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エストニア、りんごの季節
日本では
りんごと言えば、冬。
ヨーロッパの1番東
フィンランドのすぐ下に位置する
エストニアでは
りんごと言えば、秋。
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夏が終わり、秋を迎えると
エストニアの道を歩けば
りんごに出会う。
閑静な住宅街では
大きな庭付きのお家は
あたりまえ。
そして庭には
たくさんのりんごの木。
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真っ赤なりんごではないし
不揃いだし
虫が食ってたり
傷んでいるものもあったり
日本で売られている
りんごに比べれば
決して甘いとは言えない
かもしれない。
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「明日はりんごジュースね。」
そう言って
りんごの木を眺める。
コンビニやスーパーで
100%のりんごジュースを買うのではなく
エストニアの人たちは
庭で採れたりんごを搾る。
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この時期になると
りんごを搾る器具が売られます。
そう言えば
シードルもこっちの文化ですね。
日本で手前味噌を自慢し合うように
エストニアの人たちは
家で採れたりんごを
自慢し合うのでしょうね。
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1ヶ月ほど前。
電車に乗ったときに
横に座った子ども連れのお母さんが
ベビーカーに
りんごをたくさん乗せてました。
1時間ほどの電車での長旅。
私はお母さんと仲良くなりました。
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「庭で採れたの。」
そう言って
私にくれました。
お母さんは電車の中で
きゅうりにかぶりつき
もうすぐ2歳のお子さんは
椅子の上で
りんごにかぶりついていました。
それほど甘くはなく
ちらほらと虫食いがあるりんご。
けれど
それが自然の味なんだなと。
エストニアの秋は
こんな感じです。
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