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gigi Never Die

昨日のgigiは全員が主役って感じで良かった。

EOPは特に気合が明らかにいつも以上に入っていて狂気にも似た凄みを感じた。(最後まで見たかったけど打ち上げの用意で見れず)

EOP、特にミナコさんミーミー嬢はgigiと関係が古く、そして深いのを知っていたので、緊急閉店を知ってショックが大きいだろうと思っていた。

が、その翌日くらいに企画を発表して驚いた、というか敬服した。

ゼロの状態から1週間後である。普通の人なら「さすがにイベントまでは出来ないよなあ」と思うところが、思うもクソない、即行動。
そしてその3日後くらいには福岡ハードコアオールスター級のメンツが揃っていた。
これには尊敬も敬服も通り越して恐怖すら感じた。もちろん良い意味でだ。

余談だが、俺は数ヶ月後にイベントを予定していて、自分なりにアイディアをまとめていたりする。

今回は時間があるが、開催まで2ヶ月を切ってる状態でイベントをする時などは「もっと時間があればなあ」なんて思ったりする。

そんな自分を心底大甘ちゃんだった、とEOPに気付かされてしまった。

とはいえ、今回は自分の出番はないだろう。それにさすがに仕事が入っていたので、イベントに参加出来そうにもない。ジジもEOPも気持ちとしては応援しているので顔ぐらいはどうにか出したいなあと思っていた。

そう思っていた矢先、イベントの2日前にミナコさんと健太氏から「たこ焼きで出店出来ないか」と連絡があった。

普段、俺はライブでたこ焼きを頼まれた時はフルの状態で営業出来ない限りは断っている。
市販のたこ焼き機などで味や調理法を変えればやれない事もないが、たこ焼きで食ってるプライドと店の看板があるからだ。

我々はとても仲が良いが、2人とも俺の状況がよくわかった上で笑いをまじえながらも真剣に、そして強く頼まれた。覚悟が違うと思った。
正直いって、こんな緊急の近々でイベントを組むわけだし、怒涛のようにやる事あるはずだから、軽いノリで俺にフード頼んでいてもよかったはずである。

しかし全然違った。
たこ焼きをジジで焼くのは厳しいと話した上で、深夜に渡るまで深く細かくミーティングした。
EOPがこのイベントが急だからと言って、何一つ手を抜かず、そしてとにかくgigiの為に、急遽出演してくれたバンドやDJの為に真剣に取り組んでいるのが強く強く伝わった。

たまにミナコさんがたこ焼きを買いに来てくれて、「今からジジに行くから差し入れするんだ」と笑ってる姿を思い出した。
それの最後かもしれない。俺はどうにかフード出す、と2人に約束した。

翌朝、店で社長に事情を話した。端折る事無く全部説明した。
社長は1秒も迷わず「うん、出店してきいよ。ちゃんと仕事じゃん、むしろ話持ってきてくれてありがとう。」と言ってくれた。
社長は優しいので、急でも俺がこう頼めば承諾してくれるだろう、とは思っていた。だからこそ自分としてはそれに甘えたくない。
しかしEOPの本気度はそうするに匹敵する程に強かったので、俺も頼むことにした。
社長とよしえさんは幼馴染で、gigiにも行った事がある。それもあったと思う。
最初、機材を減らして車を使わずに酒を飲みながらやろうかと思っていたが、なんだかそれでは全然緩いではないかと思って車を使う事にした。正解だった。

当日、gigiに着くとはるちゃんがワンオペだったので、俺も手伝う事にした。
散々通ったgigi、しかしキッチンに入るのは初めてだった。

お客さんは急なイベントだったがめっちゃ来た。
はるちゃんは猛スピードでドリンクを作り、途中もはや新人バイト的なノリで俺も酒を手伝った。フードもよく売れた。
なので酒飲むもクソもなく、怒涛の様に忙しく1日が終わった。ハードコアの爆音の中で焼きそばを焼くのは中々にシュールな体験だった。

ただフード出すだけでドラマがあるんだから、冒頭に書いた様に、きっとみんなそれぞれのドラマ、想いがあったんだろうな、と思った。

片付けを終え、さあやっと酒が飲めるぞとジジに戻るとオクムラユウスケさんとアビ君が来ていた。
アビ君もはるちゃんも大きくなったもんだなあ、と思ったし、本人達も思っていた。
はるちゃんを初めて見たのは多分ラウンジサウンズの弾き語りで、アビ君はたこ焼きイギーポップで当時4歳くらいの時に会い、泥酔した迷惑客をコテンパンにして追い出していた。
それから時が経ち、はるちゃんに新人バイト的なノリで指導を受けたり人生アドバイザーとして相談に乗ってもらい、アビ君とは一緒にラップ曲を制作したりしているわけだから人生ってやっぱどうなるかわかんなくて面白いな。
ライブの写真は忙しすぎて全然撮れなかったので、2人の写真を撮った。

改めて、gigiの存在のデカさを覚えながら激しい一日が終了した。
俺にとっても怒涛の週末〜週頭だったので本日は力尽きた。
そして強烈な二日酔いから今ちょっと復活してきた。

皆様、本当にお疲れ様でした。
gigi never die!!

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