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(連載51)打ち込みの音を襟の形に並べてアラン・マイヤースとコラボ:ロサンゼルス在住アーティストの回顧録:2006年

前回は自分のファッションショーのお話でした。

連絡ミスで、観客の椅子がランウェイのモデルではなく、、、、

自分の方に向いてしまってたので、

意図せず、

新宿コマ劇場並みの

「瑪瑙ルンナ・リサイタル」!!

瑪瑙ルンナとはアタクシ本人ですが。


になってしまった、

とさ。

という、お話しでした。

いくら自分の回顧展だからといって、

いくら自分で企画したからといって、

いくら自分で演出しからといって、

いくら自分で作品も服も作ったからといって、

。。。。。。ですよ。

なんでもかんでも、自分がやったからって、偉いわけではない!とわかってます。

むしろ、他の人たちを巻き込んで、チームワークっていうか、いろいろな人々の才能をまとめるっていう方が、

かっこいい!


なんでもコラボな時代でもありますし。

ソロで、私なんぞ、、、、どこの馬の骨か、猿の骨か?チンパンジーかもしれんけども、わけわからん、ある日本人の(しかも熟年)が、何から何まで、全部やったイベントとか、

いったい、どこの、誰が見たいですか?


って事ですよ。

前にYouTube のサブスクを増やす方法というのを見た事があるのですが

見る人の気持ちになって、何をこちらからGIVEできるのか、考える事が大事。って言ってましたよ。

まさにこれもそうですよ。

わかってます。


もし、見る人の気持ちになったら、自分でも、別に見たくないです。汗

なので、ずいぶん、後悔しましたが、今となっては、運命を受け入るしかありません。

このメイクの失敗も含めて。。。アランもびっくり、トホホなメイク。

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無茶苦茶、長い愚痴になってしまいました。このへんで、この失敗は

いい加減に、忘れます。



今回は、このショーの内容ついてお話ししようと思いますので、お付き合いください。

前にも申しましたが、このイベントは3部構成にしました。

最初はホワイトカラーの歴史のスライドショー。これは、紙芝居風に、俳優をやっている友人にセリフを喋ってもらいました。おもしろおかしく楽しいムード。結果は予想通り、観客もゲラゲラ笑っていました。

2部はいよいよファッションショー。汚れの首輪(シミのついたシャツの襟)で作った服。前回からのアップデート版をモデルに着てもらって、ランウェイを歩いてもらう。これはシリアスで、緊張感のあるムード。

3部もファッションショーですが、これは、過去15年間に制作した着用できる作品を、モデルに着てもらいランウェイへ。2部とはうって変わりお祭り的なノリノリの雰囲気で、ジャンポール・ヤマモト(自分のバンド)のライブに合わせて、モデルは、ポーズを取ったり、踊ったり、なんでもあり。 

というシナリオでした。


で、前回、散々お話したのは、3部の話で、今回お話ししたいのは、この2部。この時の音楽は何だったか?という事ですが。


毎回、イベントは、何か新しい事をやらないと気がすまない自分です。


こういうチャレンジやら、実験などと呼ばれる事になると、

脳内のエネルギーが爆上げされる!

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ぎゃお〜〜!!!



ただ、もともとですね。

一般的にファッションショーというのは、服を売るビジネスのためのもので、

チャレンジとか実験の場ではありません!!


モデルさんに服を着て、ランウェイを歩いてもらう。その客席にセレブを呼んで、最前列に座ってもらって、イメージをアップさせ、、、

ま、派手な広告のようなものです。

だいたい、典型的なセッティングは、こんなのです。

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なので、見にくる人は、服を買うため。もしくは、ブランドのイメージを堪能するため。。。なのです。

しかし。


私がやっているのは、そういうビジネスの形式を利用してのアートパフォーマンスとでも申しましょうか?。。。。。何かわからないものは、「アート」と言えば、カテゴライズしやすいと思うので、そうさせてください。

なので、毎回、ファッションショーという形式だけを利用して、実際は、それ以上の、今まで人が見た事がないようなことがやりたい!と思う自分なのであります。

つまり、エンタメとアートの間にある領域 を狙ってます!!

新宿コマ劇場も好きですよ。笑

でも、それがゴールではないです。笑笑

紅白歌合戦もいつか出たいとは思いますが、それがゴールではないです。

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話、もどします、、、、。

ファッションというものは、広義には社会現象のひとつだし、ムードだし、流れだというのを100も承知で、自分のイベントを「ファッションショー」という。

私のは、ランウェイもあるし、モデルが服をきて歩くという意味では、立派なファッションショーですが、最前列にセレブがいるのかどうか? それは、知らんです。汗

そして、私の作る服がファッショナブルなのか?どうか?は、

はっきり言って、汚れた襟はファッショなぶるではないです。(きっぱり)

それは、知ってやっていますが、そこを踏み外したら、ファッションショーじゃなくなるよ。という場所に、ぎりぎり留まって、誰も見たことがないようなショーがやりたい。と思って、そして、やりつづけて、、、、

この2006年の回顧展で、

はや5回目となりました。


すべては、このノートに全て詳しく書いてきましたが、知らない間にもう、5回目とは!!

ある意味、もうベテラン?!!笑

5回もやれば、いろいろと学んでる事もあったと思いますが、いったい何を学んできたのか? 5回もやれば、ある程度その道で有名になってもいいのでは?とも思うのですが、さっぱり。。。。。

こういう事をやっているのが自分しかいないので、誰とも比べる事もできず、また、こうなりたいというゴールもないので、ただ、行けるとこまで行ってみます!!!

それだけでーす。

いぇい!

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そんな人生を語る。。。みたいな事、どーでもいいから、さっさと音楽の話、しろや〜!


は。。。はい。すみません。


4回目が、2001年だったんで、この時まで、5年も空いてしまいましたが、それは私がバンド活動に集中していたせいだったのですが、そのおかげで、自分はまがりなりにも、音楽を自分で作れるようになってた〜!

それまでは、友人などにやってもらっていたショーの音楽を、今回は自分で作ってみようと思いました。

ただ、せっかく人が集まるので自分のバンドのライブもやりたい。

しかし、ファッションショーで、バンドのライブをやるというのは、別に新くもない、、、、。

ふつー な事やってもなー。


それで、ショーを前半と後半にわけて、新しい汚れの首輪シリーズと、今まで作った服のシリーズと、二つにわけて、

バンドが出るのは、後半だけにして、前半は、新しい汚れの首輪シリーズのオリジナルの音楽を作ったのであります。

やっと今回の本題です。ふううう。

(((( お待たせしまくりましたぁ〜〜 ))))


で、どんな音を作ったかといいますと

もちろん、

シャツの襟の音です!笑


見出し画像にあるように、打ち込みの部分を襟にしてみたんですよ。


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これは、リーズンっていうソフトなんですけど。

どんな音になるかを、一切無視して(苦笑)

その設定の形のためだけに打ち込んでみた。

スクロールバー(縦の棒)がこの上を通る時に音がでるんですが。

これ、鳴らすと、ドカドカスッテンシャーーーンみたいな音になるんです。

当然ですが、ノイズです。


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それを、単純なリズムの上に散りばめて(モデルが歩くくらいの速さの、ズンジャか、ズンジャか、みたいな)

つまり

ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、基本のリズム。。。

ドカ ドカ スッテンシャーーーーーン!!!(この部分が襟のノイズ)

ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ、ズンジャカ。。。

ドカ ドカ スッテンシャーーーーーン!!!!シャ シャーン!!

ってかんじです。

そして、この音に合わせて、元ディーボで、ドラマーのアランに、生の叩きもの(パーカッション)の音を、現場で、即興演奏でいれてのコラボ。

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自分的には、なかなかカッコいいー音が出来たと思って、

この音楽の作り方の説明を、当日のパンフレットに書いて配ったんですが、悲しいかな、音に関しては、誰からも反応がありませんでした。涙

ずっと後になって、2014年、これは、自分の本を作った時に、ソノシートにして、いれましたけど。汗 

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(今でも、アメリカのアマゾンで売ってます)

これも特に、誰からも反応はありませんでした。 

ま、いいですが。汗


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そんなもんさ。


で、振り付け?は、モデルさんたちは、普通に歩いているのですが、そのノイズの時だけ、静止してもらいました。

それ以外は普通に歩く。。。。そして、静止する。また歩くって感じです。

これは、もう言葉で書くよりも、ビデオで見ていただいた方が話早いわ。と思って、ビデオをモニターから再撮影してみました。短くて、クオリティはイマイチですが。。。。


YouTubeにあげたんで、これをご覧くださいませ!!!

https://youtu.be/qqsluIc58co



と、今回は、

実は、たったこの2行で終わる内容!!


だったのに、3700字も書いてしまい、みなさまのお時間を取らせてしまった事を深くお詫びします。

読んでくださって、本当にありがとうございます!

次回は、もうひとつ、実験してみた事を(手短に)お話しします。

では。


L*





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