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GOGENのマーケターに聞く、不動産×ITの魅力とは?

こんにちは。GOGEN株式会社です。

私たちは「語源になる」をビジョンに、私達が生み出した「あたりまえ」が人々の記憶や辞書に刻まれるようなサービスづくりに挑戦するスタートアップです。

今回は、マーケターの夏目に「不動産×IT」の歴史と可能性について語っていただきます。スタートアップのモノづくりにご興味ある方は、ぜひ参考にしてみてください。

本稿の内容は、当社運営のポッドキャスト「GOGEN CREATOR`s RADIO」を記事化したものです。ポッドキャスト本編は下記ページで配信しています。
※本編をポッドキャストで聴く

【話者紹介】
・CXO/デザイナー…金子 剛( インタビュー / Twitter
・マーケティング…夏目 恵( インタビュー / Twitter


デジタルネイティブな不動産業界!?

金子:今回は「不動産×モノ作り」をテーマに不動産業界出身で、現在GOGENのマーケターとして活躍してくださってる夏目さんをゲストに、トークさせていただければと思っております。

それでは夏目さん自己紹介お願いします。

夏目:マーケティングと広報を担当している夏目です。不動産業界でいうと新卒からなのでもう15年ですかね。不動産業界といっても不動産IT企業を遍歴しているので、不動産実務というよりは「不動産×IT」みたいな掛け算をずっと見てきた形かなと思うので、今日はそのあたりをお話できればと思います。

金子:不動産業といえば、やっぱりレガシーな印象が強いですし、「不動産×ITってなんかめちゃくちゃレガシーなシステムを作らされるんじゃないの?」みたいな、ちょっと偏見があったりするんじゃないかなって思うんですけど。

実際、夏目さんから見て「不動産×IT」サービスみたいなところのやりがいとかってどこら辺にありますか?

夏目:不動産業の人って実はデジタルネイティブだと思っているタイプです。

私が新卒で入ったときはまだスマホがなくて、ガラケーとPCをメインデバイスとしてインターネットを使ってた時代なんですけど。SUUMOやCHINTAI、ホームズといった不動産のポータルサイトってその時代ではファッションECなんかよりかなり成熟されたサイトとして確立していて、旅行か不動産かくらい先駆けだったんじゃないかなと思ってます。
それに伴って早くから物件管理システムや顧客管理システム、出稿システムなど不動産事業者向けのシステムがたくさんあったので、実はIT関してはすごく歴史があるなという感じなんです

あと最近で言うと、中小不動産会社の代表の方は積極的にX(旧Twitter)やインスタをやっている方が多いですし、自社HPやSEO、SNSやYouTubeといったデジタル施策は個社ごとに当たり前にやるべき集客だという認識も強いですね。賃貸領域では10代20代、売買領域でも30代といったメイン顧客層は、すでにデジタルネイティブ世代の人たちである認識は強いので、集客に対するデジタル意識は特に強いですね。

一方で、会社から支給されるのはPCではなくスマホ1台のことが多く、スマホを中心として顧客対応をしています。なので「PCはあまり触ったことがないのでできない」っていうだけで実はスマホネイティブですし、デジタルネイティブなんじゃないかなと思いますよね。

今の大学生はPCじゃなくてスマホで論文を書いてる、なんてことを聞きますけど、これからの時代っていう意味で言うと実は不動産業界の特性と帳尻あってくる世の中がもう近くてるんじゃないかなと思っていて、そんな目線で見てますね。なので、逆に今チャンスなのかなと。

金子:まさに今のエピソードに関連するのですが、代表の和田が「僕たちのSaaSはスマホファーストで作っていこう」っていう話をプロダクトメンバーにしていて、普通にSaaS=PCのイメージがあったんで「PCはメインじゃないんですか?」って聞いたときに、「みんなPCは触らないけど、スマホは持っている」と言っていたのがすごい意外だったんすよね。
やっぱり普通のSaaSサービスってtoB企業向けとか、そもそもIT企業畑の人が作っていたりするので、皆さんPCを1人1台持ち歩いてると思ってますし、PCで使えるサービスができてきちゃうんですよね。なんかそうじゃないんだと。

夏目:まったく違いますよね。基本的に1日中外出していることが多いですし、モバイル上でのメールやSMS、LINEといったチャットのやりとりやレスの速さっていうのは多分、他の業界の方よりもかなり早いのではと思っています。

複雑な業務体系ゆえに、SaaSとの相性がいい

金子:不動産ならではの難しさとか、逆にここは大変になるだろうなということってありますか。

夏目:インターネット初期からシステムがたくさんできてしまった弊害と言いますか…今やシステムの繋ぎ合わせていくというSaaS概念が一般的になって来たと思うんですけど、それが全くなくオンプレミスの世界で止まっちゃってる事実もあるなと思っていて。なのでいろんなシステムを入れると、それが逆に不快になる重みは強い業界なのかなとは思いますね

金子:何か1個入れてしまうと、それをまず使い続けなければいけないという思想の歴史が長い分、古いものが残ってしまうっていうことですかね。

夏目:そうですね。不動産業ってとても複雑な業務体系ゆえに、実はSaaSとの相性がよいのでは考えています。これまでの古いものを捨てるという判断することで、いろんな実務に合わせて繋ぎ合わせられる可能性と事業の広がりが見えてくるじゃないかなと思います。

金子:そうですよね。なんか不動産ってすごいいろんなデータが組み合わさってできてる業界なので、データ基盤みたいなところ相性がいいはずですよね。

夏目:ただ、それができてないのが実情なんですよね…

金子:それこそ不動産会社のマーケとかって、どういうふうに何の数字を見たりしてるんですかね?

夏目:見てないんじゃないですかね(苦笑)

理由の1つとしては、やっぱり良くも悪くもポータルサイトに頼りきりみたいなところがあったので、彼らから提出されるレポーティングが全てでしかなかったのかなと。
あと不動産会社って、基本的にマーケティング部門がなくて営業しかいないので、分析するという文化もスキルもないですし、こういう背景からポータルサイトに依存せざるをえなかった事情もあると思います。

顧客情報や物件情報など不動産営業に関するデータがちゃんと自社に蓄積されるようになると、営業も自然と数字データを元にしたロジカルな営業スタイルに変わっていくんじゃないかなと思いますよね
デジタルネイティブ層のお客さんとっては、電話に出るハードルがかなり高いので、ガンガン営業電話をかけてもネガティブな印象にしかなりません。顧客のライフスタイルに寄り添って、LINEやSNSを通してさりげない情報をオープンに配信し続けることで、逆にお客さんが情報をいつでも取りに行ける環境を作る。そして、お客さんからアクションをしてもらってログをみてアクションをする、不動産営業もそんな新たな形になるといいなと思ってます。

金子:不動産業界に触れてびっくりしたのが、めちゃくちゃ顧客目線の業界だなってことでしたね。営業メンバーの顧客満足度だったりとか、どういうふう手段や態度で売るかっていうところが全てなんだなと思ったときに、ものすごく顧客の方向いてるんだなと思ったんですよね。

その先のお客様につながるサービス作りの面白さ

夏目:「不動産×IT」が好きな一つ理由なんですが、私としてはtoB向けのマーケをやってるんですけど、その先のお客さんはtoCだったりするので、自分が携わるサービスが世の中で目に付く機会があるのが嬉しいですよね。それはデザイナーさんもエンジニアさんも同じ気持ちを味わえるんじゃないかと思いますね。

金子:そうですよね。私も不動産業界に携わって思ったのが、意外とみんなモバイルを使ってますし、すごいITへの信用性が高いなと。
不動産業界はマーケが不得意っていうのも意外だなと思って、本来はすごいSNSとかの相性がいいですよね。このどこに住むかとかって、感覚的なことだったりするので、○○町住もう!みたいなキャンペーンとかってハマりそうだったりするんですけど、まだやれてないっていうのは意外だなと思ったし、逆にチャンスはまだまだありますよね。

夏目:まだまだ敬遠されがちなイメージがある業界だと思っていて。その辺りのイメージを変えられることができたら、不動産業界って面白そう、入ってみたいという人も増えると思いますし、そういったイメージ変換も個人的にはサポートしていきたいですね。

あたらしいやり方への挑戦

金子:まさにGOGENは"あたらしいやり方で、人々によりよい不動産を"というミッションを掲げてますが、「あたらしいやり方」によって業界のイメージが変わっていくといいですね。

夏目:それはすごく思います。

金子:例えばUber Eatsとかメルカリとか、元々なんかちょっと古臭く見えてたものが何かちょっとした一つのSaaSとかサービス参入でイメージがガラッと変わっちゃうことってあるなって思ってて。
Uber Eatsが出るまえは出前が一般的でしたけど、やっぱり何か古い感じありましたよね。そういうことを僕たちがやれたらいいなとか思ったり。

夏目さん的には「不動産×SaaS」みたいなところってどういう未来を思い思い描いてますか?

夏目:不動産業界って業務内容も多岐ですし、余白もあるように見えるのでSaaS事業者が参入しやすいと思う反面、参入してすごく難しさと感じるところがあると思います。
これまで話してきた、不動産独特の感覚や慣習があまり理解せずにプロダクトを作ってフィットしなかった…なんてサービスもたくさん見て来ましたし。逆にそこを間違えなければ、伸びるSaaSサービスをいっぱい作れると思いますね。

金子:なるほどですね。

夏目:まさにChatGPTなんかは、不動産会社こそ一番活用価値が見出せるのでは?と思いますよね。実際、不動産業界からの興味関心も高いと感じてますし、業界のデジタルフェーズをさらに上げてくれるチャンスの時期だなと感じてます。

金子:不動産業界向けにイチ早くChatGPTセミナーを企画してくださったのが夏目さんでしたね。そこら辺は狙いがあったりとかしたんですか?

夏目:セミナー実施したのが4月でしたね。私も正直「ChatGPTって何?」みたいなことろからのスタートだったんですが(笑)

GOGENの人たちってすごく探究心が高いので、話題になった2月くらいから社内でガッツリ使い始めてたんですよ。私もITリテラシーは高い方じゃないんですけど、使ってみてびっくりするくらい使いやすかったですし、これは不動産業界の手助けにもなると直感的に感じましたね。

あとは政府や経済が絡むことには、不動産業界の人たちはすごく敏感だったりするので、世の中的にも盛り上がってきそうな兆しのタイミングで実施させてもらいました。

金子:なんかすごい人が集まったんですよね。

夏目:260名です!私もこれまでたくさんのセミナーを企画してきましたが、コロナ禍のオンラインセミナーブーム以上の集まりでびっくりしました。

金子:やっぱそれだけ業界の注目度が高かった。これから不動産×ITっていうのがね、楽しくなってきそうな感じですね。

夏目:そうです。楽しみですね。

金子:ということで、GOGENではこういった不動産業界を新しく切り開くようなサービス作りを一緒にやっていきたいなと思うので、もしちょっと興味ある方はお声掛けいただけると嬉しいなと思っております。
本日は夏目さんありがとうございました。

最後に

GOGEN株式会社は、「語源になる」ような体験価値創出を大切にしながら、「あたらしいやり方で、人々によりよい不動産を」を最初のMISSIONとして新しいサービス開発を行なっています。

創業2年目を迎えたGOGENでは、バラバラに分断された不動産売買の体験を、よりなめらかな体験に変えるため、さらなる開発体制と採用の強化に取り組んでいます。

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