見出し画像

自分の出した結果でしか、自分を語ることはできない。

「何かを極めるとはどういうことか」の旅シリーズ第二弾!
日本料理人・山本征治さんのお話。この方のが一番好きでした。

きっかけはこちら

料理とは、精神である

料理のあらゆる事象に「なぜ?」を問い続ける山本は、「料理とは何か?」という根源的な問いと向き合ってきたそうです。

料理とは、その行為を指すのではない。食べる人のために、最もおいしい方法を考え抜くその精神にこそ、本質がある。山本さんは、そう考えていると仰っていました。

私は小さい頃から、たまにこういう日本料理屋さんに祖父に連れて行ってもらっていたのですが、いつも"なぜこの値段がつくのか"が不思議でした。

安いラーメンでも海鮮丼でも定食でも、味は十分美味しいし、効用(経済学部的笑)はそんなにかわらないのに。
食材、地価、人件費、器などかなと思っていましたが…この追求の度合いが違うのかなと思いました。

イカに細かく切り込みを入れると甘みが感じられるっていうシーンで、それを思いました。
山本さんは、イカの身の中で、中央部が最も甘いと感じています。だから、その中央部を露出させ、口に当たる表面積を増やすため、細かく深い刻みを入れる。こうすることで、口に入れたときに甘い中央部が舌に当たり、独特の味わいが生み出されます。

おすすめしてくれた起業家さんにそれを伝えると、その追加分は、"その人の人生の時間を頂戴している"からだと教わりました。

また、安くて美味しいチェーン店は、料理の部分ではなく、経営やフランチャイズに経営者や創立者の努力と信念が詰まっているのだと教わり、そこも捉え方が違ったなと気づきました。

話を戻すと、

ただのお客さんであり、"子供"である私は、「美味しい〜」と思うけど、料理人の方のこだわりの何割かしか感じられていないだろうなと思います。

でも、「おいしい」と思うだけで、その精神を受け取っているから、いいのかな・・・

この方は、本当に料理が好きなんだな。

山本さんは毎晩、営業が終わった深夜から明け方まで、厨房に立ち続け、料理の可能性を追求します。

深夜に最後のお客さんが帰られてから、「僕たちは今から料理をします」っていうときの山本さんの表情が、すごく嬉しそうでした。

深夜に最後のお客さんが帰られてから、「僕たちは今から料理をします」ってすごく嬉しそうに言っていました。
"私がそんな眠さも気にならずやっていて楽しいことってなんだろう"と考えたことがあったのですが、私は、旅のプランを考えることと、レストランを調べることと、動画を編集することかな…。

進化しなければ。

「日本料理のオリジナルを作った人が、今の世にいたら、同じことをするだろうか?科学技術も流通も進歩した今だからこそできることが必ずあるはず。先人からバトンを受け継ぎ、一歩でも前へ進むこと、その幅だけが、自分が生きた証になると思う。」

時代を越えて"残っている"というのは、それが最善だから残っている訳で、

"今に受け継がれる最高の料理法を超えて、更にそれを残していく"ということが、大変な挑戦なのだとわかりました。

「先人たちが、自分たちはできなかったって悔しがってるのがわかる。今ならできる」っていうのは、すごい考え方だなと思いました。
時の繋がり…私には、その"先人"がイメージできません。
もっと本を読んで知りたいと思いました。

プロフェッショナルとは・・・
何事も覚悟。
自分自身の出した結果でしか、自分自信を語ることはできないし
自分自身の出した結果でしか人に語ってもらうことはできない。
そういう世界で生きていくと覚悟を決めた人。

これが、一番刺さりました。

最近就活をしていて、英文履歴書を書いていると、色々とやってきたのに実績が薄いなと気づきました。
また、定量化できない部分での努力が多いです。
例えば、仲が良い方が、プロジェクトも仕事にもやる気が出るので良いと思い、そういう企画を積極的にやっていたのですが、だからといって参加率が何%上昇したり、売り上げがどれくらい上がったのかは目に見えません。

大切だと言うのは間違い無いと思いますが、そういう"目に見える実績"が、私には必要だと思いました。

この記事が参加している募集

最近の学び