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著者インタビュー #18【増田和芳さん】

今回は2021年6月30日に発売し、好評発売中の『「自信」をもって仕事で結果を出す! 職場で断然伝わるコミュニケーションスキル20』。その書籍の著者である増田和芳さんに、執筆時のエピソードや内容のポイントなどについて伺いました。

著者プロフィール

増田 和芳(ますだ かずよし)

増田さん_顔

合同会社富士みらいクリエイション代表、人材育成コンサルタント、国家資格キャリアコンサルタント、産業カウンセラー
教育研修サービス会社在籍時に実績を残し入社5年で管理職に昇格する。昇格直後は結果を出すも、職場の人間関係で悩み自律神経失調症を発症してしまう。一時回復し転職するも再発し休職。再度転職したコンサルティング会社で復活し、計800名以上の営業パーソンの育成に携わり結果を出す。2019年に独立。「自分自身と周囲の人たちの可能性を信じること」を使命に、職場の未来を担う人材の育成に尽力している。研修講師として通算530回以上の研修に登壇、延べ7900名以上のビジネスパーソンの育成に貢献。コミュニケーションスキルを高めて仕事で結果を出すことを目的にした研修は、具体的でわかりやすいと好評を博している。

著者インタビュー

――まず、出版してみて周りの反響はどうでしたか。

増田和芳(以下増田):東京で会社員をしていたころの知人や、同じ研修講師の仲間など、多くの方から「購入したよ」「読んだよ」という連絡をいただきました。自身のブログに書評を書いてくださった方もいらして嬉しかったです。中には、同じ地域で活動する経営者の方が「勉強したい」とのことで、ご自身のスキルアップのためにご購入くださった方もいらっしゃいました。

――書評はまた嬉しいものの1つですね! では、本題に。なぜ本作を書きたいと思ったのかを教えてください。

増田:今まで電子書籍で出版をしたことはありましたが、どちらかというと、自身を良く見せるブランディングの側面が強かったです。
本作は、私が職場に対して感じてきた問題意識や過去の経験を含めて、多くのビジネスパーソンが悩んでいることを、人材育成の専門家の視点で書いてみたいと思ったのがきっかけです。

私は職場でコミュニケーションが何の問題もなくできたわけではなく、むしろうまくいかずに、つらい思いをしてきました。私のようにうまくいかなかった人であっても、コミュニケーションのスキルは高めることができて、仕事で結果を出せるのを伝えたいと思いました。

――増田さん自身も職場の人間関係に悩みを抱えていた過去があるようですが、自分の中でどんな解決策があったのでしょうか。

増田:私は嘘や隠しごとをするのが苦手です。表情にもすぐに出てしまうのです(笑)
それを逆手にとり、できるだけ自分の弱みも含めて素直にさらけだそうと思いました。そう簡単にできるものではないし、相手に弱みを握られることはリスクになります。
ただ、素直に弱みを見せて話すと、わかってもらえる人とは信頼関係を構築できました。今の研修講師やキャリアコンサルタントの仕事をフリーでおこなうきっかけになったのも、素直に自分をさらけ出すのに抵抗がなくなったからです。嘘や隠しごとはいずれわかってしまうと思うのであれば、自分のことを素直に話したほうが良いです。そういうことができる職場にしていくために、できることを考えてみてください。


――素直にさらけ出す、コミュニケーションの本質のようにも思えますね。すでに電子出版の経験があったようですが、今回執筆時に大変だったことや苦労したところは何でしたか。

増田:文章の癖が如実に出て、改めて読み返してみると読みにくいと気づき、そこから修正するのにかなり苦労しました。独りよがりというのは怖いです(笑)。
また、修正して書き出す過程で、なかなか文章が思い浮かばない期間がありました。一度書くのをやめて、1週間くらい間隔を空けてから書き出そうとしても書けないです。やはり日々何かを書き続けないと厳しいですね。

――書き手としての闘いがあったのですね…苦労してできあがったからこそ、本作はどんな人へ特におすすめしたいですか。

増田:職場で上司や部下、先輩や後輩とのコミュニケーションがうまくいかないという方に読んでもらいたいです。特にこれから、さらにスキルアップを図っていく職場リーダーや若手ビジネスパーソンの方々にオススメです。
話す・聴くだけでなく、書いて伝えるのが苦手な方にもぜひ読んでほしいと思います。
また、職場で社員教育やOJT、マネジメントに携わる人たちにも、若手社員育成のヒントにしていただくために読むのをオススメしています。

――それでは本作の教えを読者が最大限に活かせるように、有効な読み方を教えてください。

増田:社内勉強会や研修などでのご活用をオススメしています。学びの方法にはインプットとアウトプットがあると言われていますが、本を読んでインプットしてもらい、実際にできているかを検証するためにアウトプットすると、スキルの習得度が実感できます。社内勉強会や研修をアウトプットの場としてご活用ください。
習得できたと実感できれば、本書のタイトルにあるように、「自信」につながります。単に読んで終わらせず、勉強会や研修などで習得度合いを図ってもらいたいですね。

――まさに職場に一冊置いておきたい本ですね! 本作で一番気に入っている推しのポイントはどこでしょうか。

増田:第5章は、「話す・聴く」といったコミュニケーションの技術だけでなく、技術を発揮できるようにするための職場づくりについて触れています。多くの人たちに応援してもらうことや、夢やビジョンをたくさん語ることなど、自信をもって仕事で結果を出すには欠かせない行動です。ぜひ熟読して、実践していただきたい点です。
私自身が実践して自信をつけた結果、自律神経失調症の回復に至っています。

――コロナ禍において、「話す・聴く」といったコミュニケーションを取る場面が、オンラインであることが増えました。メリットとデメリットはどんなことがあると思いますか。

増田:オンラインのコミュニケーションでは、通信を介して行っているために、言葉だけでは伝わりにくくなりがちです。ITスキルに不安があると、伝わりにくいと思い込んでしまい、コミュニケーションへの苦手意識がさらに大きくなってしまいがちです。

一方で、表情やしぐさなど、オンラインでないときには見逃しがちだった部分がパソコンの画面上などからはっきりとわかるため、相手の真意を確認するのに役立ちます。非言語の部分に意識を傾けると、言葉だけではつかめなかった部分がわかります。まさにオンラインのコミュニケーションのメリットといえます。
オンラインによって、遠隔で今までコミュニケーションがとりにくかった相手とも、コミュニケーションをとれる良いチャンスとなります。

――画面越しならではのコミュニケーションスキルも身につけておくべきですね。伝える側でなく、受け取る側としての心構えは、どんなことが大事だと思いますか。

増田:話を受け取るときには、純粋に相手と向き合うのが大事です。話を聴くときに、「次に相手にどう返事するか」「私だったらこう思う」などと考えていると、正確に相手の話が聴き取れなくなります。相手に真剣に向き合って話を受け取れば、相手は「話を聴いてもらってよかった」といった反応を示してくれる可能性が高くなります。そこに至るまでには、意識して相手の話を真剣に聴くための訓練が必要です。自分のことはいったん横に置いておきましょう。

――受信する側としては、「聴く」ことに集中することが大事なのですね。最後に、今回のnoteを読んでいただいた読者へメッセージをお願いします!

増田:コミュニケーションが苦手という方は多いと思います。苦手と感じるのであれば、苦手を得意にできるチャンスがあるとも言えます。本作を読んでコミュニケーションスキルを高めるヒントを得てもらい、仕事で結果を出して幸せな人生を送ってほしいと願います。ビジネスパーソンとして自信をつけたいのであれば、ぜひ一度読んでいただきたいです。自信のないビジネスパーソンだった私でも、今では人前でコミュニケーションに関する研修ができるくらいですから、大丈夫です!!

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書籍紹介

職場で上司に話が伝わらなくて、コミュニケーションが苦手で、緊張してしまう。会議で発表すると考えただけでお腹が痛くなってしまう。どうすれば職場でコミュニケーションがとれるようになるのか? そんな悩みをもっている人たちに送りたい本です。

職場で失敗ばかりで自信のない会社員だった私。上司にどうすれば伝わるかと思い悩んで、時には逃げ出すこともあり、悩みすぎた結果、自律神経失調症による休職を二度経験。

そこで、目の前の相手に対して素直にコミュニケーションをとった結果、自分の思いや考えがどんどん伝わり、仕事で結果が出るようになる。現在は人材育成コンサルタントとして独立し、多くのビジネスパーソンに、職場でのコミュニケーションにかかわるスキルを伸ばす方法を伝えています。

本書では、職場で大切なコミュニケーションにかかわるスキルを、人材育成の現場で17年間実感したことに基づき、「姿勢・態度」、「言葉の伝え方」、「文章の書き方」、「職場づくりの方法」の4つの観点からまとめました。「職場で伝わるコミュニケーション」にこだわって整理した、20個のスキルを習得できます。

もうコミュニケーションが苦手だと嘆く必要はありません。職場で断然伝わるためのコミュニケーションスキルを一つひとつ丁寧に身につけて、自信をもって仕事で結果を出せるようになりましょう!


【目次】
第一章 なぜ職場であなたの話は伝わらないのか?
第二章 職場で断然伝わる姿勢や態度
第三章 職場で断然伝わる言葉の伝え方
第四章 職場で断然伝わる書き方
第五章 話が断然伝わる職場をつくる

第一章までの無料全文公開も合わせてお楽しみください!


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