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『再婚で幸せになった人たちから学ぶ37のこと』第一章・無料全文公開

書籍『再婚で幸せになった人たちから学ぶ37のこと』より、第一章「再婚するって、こんなに素晴らしい ~再婚が人生を豊かにする7つの理由~」の全文を公開します!

再婚したことで、幸せになった人たちは大勢います。
一度目の結婚をしていたときより、なにげないことに感謝の気持ちを持つことができ、当たり前の毎日が輝いて見えるような幸せな再婚生活を送れるなんて、素晴らしいと思いませんか?
実際、再婚することは、あなたの人生をより豊かに、奥行きのあるものにします。ひとりでは経験できないことや、見ることのできない世界も再婚することで叶うようになるのです。

ここでは、実際に再婚をして幸せになった人たちに聞いた、「再婚が人生を豊かにする7つの理由」についてまとめてみました。

■理由その1 「離婚から学んだことを人生に活かせる」

離婚を経験した人なら誰でも理解することができるのが、その「痛み」についてでしょう。離婚の理由はどうであれ、一度は愛し合った男女が別れるときには痛みはつきもの。痛みの渦中にいるときは「こんな思いは二度としたくない」「こんなに苦しくて辛いなら、もう誰のことも愛せないし愛さない」などと思わずにはいられません。

ですが、その「痛み」から私たちが学ぶことが、じつにたくさんあるのです。
たとえば、男女間の言い争いについても、離婚の経験があると、次に活かすことができるようになります。
夫婦が離婚にいたる前には、なんらかの形で夫婦が言い争いやケンカをすることが増えるはず。相手の考え方を必至に否定しようとしたり、自分の意見を強引に通そうとしたり、ときには口汚くののしる場面だってあったかもしれません。
離婚をしてみてわかるのは、男女間で相手を言い負かしたり、打ちのめしたりすることに意味はない、ということ。お互いに本音で真剣に話し合うのは大切ですが、その話し合いに勝ち負けは必要ありません。勝ち負けより大事なのは、そもそも言い争いやケンカの元になった問題について、どうしたら夫婦が一緒に解決していくかを考える、ということだからです。

具体的には、こういうことです。
「あなたの言い分は間違っている。私の言うことは正しい。だから、あなたは私の言うことに従うべき」という論調では、相手の心を動かすことはできないばかりか、「何を勝手なことを言っているんだ!」などとかえって相手の気持ちを逆なでしてしまうことになります。
「あなたの言い分はそういうことね。でも、私はこんなふうに思っているの。だから、お互いが納得できる解決策を一緒に考えない?」というアプローチをすれば、相手もあなたの話に耳を傾けるようになるのです。
ポイントは、相手のことを否定する必要もなければ、自分がガマンをする必要もない、ということ。相手や自分の心を傷つけて痛みを感じさせなくても、男女間の問題を上手に解決する方法はある、ということです。

そんなふうに二人の関係をこじらせないための言い争いやケンカの方法が学べただけでも、あなたが離婚したことには大きな意味があったと思いませんか?
次に付き合う相手や結婚する相手とどんな問題が起きたとしても、「言い争うことにはなんの意味もない。それよりは、二人でどうやって解決していくかを一緒に考えよう」というように、物事を建設的に考えることができるようになっているからです。

自分自身の経験を意味あることとして、離婚から学んだことを人生に活かすことができるようになれば、離婚前よりも格段に魅力がアップしている人になっているはず。離婚にはたくさんの学びがあるのです。

■理由その2 「自分に合った相手を選べるようになる」

一度でも離婚を経験して人生の荒波にもまれたことがある人の多くは、離婚後にひとりでいろいろ考える時間を持てた人。私自身も経験したことがありますが、いろいろなことを自問自答する大切な時間は、私たちを成長させてくれる貴重なひとときです。
「これから、自分は何を大切に生きていきたいか?」「自分は何をするために生まれてきたのか?」などという哲学めいたことから、「次に好きになるなら、どんな人がいいかな?」「もしも再婚をするなら、自分にとって譲れない条件はなんだろう?」といった具体的な恋愛のことまで、いろいろなことを落ち着いて、自分のためにひとりで考えることができる自由を手にしています。
生活的、法律的、経済的に、いわゆる「ひとりぼっち」になってみてはじめて見えてくる「本当に自分が大切にしたいことや人」などが必ずあるのです。

だからこそ、次のお相手選びには冷静な状態で臨むことができ、相手を慎重に見極めることも可能になります。経験を重ねることで、私たちは冷静さと慎重さを身につけることができるようになるものです。

たとえば、「洋服を買う」というシーンでも似たようなことが言えます。
10代の頃や社会人になりたての頃、自分のお金ではじめてショッピングをしたときのことを思い出してください。「自分のお金で、自分の好きな洋服を自由に買う」ということだけでワクワクしすぎ、甘い判断をくだして後悔した経験はありませんか?
試着したときの店員さんのお決まりの言葉でもある「とてもよくお似合いですよ」というフレーズに気持ちが舞い上がってニットの購入を決めたもの、家に帰ってみると「合わせるスカートがない……」と後悔したり、セールというだけでお得なイメージを受けて買ったコートも「そういえば、私にはこの色は似合わなかったんだ……」とガッカリしたりといった失敗もあったのではないでしょうか。

ところが、年齢を重ねるのとともに、ショッピングの経験値も上がれば、いろいろと条件を比べながらベストな一着を選べるようになるものです。
「このワンピースの色、すごく気に入っちゃった。完璧に〝ひと目ボレ〟したけれど、クリーニングが必要なのか……」「このパンツのデザインはトレンドだけれど、会社に着ていったら後輩の子とカブりそう」「これって美脚効果もある絶妙な丈のスカートだけれど、私の持っているほかの服との着回しはきくかしら?」「このシャツ、たしかに値段は安いけれど、素材感もチープな感じに見えるかも」というように、冷静かつ慎重に洋服を選んでいくようになります。
そのうえで、「今の私に必要なのは、着回しのきくスカートだわ」「やっぱりニットは質のよさがいちばんね」などと自分が納得のいく判断をして〝お気に入りの一着〟が誕生するのです。

ショッピングもパートナーも、経験を重ねることで「見る目」は養われていくもの。経験を重ねれば重ねるほど、冷静かつ慎重に、自分にピッタリの選択ができるようになるでしょう。

■理由その3 「親を安心させられる」

「再婚を決めてよかった」と感じている経験者たちにその理由を聞くと、多くの人に共通している答えがあります。
それは「再婚したことで、親を安心させられることができた」というものです。

再婚は自分たちだけでなく、親の人生も豊かなものにする力を持っています。
大切な子どもが離婚というつらい経験をしたことで、親も同じように傷ついているもの。「この先、この子はどんなふうに生きていくのだろう」などと心配もしたことでしょう。
だからこそ、子どもが再婚で新しい人生をリスタートさせようとしていることは、親にとっても大きなよろこびになります。子どもの幸せは、親の幸せでもあるのです。

再婚は、これまでどんなときも、誰よりも味方になってくれた親を今度こそ大事にしてあげられるチャンスです。自分が幸せになることで親孝行もできるなんて、ハッピーなことだと思いませんか?
親や親戚に新しいパートナーを紹介する際は、ちょっとしたコツがあります。
親や親戚に対して距離を縮めるように、できるだけ自分たちから積極的に明るく、こまめにコミュニケーションをとる、ということです。
新しいパートナーがどのような人であれ、親や親戚は当然のことながら心配や不安があるはず。「今度の人は大丈夫かしら?」「今度こそ本当に幸せな家庭を築けるといいのだけれど……」というように。
だからこそ、新しいパートナーのことを、以前の結婚相手と比べてしまうことがあります。ときには、親や親戚があなたの新しいパートナーに対し、品定めをするように厳しい目で一挙手一投足をチェックするようなこともあるかもしれません。

そんなときに、「面倒くさいから……」親や親戚との接触を避けるようなことがあると、ますますお互いの心の距離は遠くなり、「なんだかよくわからない人だけれど、大丈夫かしら?」とモヤモヤした状態や、お互いの関係が悪化することになるのです。
そうなる前に、自分たちのほうから挨拶に行ったり、SNSを活用して連絡をとったりしてこまめにコミュニケーションをとっておきましょう。「今度の人はこういう人なんだ」ということを理解してもらうことで、親や親戚は安心することができるからです。「今度の人はいい人でよかったね」と言ってもらえることを目標にしましょう。

■理由その4 「周りからの評判がグンと上がる」

再婚して幸せになった女性たちは、ほぼ全員と言っていいほど、前に結婚していたときより格段に魅力がアップしているものです。周りの人たちからも「昔よりキレイになったんじゃない?」「若返った?」と言われることが多いと言います。
このように、再婚で幸せになった女性たちは、昔と比べて周りからの評判も上がるようになります。

その理由のひとつには、「自分に自信が持てるようになる」ということもあります。
離婚した直後は、いろいろと考える機会が増えるもの。離婚の原因が「元夫の借金」「元夫からのDV」「元夫の浮気」といったことであれ、「もしかして、私にも反省すべき点はあったのかもしれないな……」などと思い込み、落ち込むときもあるでしょう。離婚がもたらしたひとりの時間になかなか慣れず、心が不安定な状態になることもあるでしょう。
そういう時期には、自分に自信を持てる状態とは言えません。まだ離婚のダメージの影響から回復しきっていない心を癒すための時間が必要です。この時期には、「もう二度と結婚なんてしないわ」「誰かを好きになることもないだろうな」などと感じることもあるでしょう。

転んでできた傷も時間がたてば少しずつ回復していくように、ダメージを受けた心も時間の経過とともに少しずつ元気になっていくもの。離婚したばかりの頃は、「もう一生、恋愛や結婚なんて考えられるはずがない」と思っていても、「また誰かと一緒に人生の時間を過ごすのも楽しいかもしれない」と前向きに考えることができるようになるのです。
こんなふうに、ダメージから立ち直ることこそ、その人が成長できた証拠です。離婚という試練を乗り越えて、新しい幸せに向かって進もうとする勇気を持つことができたことは、とても素晴らしいこと。自分自身の成長をほめてあげてください。

いくつになっても成長を続けている人は、周りからとても魅力的に見えるものです。魅力的な人には、人は集まるもの。男性からも女性からも、いわゆる〝モテる〟ようになります。「あの人とお話しできたらいいな」「あの人を誰かに紹介したい」「あの人と一緒に仕事をしたいな」などというように思われ、自然と人が引き寄せられるのです。
そうやって生まれた新しい出会いのなかに、恋愛につながるものがあり、再婚するような機会が訪れたら、それはさらに人として成長できるためのチャンスだと思ってください。
考えてみれば、人生で二度も結婚ができるなんて、とてもラッキーなこと。人生をともにしようと思える相手に二度も出会えたということなのですから。――そう考えると、自分に自信が持てるようになりませんか?

周りの人たちも、「バツイチの人」に対するイメージは「結婚で失敗した人」でも、「再婚した人」に対しては「2回も結婚できた、魅力ある人」と評価がガラリと変わるはず。自分に自信を持って再婚を選んだ人は、周りから〝モテる〟人なのです。

■理由その5 「子どもの笑顔が増える」

ひと昔前までは「むずかしい」と考えられがちだった「子連れ再婚」も、最近ではスムーズに進めて幸せになるケースも増えています。子どもがいる場合の再婚でうれしいのは、ひとり親と子どもだけの生活をしているときより圧倒的に子どもの笑顔が増えることでしょう。親にとって、子どもの笑顔を見ることができるのは、何よりも幸せを実感できることだからです。
再婚は自分たちの人生だけでなく、子どもの人生を豊かにする可能性も秘めています。

子連れ再婚については第3章でも詳しくお話ししますが、まずは子連れ再婚がうまくいくためには基本のルールを知っておく必要があります。
それが「愛情の三角関係の法則」です。「母親」「新しいパートナー」「子ども」という三者の愛情がバランスのいい関係でいると子連れ再婚はうまくいく、というものです。
そのためには、愛情のベクトルの向きを意識することが大切です。愛情のベクトルが、「母親→新しいパートナー」「新しいパートナー→子ども」「子ども→母親」に向かうようにするのがベスト。母親が再婚相手を愛し、その愛情で満たされた再婚相手は子どものことも同じように愛するようになります。すると、子どもは安心して以前と同じように母親に甘えることができる、という流れです。

たとえば、愛情の三角関係の法則に沿って行動をした結果、子連れ再婚がうまくいった代表的なのは次のようなケースです。
まだ幼い子どもがいる女性と初婚の男性の場合、はじめのうちは「お母さんと仲良しの親切なおじさん」というポジションで子どもと接します。そこで大切なのは、じっくりと時間をかけて「親切なおじさん」と「子ども」の信頼関係を築いていくことです。
この段階では新しいパートナーへの気持ちはアピールせず、二人だけの関係としておき、子どもたちにはむやみに見せつけないことがポイントです。子どもにとって、母親はあくまでも「母親」であって、決して「女」ではないのです。
子どもは大人が思っている以上に敏感に、感情をくみとるセンサーが備わっているもの。「お母さんが盗られてしまう」といった不安を抱かせないよう、アプローチはできるだけ慎重にするほうがいいでしょう。
「大好きなお母さんが信頼している親切なおじさんは、子どもの自分にも優しい。おじさんが一緒でもいつもと変わらずお母さんにも甘えられるし、お母さんもおじさんも楽しそうでうれしいな」と思えるように、愛情の三角関係の法則を活用します。
すると、子どもは自然に「お母さんはいつだって自分のことをいちばんに思ってくれている。でも、お母さんにだって支えてくれる人は必要なんだな」と母親の新しいパートナーの存在を認めることができるようになるのです。

再婚で自分たちが幸せになるのはもちろん、子どもや自分の両親、相手の両親など、すべての人が笑顔になれるのが理想です。「子連れだから再婚はちょっと……」と憶するのではなく、「子連れだからこそ再婚で幸せになろう」と、今まで頑張って生きてきたあなただからこそ、胸を張って人生の幸せをつかみとっていいのです。

■理由その6 「社会的な信用が復活する」

離婚をした直後は、世界が狭く、孤独になったような気になるものです。
結婚していた相手と別れるのは当然ですが、相手の両親や親戚との関係もなくなり、相手の友達や知人と会う機会も激減することがほとんど。それまで夫婦として1セットで築いていた人間関係にも変化が起こり、離婚をきっかけに疎遠になっていく人たちもいるでしょう。
人間関係だけではありません。二人で住んでいた思い出の場所から引っ越しして、新しい土地で新しい生活がはじまることにもなります。人によっては勤務先を変える必要があるかもしれませんし、子どもが通っていた学校を転校しなくてはならない場合もあります。
周りや子どもに「心配かけまい!」とひとりで抱えて世界が狭く、孤独になったように感じ、新しい生活に不安を覚えることもあるでしょう。

目に見えない部分でも、離婚が与える影響はあります。
たとえば、働いている人の場合、「バツがついてしまったことで、出世ができなくなったのではないだろうか」「離婚歴があると上司やクライアントから信頼感が失われたかもしれない」と弱気になる人もいます。実際はそんなことはない場合でも、「離婚したことで、人として信用されにくくなった」と思い込んでいる人も少なくありません。

そんなふうに、世界が狭く感じたり、人として信用されることに不安を感じたりしている人にこそ、再婚はそれらの事態を好転させる絶好のチャンスなのです。新しいパートナーと再婚することで、世界は広がり、社会的な信用が復活するからです。

再婚して新しいパートナーと二人で1から築いていく人間関係は楽しいだけでなく、前の結婚生活で学んだことが活かされるはずです。
「以前は元夫の仕事先の人に心を開こうとせず、本音で話すこともできなかった。でも今度は、自分から積極的に親しくなって、彼の仕事先の人のことも大切にしよう」「前の結婚のときは、近所の人たちと仲良くなれなかった。でも今度は夫婦共通の友達を地元につくって、なんでも話せる関係を育てていこう」というように、人間関係の大事さに気づくことにもつながります。

再婚すると、社会的な信用も復活します。
もちろん、離婚したことで信用が失われるわけではありません。たとえば日常生活で何かトラブルが生じたときに、離婚歴のことを持ち出す人がいるのも事実。「あの人はバツイチだからね……」「やっぱり離婚の影響かしら」などと、たいして悪気はなくても他人の離婚歴のことに触れたくなる人はいるものです。
そんなふうにわずらわしく感じられることも、再婚したことでクリアになります。再婚できたということは、「誰かに愛され、認められた人」であるという証し。そこに社会的な信用も生まれる、というわけです。

いろいろな価値観の人がいて結婚というスタイルが多様化した時代、「わざわざ再婚しなくても……」と思う人も少なくはないでしょう。ですが、戸籍制度のある日本だからこそ、再婚というきちんとした形でリスタートを切ることは社会的な安心材料のひとつになることはたしか。さまざまな局面で心強さが得られるものなのです。

■理由その7 「人生の『真の友』を得られる」

再婚をして幸せになった人たちの多くが口にするのが、「当たり前のことに感謝できるようになった」ということです。
朝、目が覚めて隣に愛する人がいるということ、食事をしていて「おいしいね」と言い合える相手がいるということ、旅行に行って同じ景色を見る相手がいるということ、家に帰ってきたとき部屋に明かりがついていて「おかえり」と言ってもらえる相手がいるということ――こんなふうになにげない小さな出来事に「なんか幸せだな……」「これって、すごくありがたいことなんだな……」と思えるようになるのが再婚の素敵なところでもあります。
離婚をした後、ひとりの時間を過ごす時期には、さびしさや切なさ、悲しみやむなしさなど、いわゆるネガティブな感情を全身で味わうことになります。ですが、その経験があるからこそ、その後の日常生活のささいなことに幸せや感謝を感じることができるようになるのです。

ほかにも、離婚と再婚という経験を通じて得られることのひとつに「本当の友達」の存在があります。
というのも、離婚や再婚というライフイベントがあると、今まで友達だと思っていた人が急に変わることがあります。「離婚をして心がささくれ立っていたとき、それまで親友だと思っていた友達が急によそよそしくなったのはつらかった。話を聞いてほしかっただけなのに、精神的に不安定だった私の話が重いものになることが予想できたのか、いつ誘っても断られた」「家族ぐるみで仲良くしていた友人に離婚のことを相談したとき、『子どもがかわいそうじゃない? 私は離婚には反対だから』と言われてしまった。それ以来、連絡をしにくくなってしまった」「仲良しだったママ友に離婚の報告をしたとき『旦那さんの気持ちがわからなくもないな(笑)』と心ないひと言を言われた。友達だったら私に同情してくれてもいいのに……とショックだった」といった話も聞きます。

反対に、それまでそれほど親しくなかった人と急接近したりすることがあります。「それまで話をしたことがなかった同じ会社の離婚経験者と飲み会で同席したとき、離婚のつらさを打ち明けたところ『私もよくわかるよ』と共感して話を聞いてくれてうれしかった。それ以来、ときどき一緒に飲むような友達になった」「離婚の苦しさをなんとかしたくてはじめたSNSで、知り合いがたくさんできた。彼女たちには会ったことはないけれど、いつも昔からの知り合いのように本音で話せるのでとてもラクになった」というように、新しい仲間ができるケースもあります。

再婚に関しても同じことが言えます。
あなたがつらい時期を過ごし、ふたたび幸せになろうというときに心から祝ってくれる友達こそが真の友達です。「おめでとう」「本当によかったね」と我が事のようによろこんでくれる友達は、その後に続く人生でも信頼できる友達であり続けるでしょう。
一方、友人の再婚を露骨にねたむような真似をしたり、「本当に大丈夫?」などと不安をあおることを言ってきたりするようであれば、その人はあなたの幸せを心から願っている人ではない可能性もあります。

そんなふうに、離婚や再婚というライフイベントで見えてくる人間の本質があります。あなたのことを本当に大切に思ってくれている人が誰なのかを見極めるきっかけにもなるはず。離婚や再婚は、人生のいいときにも弱っているときにも必ず寄り添ってくれる「真の友」を得る機会でもあるのです。

いかがでしたでしょうか。これまで述べてきたことが、「再婚が人生を豊かにする7つの理由」です。
ひとりで生きていく人生ももちろん素晴らしいものですが、パートナーと一緒にいろいろなことを経験する人生も、きっと想像を超えたカラフルな景色が待っているはずです。
次の章では、いよいよ幸せな再婚をするための具体的な方法についてご紹介していきます。

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第一章はここまで!
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著者プロフィール

岡野あつこ

自らの離婚経験を生かし、夫婦の問題に悩み苦しむ人を一人でも多く救いたいという思いから、離婚カウンセリングという前人未踏の分野を確立。これまでに27年間、3万件以上の相談を受ける。現在は後進の育成として離婚カウンセラーの養成にも力を入れ、札幌・横浜・東京・大阪・名古屋・福岡に「離婚カウンセラー養成スクール」を開校。2018年現在、2000人を超える卒業生を輩出している。
岡野自身のつらい離婚経験から、相談者の話にじっくりと耳をかたむけ、どうしたら幸せになれるのかとことん考え抜いて幸せになるための方策を具体的にアドバイスすることにより、夫婦問題の分野で最も信頼のおけるカウンセラーとして不動の地位を築き上げた。
また、的確で歯切れのよいコメントは、新聞・テレビ・ラジオ・雑誌・講演などで多くの人の共感を得ている。そして、家族の核となる夫婦を学術的に研究することにより、よりよい社会の実現に貢献できるという使命感から、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科にて「夫婦の劣化と再生」をテーマとし、 自身のカウンセリングから得た経験を体系化した。

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