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著者インタビュー #08【鈴木 彩子(アヤコ先生)さん】

今回は2020年3月20日に発売し、好評発売中の『ほめられる子に変わる!習い事のウラ技 子どもは「マインド」で大きく伸びる』。その書籍の著者である鈴木 彩子さんに、執筆時のエピソードや内容についてのポイントなどについて伺いました。

著者プロフィール

鈴木 彩子(アヤコ先生)

ダンスの先生
ダンスでもっと自信がつく!ハッピースマイルダンススタジオ主催。
東京理科大学在学中の21歳でダンス講師をスタート。理論的な考え方とダンスで鍛えた運動神経で頭角を現す。卒業後、2年間ダンス留学し、人生を大きく変えるダンスの恩師に出会い、LAダンスフォースコンテストなどで優勝を重ねる。帰国後、ダンススクールや教育機関でのダンス講師としてダンスの楽しさを伝え、独立し自身のダンス教室を開校。ダンスの技術だけでなくハートも強い子を育てたいと、NLPプラクティショナーやLABプロファイルの心理学系資格、NESTAパーソナルフィットネストレーナーの資格を取得。感覚だけでなく科学的裏付けや身体の構造をもとに進めるレッスンがわかりやすいと評判になり、18年間で2000人を超える人にダンスレッスンを提供。特に、引っ込み思案や運動が得意でないお子さんもしっかり上達させることに定評がある。また、ダンスの振り付け解説をしたYouTubeは合計200万再生回数以上。「自信のない子が堂々と踊るようになる!運動が苦手な子も踊れるようになる」とスタジオは地方ながら大人気。

著者インタビュー

――まず、出版してみて周りの反響はどうでしたか。

鈴木:何より現在の生徒さんとその親御さんにとても喜ばれました。上達のために必要なこと、考え方の「こうすればよかったんだ!」の気付きがたくさん伝えられました。
また、私の経営しているダンススタジオの入会希望の方たちにも、本を通して子どもたちに対する関わり方を伝えることができております。

――お仕事にも大きく影響があるようで良かったです! では、本題に。なぜ本作を書きたいと思ったのかを教えてください。

鈴木:ダンスレッスンという限られた時間の中で、子どもたちに伝えられることに限界があったこと、レッスンには来ていないお母さんお父さんたちにも知っていただくことで、ご家庭での関わりも変わってくるという確信がありました。
もともと私自身が意図をもって指導していても言葉が足りないために誤解されて解釈されることもあり、とても悔しい思いをしたことがあったんですね。

周りにはたくさんの先生仲間がいますが、どの先生もそういったすれ違いで少なからず悩んでいました。そしてお母さんたちとコミュニケーションをとっていく中でも、このすれ違いには全部お子さんをよくしたいという思いからであり、すれ違いパターンもわかってきました。
そこを埋めていくための、「レッスン以外のお伝えできるもの」が必要だと強く感じ、本を書くしかないと情熱に突き動かされました。

――なるほど。伝わり切らない部分を言語化してあることで、すれ違い箇所が埋められるということですね。そもそも鈴木さんがダンスをはじめたきっかけは何でしたか。

鈴木:きっかけは、ただただ初めてダンスを見たときの衝撃や憧れです。そこからダンスの奥深さにのめり込んでしまいました。もともと運動が苦手だったり、人前で自分を出すことが苦手だったりしたのですが、ダンスをやっていく中で、運動ができるようになり、気持ちも大きく変化しました。

子どもたちに自信をもってほしい、人前で堂々とできる子になってほしい。でも何をしたらいいのかわからない……というときにダンスをやってみたら、きっとお子さんに変化を感じるはずです。運動も苦手な子こそ、ダンスで神経系のトレーニングをやってほしいですね。どんなスポーツにも応用できる基礎的な体の使い方を学ぶことができます。

――学校教育でもダンスが必修化されていますし、運動面だけでなく自信がついたりメリットが多いですね。鈴木さんはメンタル強そうですが、
執筆時に大変だったことや苦労したところは何でしたか。

鈴木:私は言葉で表現するよりも、ダンスやアートで表現することに人生の時間を使ってきました。改めて自分の感覚や想い、情熱、すべてを言語化して伝わる言葉にすることは大変な作業でした。
その分楽しくて、ワクワクする作業でもありましたが……あ! 私こんなこと考えていたんだ! と文章にすることで、自分の脳内がわかる瞬間があったりと新鮮でした。

――大変な状況の中でもワクワクするとは、サイヤ人タイプですね(笑)それでは、本作はどんな人へ特におすすめしたいですか。

鈴木:お子さんが習い事をしている親御さん。何か人から指導を受けていて上達したいと思っているすべての方。伸び悩んでいてモチベーションが下がっているときも、本を読むだけでやる気が湧いてきますのでお勧めします!

――本作の教えを読者が最大限に活かせるように、有効な読み方を教えてください。

鈴木:本の内容はすべてどの章もつながっていまので、まずは全部読んでいただきたいです。そのあとに、習い事を続けていく中でつまずいたり、振り返りたいときや、うちの子なんか最近やる気ないなあ、伸び悩んでいるなあ、など変化を感じたときに、辞書のように必要な章を読み返しにきてもらえたらと思います。

――状況に応じて読み返すことで、本をまた活かせることができますね! 本作で一番気に入っている推しのポイントはどこでしょうか。

鈴木:「習得」をインプットだけでなく、1つのインプットに対して「定着」と「アウトプット」を重ねると習得が深まるというアイデアを、ぜひ持ち帰ってほしい!
何か学ぶとき、どんどん上のレベルに行きたくて定着とアウトプットがおざなりになってしまいがちです。学びは収集ではなくて、深めることで実力となっていきます。

――学びという点でお聞きしたいのですが、コロナの影響もあり、教え方や指導の仕方などに変化はありましたか。

鈴木:一番大きいのは発表の場がなくなってしまったこと。人に見せることで得られる自己重要感というものがあります。その分Zoomや撮影でのカメラワークでの表現を伸ばすことができました。
また、身内で対策をしてのステージをやり、ステージは与えられるものではなく、みんなで作るもの、という大切さも伝わったように思います。

――発表の場がないというのは、とても大きな影響ですね。本書の中で習い事選びは「お子さんの人生を考えるきっかけ」といっていますが、ウィズコロナの時代では、十分に学ぶことが難しい世の中でもあると思います。この状況の中で、親として子どもの将来を考えるために、どういった意識や行動が必要だと思いますか。

鈴木:環境の大きな変化は子どもたちの心境も大きく変えたように思います。特に最初の緊急事態宣言で学校がお休みになったときのショックはとても大きかったです。習い事のお教室も軒並みおやすみとなりました。

大人にとっての1か月と、子どもたちにとっての1か月、大人の1年と子どもの1年は大きく感じ方が違います。その子どもたちの心の変化に大人がついてこれていない場面も多くあるのではないかと思います。

コロナがきっかけで習い事をやめたり、移ったりしたご家庭もとても多いと思うのです。せっかくやってきたことができなくなってしまって、急にモチベーションが落ちたりしたかもしれない。
そんなときは、もう一度第1章の「習い事えらび」を読んでいただきたい。本当に好きなことを思い切りやれる。好きのもとを見つけていく。緊急事態宣言はご家庭にとって、そんな原点に戻って振り返る時間なのかもしれません。

そしてこんな状況の中でも続けてくれる子がいます。離れてしまった子も、より自分の輝ける場所と出会ったりもします。どちらも、何を選んでも正解不正解はない。お子さんの人生にとって、ベストだと思う選択をした。それで良いのだと思っています。それを正解にしていくこれからの時間が大切なのではないでしょうか。

――子どもの未来のためにも、この状況で止まっているのではなく、おっしゃる通り振り返る時間にも使っていきたいですね。最後に、今回のnoteを読んでいただいた読者へメッセージをお願いします!

鈴木:ウィズコロナの時代、習い事との関わりも大きく変わってきました。試合やステージなど、習い事のアウトプットが軒並みなくなっていた中、それでもなんとかできる方法を模索する私たちの行動は、今を生きる子どもたちに逆境でもあきらめない、そんなメッセージとなって次世代につながっているのではないかと思います。ステージに感謝をして、大切に命をぶつけて表現する子どもたちにいつも勇気をもらっています。
私たち大人が、見せて来たもの、伝わっていると感じます。大人の皆様、この時代だからこそ、あきらめずに、共に見せていきましょう!

*   *   *

書籍紹介

『ほめられる子に変わる!習い事のウラ技 子どもは「マインド」で大きく伸びる』

習い事を選ぶ時に、どんなことを考えますか?
きっと、「一生懸命に打ち込めるものに出会ってほしい」とか、「好きなものに打ち込んで努力できる子になってほしい」「上達してほしい」など、子どもの将来に対していろいろな期待を込めて選ぶことと思います。

「伸び悩んでいる」 「先生との関係づくり」 「習い事に向いていないのかな?」「本番緊張する」 「集中できない」 「やる気が出ない」 「練習がイヤ!」 「上達したい」

子どもたちの習い事でそんな悩みがあるとしたら、現役のダンスの先生がこの本で答えます。


【習い事に通う子どもを持つママたちの声】
「親にできる事が沢山書いてありました!」
「習い事の先生と話をしたくなりました!」
「習い事を始める前に読んでおけば良かった‥・」
「子どもにはこんな熱心な先生に出会ってほしいです!」
「全ての先生に読んでもらいたい本です!」
「ダンスがしてみたくなりました!」

【目次】
第1章 習い事えらび ―習い事は何のため?―
第2章 インプットマインドを鍛える ―レッスンを受けるマインド―
第3章 定着マインドを育む ―練習に取り組むマインド―
第4章 上達マインドを作る ―スキルを伸ばすマインド―
第5章 自己肯定感を上げる
第6章 アウトプットマインドを磨く
第7章 子ども&保護者と先生との関係
第8章 ダンスのよいところ
ふろく「お子さんのやる気スイッチを入れる読み聞かせ」



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