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定年後フリーランス☆講演会講師のリアル(2)登録申請と審査②

 講演会講師への登録申請および審査について、私の場合どうであったか憶えている範囲で記述してみたい。

結論から言うと、申請を出したところの大方の審査が通って、登録申請した各講演会エージェントのサイトにプロフィールが公開された。
(7、8社ほどに対して登録申請して、2社通らなかった。)

講師登録申請の申請画面からの入力項目は、だいたいどこも一緒で、たとえば最近、再登録申請して審査が通過し、サイトにプロフィール掲載となった、Speakers.jp(運営会社:株式会社タイム)の場合は、概ね以下のような内容。

・本人属性(講師名・性別・生年月日・出身地・ゆかりの地)
・職業・肩書き、プロフィール、講演カテゴリ、講演タイトル、講演概要、対象者、主催者・来訪者へのメッセージ、講演実績、講演会来聴者アンケート、メディア出演情報、著書、自己PR、趣味・特技、座右の銘、尊敬する人物、注目の人・指導者、最近の関心事
・その他、講師登録後の講演会実施に関係する情報(サイト非掲載・DB保管)

講演実績、メディア出演情報、著書が任意入力となっているが、講師登録可否判断の重要な項目と考えたほうがよいだろう。(もちろん入力内容は事実であることが大前提)

なかでも講演実績は必須と考えたほうがよい。
講師登録申請時点で、それなりの講演実績が積まれていないとかなり難しいかと思う。
(講演会エージェントによって評価が違うだろうが、講義、講習、パネルディスカッション等への登壇、なども講演実績としてカウントされる印象あり)
それで、それまでの講演実績を踏まえて、講演カテゴリー、講演対象者、講演テーマ(演題)等がはっきりとしていること。

あと著書、マスメディアへの出演実績はあったほうが明らかに有利だろう。著書はもちろん紙の商業出版(内実は別として、取次経由で書店販売されたもの)で、単著がよい。名前の通った商業出版社から、たとえば新書の中の一冊として出していたならばBESTだと。共著も、単著ほどではないが評価のポイントにはなるかと。(著書が無いのとははっきりと違ってくる)ただ版元および共著の他のメンバー等は吟味されるかどうか。まともな形で商業出版された著書を持つ意味は、いくつかあるだろう。先ずひとつは巷(講演に関連する専門分野を含む)で客観的な評価を得ている、または得ている可能性がある、あるいは評価を得るために相応の努力をしている等々への評価。またひとつは、自分の視座(視点)をしっかり持っていると認識されること。これは講演の質にかかわってくる。もうひとつは自分の仕事(講演会講師)に関わるリスクを取っていると認識されること。(商業出版と称する出版の実際は、ほとんどの著者にとってキレイゴトにはゆかないということ。程度の差はあるが、商業出版といえども事前に著者買取りの約束があるということ。この件に関しては、別稿〈商業出版(趣味系)のリアル〉として書く予定)

旧来からのマスメディア(テレビ・ラジオ)、ならびに、昨今、伸長著しいインターネットメディアへの出演実績も、評価ポイントにはなるだろうが、著書(紙の商業出版)ほどではないとも。マスメディア、インターネットメディアへの出演も、ちょっとした取材への回答とか番組内コーナーでのちょっとしたコメントなのか、がっつり番組に絡んで出演しているかでだいぶ違うが、講演会エージェントがそれをどこまで吟味し、評価しているかは分からない。

私について言えば、多くの講演会エージェントの講師登録審査が通ったのは、講演に準拠する実績(純粋な講演は無く、カルチャースクールでの月例講義、教養講座の座学、シンポジウムのパネラー)、著書(単著・共著とも複数冊)、マスメディア(テレビ(地上波・BS))出演があったからだと推測する。審査の通過理由をきいた訳ではないが。

逆に2社が通らなかったのは、その講演会エージェントの志向とくい違っていたからと推測する。落ちたあとから登録されている講師の講演カテゴリーを確認してそう思った。

ただ、一度落ちたがしばらくして再登録申請したならば通ったケースもある。これは講師の登録基準を変更したため。審査通過後に、なぜ再登録申請で通ったかを尋ねたら、そのような回答であった。

それから講師登録申請が通ったからといって、講演会エージェントのサイトに必ずプロフィールが掲載されるわけではない。講師にもランクがあるようで、掲載されないとメリットはないと思う。講演会エージェント経由でオファーがかからなくても、掲載されればそれなりの宣伝効果はあるから。













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