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映画通がおすすめするリピート名作

ペーパームーン

今日は1973年公開の映画「ペーパームーン」についてお話しします。この映画は、ピーター・ボグダノヴィッチ監督、ライアン・オニールとテータム・オニールが主演するコメディドラマです。映画は、アルバート・M・フィンニーの小説「アディ・プレイ」を原作としています。

物語は、1930年代のアメリカ大恐慌時代を舞台に、ライアン・オニール演じる詐欺師のモーゼス・プレイが、母親を亡くした少女テータム・オニール演じるアディ・ローガンズと出会うところから始まります。

モーゼスは、アディの父親である可能性があると知り、彼女を親戚の家まで送り届けることにします。道中、二人は詐欺行為を続けながら絆を深めていき、最後には本物の家族のような関係を築くようになります。

それでは、この映画の見どころを3つのポイントに分けてご紹介します。

1. 白黒映像の美しさ

「ペーパームーン」は、白黒映像で撮影されています。このスタイルが1930年代の雰囲気を見事に再現しており、映画全体にノスタルジックな美しさを与えています。映像の質感や陰影が、ストーリーに深みを持たせています。

2. 笑いと感動のバランス

この映画は、コメディとドラマのバランスが絶妙です。モーゼスとアディの詐欺師としての冒険は、ユーモアに溢れており、観客を笑わせます。一方で、彼らの関係が次第に深まり、感動的な瞬間も多く描かれています。この感情のバランスが、映画を特別なものにしています。

3. ロードムービーの醍醐味

「ペーパームーン」はロードムービーの要素を持っており、アメリカ中を旅する中で様々な風景や人々との出会いが描かれます。これにより、観客は1930年代のアメリカを体感することができ、物語の進行に伴って新たな発見が続くため、飽きることがありません。

本当の親子であるライアン・オニールとテータム・オニールの絶妙な駆け引きが見られるこの映画、「ああ観て良かった」という満足感が得られることは間違いありません。本noteイチオシです!

酒とバラの日々

1962年公開の映画「酒とバラの日々」についてお話しします。この映画は、ブレイク・エドワーズ監督、ジャック・レモンとリー・レミックが主演するドラマ映画です。映画は、J.P.ミラーの同名テレビドラマを原作としています。

物語は、ニューヨークで暮らすジャック・レモン演じるPRマンのジョー・クレイが、リー・レミック演じる秘書のキルステンと出会い、恋に落ちて結婚するところから始まります。

二人は最初は幸せな結婚生活を送りますが、次第にアルコール依存症に陥っていきます。ジョーの酒癖が悪化する中で、キルステンも酒に逃避し始め、二人は共にアルコールに溺れていきますが、二人の運命はいかに…というお話です。

それでは、この映画の見どころを3つのポイントに分けてご紹介します。

1. リアルなアルコール依存症の描写

「酒とバラの日々」は、アルコール依存症の恐ろしさとその影響をリアルに描いています。登場人物たちがどのようにして依存症に陥り、その結果として生活がどれほど壊れていくかが、詳細に描写されています。このリアリティが、映画のテーマの重さを際立たせています。

2. 印象的な音楽

この映画の音楽は、ヘンリー・マンシーニが手がけています。特に、映画のタイトル曲「Days of Wine and Roses」は非常に有名で、美しいメロディが映画の雰囲気を一層引き立てています。この曲は、映画の悲哀と希望を象徴する重要な要素となっています。

3. 心に残るストーリー展開

映画のストーリーは、登場人物たちの成長と挫折を描いており、観客に強い印象を残します。ジョーとキルステンがアルコール依存症から立ち直ろうと奮闘する姿や、最終的な結末は、感情的に深く訴えかけるものがあります。このストーリー展開が、映画を見終わった後も観客の心に残ります。

スケアクロウ

1973年公開の映画「スケアクロウ」についてお話しします。この映画は、ジェリー・シャッツバーグ監督、アル・パチーノとジーン・ハックマンが主演するドラマ映画です。

物語は、刑務所から出所したばかりのジーン・ハックマン演じる元船乗りマックスと、アル・パチーノ演じる放浪者のフランシスが偶然出会い、友情を深めていくところから始まります。マックスはピッツバーグで洗車場を開く夢を持っており、フランシスは別れた妻と子供に会うためにデトロイトを目指しています。二人は一緒に旅を続ける中で、様々な困難や試練に直面し、互いに支え合いながら成長していきます。

それでは、この映画の見どころを3つのポイントに分けてご紹介します。

1. ロードムービーとしての魅力

「スケアクロウ」は、典型的なロードムービーの要素を持っています。アメリカ中を旅する中で出会う多様な風景や人々、そして旅を通じて主人公たちが経験する冒険が、映画の大きな魅力です。観客は彼らの旅を通して、新たな発見や成長を感じることができます。

2. シリアスとユーモアの絶妙なバランス

この映画は、シリアスなテーマを扱いながらも、ところどころにユーモアが散りばめられています。マックスとフランシスのやり取りや、彼らが直面するトラブルに対する反応が、観客に笑いと感動を同時に与えます。このバランスが、映画を一層魅力的にしています。

3. 強い友情と人間ドラマ

「スケアクロウ」は、マックスとフランシスの友情が物語の中心にあります。二人が互いに支え合い、困難を乗り越えていく様子は感動的で、観客に深い印象を与えます。また、彼らの個人的な成長と変化が丁寧に描かれており、観る者の心に強く響きます。

最初はどうしようもない荒くれ男のジーン・ハックマンが、アル・パチーノとの交流を経て、少しずつ変わり始めていく様子は感動的です。
何度見ても、心に響く名作です。

ローマの休日

1953年公開の映画「ローマの休日」についてお話しします。この映画は、ウィリアム・ワイラー監督、オードリー・ヘプバーンとグレゴリー・ペックが主演するロマンティック・コメディです。

物語は、ヨーロッパの架空の国の王女オードリー・ヘプバーン演じるアンが、公務に疲れ果ててローマを訪れるところから始まります。彼女は一日だけ普通の生活を楽しむために宮殿を抜け出し、グレゴリー・ペック演じる記者のジョー・ブラッドレーと出会います。

ジョーは最初はスクープを狙ってアンに近づきますが、次第に彼女との時間を通じて本物の友情とロマンスが芽生えます。最終的にアンは自分の義務を果たすために宮殿に戻ることを選びますが、二人の間には忘れられない一日が刻まれるというお話です。

それでは、この映画の見どころを3つのポイントに分けてご紹介します。

1. ローマの美しいロケーション

「ローマの休日」は、ローマ市内の実際のロケーションで撮影されています。スペイン広場、コロッセオ、トレビの泉など、観光名所が映画の中で美しく描かれており、観客はまるで自分がローマを旅しているかのような気分になります。この美しい景観が、映画にリアリティと魅力を加えています。

2. シンデレラストーリーの魅力

映画の中心には、王女が一日だけ庶民の生活を楽しむというシンデレラストーリーがあります。王女のアンが自由を満喫し、普通の人々との交流を楽しむ様子は、観客に夢と希望を与えます。特に、アンが体験する小さな冒険や出会いが、物語に温かさとユーモアをもたらしています。

3. ロマンティックなラブストーリー

「ローマの休日」は、ジョーとアンの間に芽生えるロマンティックなラブストーリーが魅力です。彼らの関係は、単なるロマンスに留まらず、友情と相互の尊重が根底にあります。この純粋な愛の物語が、観客の心を温かく包み込みます。

すでにご存じの通り、映画史上、燦然と輝くこの名作は、何度観ても色褪せることはありません。「古い映画はちょっと苦手」と食わず嫌いの若い人にも、ぜひ観てほしい作品です。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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