『【完全永久保存版】ファッションに関わるすべての人に贈る「似合う」を見極め「なりたい」を目指す パーソナルカラー/顔タイプ/骨格診断を超える原理原則テクニック』第1章1節・無料公開
5月8日発売の書籍『【完全永久保存版】ファッションに関わるすべての人に贈る「似合う」を見極め「なりたい」を目指す パーソナルカラー/顔タイプ/骨格診断を超える原理原則テクニック』から、第1章1節「『デザインの三要素』の原理原則絶対法則」を全文公開!
「デザインの三要素」とは?
デザインの三要素とは、「色」と「質感」と「形」のことです(「柄」は形のなかに含まれます)。
「パーソナルカラーリスト」や「イメージコンサルタント」「パーソナルスタイリスト」などと名乗る職業の人は、いわゆるお客さまの見た目(外見)のイメージを扱いますが、「人」はもちろんのこと「ファッションアイテム」も、人間が「目」にするあらゆるものは必ず「色」「質感」「形」の3つの要素から成り立っています。これらの三要素は常に切っても切り離せない関係です。三要素に優劣はなく、三要素の印象が複雑に絡み合って見た目(外見)のイメージがつくられています。
なお、「質感」の代わりに「素材」と表現される場合がほとんどですが、私はあえて「質感」という表現にこだわっています。その理由は、同じ素材でも「加工の仕方」によって見た目の印象(素材の表情)が変わるためです。たとえば、同じ綿(コットン)素材でも、洗いざらしの風合いと、アイロンや糊付けした風合いでは、見た目の印象が異なります。同じ人の髪の毛も、洗いざらしの風合いと、ドライヤーやコテ、スタイリング剤を使って整えた風合いでは、見た目の印象がまったく異なります。これが「素材」と「質感」の違いです。
「場所」と「分量」の2Bによりイメージは多彩に変化
デザインの三要素に、「用いる場所」(位置:Position)や「用いる分量」(面積:Volume)の要素が加わって、見た目(外見)の要素はできています。
たとえば、同じ色を同じ分量だけ用いても、上衣に位置するトップになのか、下衣に位置するボトムになのか、外衣に位置するアウターになのか、下着に位置するインナーになのか、用いる場所によってできあがるイメージは異なります。
また、同じ色を用いても、大面積のベースカラー(約70%)で用いるのか、中面積のアソートカラー(約25%)で用いるのか、小面積のアクセントカラー(約5%)で用いるのか、その分量によってできあがるイメージはまったく異なります。
これらの「デザインの三要素+二要素」は、お料理にたとえると、和食の味付けの基本調味料である「さしすせそ」(砂糖、塩、酢、醤油、味噌)。和食はこの塩梅で味が決まるように、スタイリングもこれら五要素のさじ加減でイメージが決まります。
同じ色と同じ面積でも、用いる「場所」で印象が変わる
①トップ(黒5):ボトム(白5)=見慣れていない不安感、不安定感、動的
→カジュアル、スポーティー、ダイナミックなイメージになりやすい
例:スポーツのユニフォームなど
②トップ(白5):ボトム(黒5)=見慣れている安心感、安定感、静的
→安心感や安定感のあるフォーマルな印象になりやすい
例:式典の装いなど
自然界の摂理として、太陽は上から光を長時間そそいでくれます。室内の人工照明も同様です。そのため、人は「上が明るく下が暗い」状態に慣れています。逆に、顔の下や全身の足元から光を照らすと、途端に違和感を覚えるでしょう。人間は自然界などで見慣れていると安心感や安定感を覚え、見慣れないと不安になり不安定感を覚えます。後者の場合、人間がもつ恒常性により、脳内で見慣れている通常の状態に戻そうとするため、配色の場合も上下の動きが出て、ダイナミックな印象になるのです。
同じ色でも、用いる「分量」で印象がまったく変わる
①黒7:白3=黒のイメージが全面に出て、白のイメージはポイント(アクセント)として印象付けられます。
②白7:黒3=白のイメージが全面に出て、黒のイメージはポイント(アクセント)として印象付けられます。
配色の基本は3色配色です。4色以上の色数になると、いわゆるマルチカラー配色(多色配色)となり、特別な目的があれば別ですが、イメージのコントロールが難しくなってきます。また、同じ3色を使っても、どの分量で使うかで、コストをかけずにイメージを大きく変えることができます。
①ベースカラー(基調色)全体の約70%
→イメージのメインとなる色
例:スーツ(ジャケット+パンツやスカート)やアウターの色
②アソートカラー(配合色)全体の約25%
→イメージの方向性を左右する色
例:シャツやブラウスやインナーの色
③アクセントカラー(強調色)全体の約5%
→イメージのスパイスとなる色
例:ネクタイやチーフやアクセサリーの色
デザインの三要素を一旦分けて整理する
デザインの三要素は常に切っても切り離せない関係で、あらゆるイメージは三要素の印象が複雑に絡んでつくられています。ですが、お客さまの「似合う」を診断する際は、一旦はデザインの三要素を冷静に切り分けて、整理して、客観的に分析することをオススメします。
お客さまの「似合う色」を診断している際に、肌質や髪質にまで言及したり、お客さまの「似合う形」を診断している際に「似合う素材」まで言及すると、情報が錯綜して誤診にもなりかねません。何よりお客さまが「今現在、自分の、どこの、何を見て、そのような診断になっているのか」がわからず迷子になってしまう可能性もあります。流派によって診断結果に違いが出てくるのも、このあたりが原因のひとつになっているようです。
原理原則は、いつも至ってシンプル。
これを常に忘れないで頂きたいと思います。
①お客さまの「似合う色」を診断するとき
→お客さまの「肌、目、毛、血色」の「色素」のみを冷静に判断すること。
詳細は、似合う色(パーソナルカラー)の見つけ方(第4章)へ。
②お客さまの「似合う質感」を診断するとき
→お客さまの「肌、目、毛」の「質感」のみを冷静に判断すること。
詳細は、似合う質感(パーソナルテクスチャー®)の見つけ方(第5章)へ。
③お客さまの「似合う柄」や「似合う形」を診断するとき
→お客さまの「顔パーツ、骨格、肉付き、体型」の「形」のみを冷静に判断すること。
詳細は、似合う柄(パーソナルパターン®)の見つけ方(第6章)へ。
詳細は、似合う形(パーソナルライン&シルエット®)の見つけ方(第7章)へ。
「似合う柄」や「似合う形」の診断については、第一印象にかかわりやすい顔まわりを中心とした上半身の診断と、第一印象に影響しにくい下半身の診断を分けたほうが、より細かく的確な分析が可能になります。
また、たとえば、お客さまの似合う「色」が春のタイプだからといって、その他の「質感」や「柄」「形」までが同じタイプとは限りません。
●似合う色が春
●似合う質感が夏
●似合う柄が秋
●似合う形が冬
ということもあり得るということです。
「ええ〜っ? じゃあどんなアイテムを選んだらいの?」
という声が聞こえてきそうですが、その場合は、
●色が春
●質感が夏
●柄が秋
●形が冬
のタイプのアイテムを選べばいいのです。そうすると、市販のものでも、その人のためにいちからオーダーしたかのように、ピタっとフィットします。そのときのシンデラフィット感は、お客さまが姿見のなかの自分にしばし見惚れて言葉を失うほどです。
元来、人間もモノ(ファッションアイテム)もテイストミックス。
これらを忘れずに、デザインの三要素を冷静に切り分けて、似合う色、似合う質感、似合う柄、似合う形をシンプルに判断することが大切です。あとは、それらを組み合わせるだけですから。
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書籍『【完全永久保存版】ファッションに関わるすべての人に贈る「似合う」を見極め「なりたい」を目指す パーソナルカラー/顔タイプ/骨格診断を超える原理原則テクニック』
■ペーパーバック版(紙)
■書籍情報
パーソナルカラーリスト、イメージコンサルタント、パーソナルスタイリスト必読
考え方の流派や時代を超えて迷いなく“似合う”色、質感、柄、形を見つける方法
本書は、パーソナルカラー診断、骨格診断、顔タイプ診断など、さまざまな診断システムが登場する度に、次々に学び続けて堂々めぐりになって迷っている人や、それらの診断サービスを受けたことはあるけれど、いまいちピンときていない、という人にもぜひ手に取っていただきたい一冊です。
パーソナルカラー診断ひとつとってみても、4タイプ〜48タイプとさまざまな診断システムがあり(2024年現在)、外見の個性を分析する新たな考え方やスケールのようなものが次々と登場している中、
「誰もが簡単にできる“似合う”の見つけ方」をシンプルにまとめています。
シンプルに考えることで、年齢や性別関係なく使え、人種が違っても“似合う”を見つけることができるのです。
内容は、本当にシンプルな「色彩学」が基本になっています。「色彩学」は「心理物理学」。
色は物理的にも心理的にも影響を及ぼす、自然界や人間の摂理の原理原則絶対法則。
色彩学には「光学」「物理学」「生理学」「心理学」……さまざまなものがありますが、その中でも「色の三属性による心理的効果」が、本書の大きな根拠やロジックになっています。
また、「質感」や「形」といった色以外の「デザインの三要素」に応用し展開した内容や「錯覚や錯視」を生かしたスタイリングのテクニックの一部についても触れていて、実用性に富んだ内容が本書の魅力です。
【目次】
第1章 プロのパーソナルカラーリスト、イメージコンサルタント、パーソナルスタイリストの人へ
第2章 なぜ、「似合う」が重要なのか?
第3章 「似合う」とは何か? 「装う」とは何か?
第4章 「似合う色」~パーソナルカラーの見つけ方~
第5章 「似合う質感」〜パーソナルテクスチャー®の見つけ方~
第6章 「似合う柄」〜パーソナルパターン®の見つけ方~
第7章 「似合う形」〜パーソナルライン&シルエット®の見つけ方~
第8章 デザインの三要素のまとめとテイストミックスの考え方
第9章 お客さまの現在地から目的地へ 〜似合わせテクニック~
■著者プロフィール
帝王紫やえ
色であしたを変える
COCOLOR(ココカラー)代表
あなたのなりたい姿、ありたい未来を
まだ世に知られざる色とスタイリングの力で実現する人
「色」を起点にさまざまなソリューションを行う、DIC カラーデザイン株式会社出身。文部科学省後援の色彩検定・認定色彩講師。2008年以降COCOLOR(ココカラー)主宰。業界歴26年。
色彩研究の教鞭をとり、色とスタイリングをキーワードに、企業研修やコンサルティング業務にも携わる。一方、各人の潜在能力から見た目までを開花させるトータルカラーブランディングのCoCoカラースタイリストとして、個人指導や後進の育成も行っている。
潜在能力(あり方:内面)は、約35億通りから。そして、似合う色・質感・柄・形(やり方:外見)は約768 タイプ以上から導き出すロジックを持っている。
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