーだったのが悔やまれるが、話したかった話がほとんど出来た。 今や何でも話せる数少ない友人の一人である。 本当に俺の事を思って話してくれているのが分かるし、女性ならではの視点がするどい。 本当に大事な仲間である。 ドラムを

          ローストチキン

          俺はローストチキンとフライドチキンが好きでない。 味はとても好きで、子供の頃は大好物だった。 なんでかと言うと昔こういうことがあったからだ。 俺の実家には領地内に親父が製図の仕事をしていた頃の事務所があり、製図を辞めてからも人に貸したり、倉庫として使ったり、俺のアジトになったりして活用されていた。 ある時、その事務所を親父は知人に住処として貸していた。 その知人は凄く変な夫婦二人で、夫は60代くらいのマッドサイエンティストの様な風貌で、よくヒヒヒと笑い、嫁はこれまたいつ

          ローストチキン