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名前をつけたい現象
10年以上前からずっと、名前をつけたい現象がある。
学生時代、飲食店でアルバイトをしていた。キッチンで調理をしていたとして、普段めったに使わない食材(例えば、パプリカ)がちょうどその時切れてしまったとしよう。
「まあほとんど使うことはないから、後で倉庫まで行って補充しよう」。そう考えながら仕事をしていると、少しずつ忙しくなってくる。
忙しさがピークを迎える頃には、目先の作業で手一杯になっている。そういう時に限って、普段あまり通らないような注文が入り、「その時」はやって来る。
「パプリカいるやん…」
忙しすぎて、倉庫に行っている余裕はない。しかたなく謝りながら、周りの人にお願いをして取りに行ってもらう。もしくは、忙しい状況で自分でリスクを負って取りに行く。
このパターンは何度も経験してきた。分かってはいる。分かってはいるのだけれども、何度もやってしまう。社会人になってからもそうだった。
「重要度:低、緊急度:低」の仕事が「重要度:低、緊急度:高」に変わる瞬間、とでも言うべきか。
長すぎるので、この現象に名前をつけたい。もしくは、どなたかに名前をつけてほしい。
しかし、今日。この現象に打ち勝ったという、たしかな感覚を得た。
年末頃に、家でA4サイズの封筒の最後の1枚を使い切った。たしか、ふるさと納税関係の手続きだったと思う。
正直、このサイズの封筒は家ではほぼ使わない。普段の私なら絶対にスルーしていたと思う。
しかし、2・3日後。何かの用事で外出した際の帰り道、なんとなく気になった。特に具体的な目的はなかったのだが、駅前の百均で同じサイズの封筒を買って帰った。
そして時が経ち、まさに今日。家にいた時。
急ぎで、折り曲げたくない大事な書類を送る用事ができた。A4サイズの封筒が1枚必要だ。
「この前買ったやつ!」
先回りできた気がした。この感覚を大事にしたいなと思った。
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